聖なる樹のヒプノセラピー物語      

お知らせ


1月1日分から記事を少しずつアップしてまいりますので、

しばらくお待ちくださいませ。

PageTop

ヒッピーになりそこねた(44)

お鍋からは煙がもくもくと出始めた。

なべ 


ママは気にも留めず、おかずを作っていたんだけど、

廊下から騒ぐ声が聞こえてきたのだ。


ママ: オスタルはね、玄関を入ると

  オープンのリビングがあって、

  そこから奥まで廊下が続いていて、

  突き当りがキッチンなの。


「火事だ、火事だ!」って大騒ぎで

オスタルのご主人がキッチンのドアを開けると

黒い煙に包まれて、ママが立っていた。


ママ: 煙が廊下にまで充満していたらしいんだけど、

  全然気がつかなくて。


  ご主人が、「マ、マサコ?」って

  驚いた顔で立ち尽くしていた。笑



かくして、

焦げたおにぎりを持たされたタカ君とモト君。


お礼に、って

イギリスでバーバリーのセーターを買ってきてくれた。


私: うわ~!

  高くついたね~!笑

PageTop

ヒッピーになりそこねた(43)


ママ: 大学生のタカ君は、空手をやっていて、

  しかも黒帯だったのね。


  それで、

  マドリッド市内の空手教室を探して顔を出したら、

  「日本人の黒帯が来た」って大歓迎されて、

  その教室にちょこちょこ通って、

  友達がいっぱいできてた。



そのとき、ママは

(なるほど~、こんなふうに、

世界のどこへ行っても通用する「何か」を

やっているのっていいな)って思ったんだって。



異国で言葉が通じなくても、

共通でできるものを持っていると、

それを通して交流が図れるし、

友達も作れるから。



タカ君とモト君は

3ヶ月間スペインの語学学校へ通って、

そのあとイギリスへ旅行してから帰国した。



ママ: イギリスへ旅行する日、

  手作りのお弁当を作ってあげようと思いついて。


思いつきは良かったけど、

実はママは料理が全くできなかった。


卵焼きと、ポテトサラダと、おにぎりと、

あ~、まずはご飯を炊かなくちゃ、って。


オスタルには宿泊者が自由に使えるキッチンがあって、

調理器具や食器も揃っていた。


ママ: ご飯は確か、

  「始めチョロチョロ、中パッパ」

  だったっけ?ってトライしたんだけど、

  大変なことになっちゃって・・・・。

PageTop

ヒッピーになりそこねた(42)


ママ: 連絡先はそのオスタルの電話番号にしたの。

  希望者から電話がかかってくると、

  オスタルの女主人フィナが出て、

  待ち合わせの日時と場所を決めてくれた。


ママ:  そして、身振り手振りで、

  「マサコ、日の時に、デパートの前に行って」

  と言いながら、相手の名前を書いたメモを

  渡してくれたの。

  エル・コルテ・イングレス (El Corte Ingles )っていう

  デパートだったかな・・・。


数人から電話がかかってきた。

そのうちのひとりが、旅行中に家に泥棒に入られた

女の子なのだそう。



私: でも、ママ、

  大学で日本語を勉強している人が

  いるんじゃないかとか

  その人たちと交換レッスンをしたらどうかなんて

  よく思いついたね。


ママ: そうだねえ・・・・

  おかげでスペイン人の友達がたくさんできて

  すごく楽しかったんだよね~


外国語を勉強したくてその国へ行ったら、

現地で友達を作るのは必須かもしれない。


せっかく留学しても

日本人同士ばかりで行動していると、

当然日本語を話すことになるので

もったいないと思う。

PageTop

ヒッピーになりそこねた(41)

私: どうしてそこを出たの?


ママ: 1日2食付の下宿契約だったから

  費用が結構かさんだの。

  朝はミルクティに菓子パン、

  夜はメインの鶏肉料理に野菜サラダを

  作ってくれた。


  今考えると、おばあちゃんは

  寂しい一人暮らしの家に孫娘のような子が来て、

  嬉しかったのかな。

  「マサコ、マサコ」ってかわいがってくれた。


でも、ママは

ブラジル人のクラスメイトに誘われるままに、

オスタル(アパートメント)へと移ったのだった。


場所は

マドリッドの中心地、「プエルタ・デル・ソル」広場から

すぐそばの通りにあった。



そして、ここで住み始めてまもなく、

ママは前述のマドリッド大学へ行き、

掲示板に張り紙をした。


「スペイン語と日本語の交換レッスンをしませんか?」

って。


ママ: もちろん、自分で書けるはずもないから、

  誰かに手伝ってもらったんだと思うんだけど。


私: それで、どうなったの?

PageTop