聖なる樹のヒプノセラピー物語      

ヒッピーになりそこねた(18)

ママ: うん。

  マドリッドでは最終的に

  長期滞在者用のHOSTAL(オスタル)に

  半年ぐらい住んだの。

  もちろん、1泊とかでもOKのところなんだけど

  比較的長く滞在する人が多かったのね。


  あるとき、

  レバノン人の男の子がやって来て・・・。


  彼は金髪で色白で、

  まるで王子様か貴公子のような印象を与えるほどの

  イケメンだったの 。

  27歳ぐらいだったかなあ・・・。


  「国から逃げてきた」って。


  美容師で、

  レバノンでも最高級のホテルの中に

  お店を持っていたんだって。


  仕事は成功していて、

  経済的にも豊かで

  美人の恋人がいて、

  高級車を所有していて、

  幸せに暮らしていたんだって。


  でも、あるとき、

  ホテルが爆破された。


私: え?


ママ: 当時、レバノンでは内戦が起きていたの。


そして、アメリカ、イギリス、イタリア、フランスなどの

多国籍軍が派遣されていた。


彼は、道には首のない死体が

ゴロゴロしていたと言った。

家族も、恋人も友人とも連絡が取れず、

安否もわからないまま、

有り金を持って、 ひとりで、

命からがら逃げてきたのだと。



スペインに着いて、

言葉がわからないので、

とりあえずタクシーを拾って

「ホテルへ」と言うと、

マドリッドの高級ホテルへ連れて行かれたのだそう。


2、3日宿泊したが、

とてもお金が持たないと思い、

安い宿泊先を探して、

ママと同じHOSTAL(オスタル)へ

辿り着いたのだった。




 

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ヒッピーになりそこねた(17)

ママ: 当時は日記もつけていなかったから

  ここから先は、

  記憶だけを頼りに話すことになるので、

  時系列にはならないけど・・・。


私: ママはなんで今になってこの話を

  しようと思ったの?


ママ: う~ん・・・そうだね・・・・。

  セラピストをやってきて、

  いろいろと思うことが出てきたからかなあ。


私: たとえば?


ママ: 二つあるんだけど、

  ひとつはね、セッションに来る人って

  なんらかの悩みを抱えてくるわけでしょう?


私: ママのところに来る人って、

  そういう人、少ないじゃん。


ママ: あははは・・・・

  そうなんだよね。

  仕事とか、恋愛とか、人間関係の悩みよりも、


  わりと、

  「自分のやりたいことがわからない」とか、

  「自分がわからない」とかね、

  そういう人が多いよね。


  ミラクルセラピー講座を受講する人に至っては、

  「なぜかわからないけど、

  ここに行かなくちゃ!と思った」

  っていう人ばかりだしね。(笑)


私: それで?


ママ: うん、そういうのを聞いているうちに、

  ああ、なんて贅沢な悩みなんだろうなあって。


私: ? ? ?


ママ: スペインにいるときにね、

  レバノンから命からがら逃げてきた

  20代の男の子がいたの。


  その子にとっては、

  「生きる」ということは、

  「自分はいかに生きるべきか」って

  考えることではなくて、

  「明日のパンをどうやって手に入れよう?」

  ってことだったんだよね。


私: 詳しく聞かせて?



 

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ヒッピーになりそこねた(16)

さて、マドリッドに着いて、みんなとはお別れ。


無鉄砲のママと違って、

3人は事前に日本の旅行会社を通して

宿泊先を手配してきていたから。


ママはひとりで『地球の歩き方』を片手に

今夜の宿を探す。



スペインではホテルを「HOSTAL(オスタル」という。



ママ: スペイン語って面白いの。

ほとんど「カタカナ読み」すればいいの。

日本語の母音は、「ア・イ・ウ・エ・オ」でしょ?

スペイン語は、「ア・エ・イ・オ・ウ」なの。(笑)


だから発音しやすい。


たとえば、「駅」は、

英語だと、「station」で、「ステーション」だけど、

スペイン語だと、「estación」で、「エスタシオン」


私: へえ!(笑)


ママ: HOSTALはね、安いところだと、

建物の1フロアに、

貸し部屋がいくつかあるような感じ。

住人たちの居住スペースも一緒になっている。


私: ああ、つまり、部屋をたくさん作って

  宿泊用に貸しているんだね?

  民泊っぽいね。


ママ: うん、トイレとシャワーは共用で。


   道を歩きながら「HOSTAL」の看板を見つけたら、

   飛び込んで「今夜一部屋、空いてますか?」って

   聞いてみるの。 


   ほとんどの部屋がツインになってる。

  シングルはあんまりなかったなあ・・・・。


1人で泊まってもツイン料金を取られるから、

ママは日中、

独り歩きの日本人の女の子を見つけると、

「今日の宿は決まってる?」って声をかけて、

同宿できる人を確保するようにした。


 

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ヒッピーになりそこねた(15)


ママ: それで結局、何が起きたかというとね、

  フランスからスペインへ向かう国境辺りに、

  「バスク地方」っていうところがあるんだけど、

バスク地方

  当時、そこでよくテロ事件が起きていたらしいの。


私: こわ~っ!


ママ: うん、でも、

 今みたいにネットがあるわけじゃないし、

 情報は少なかったからね。

 なんにも知らなくて。


私: それで?


ママ: 列車の進行先の線路上に、

 爆弾を仕掛けたという情報が入って、

 見に行った警官が殺されたんだって。


私: え~っ?


ママ: それで、列車を止めて、

  危険区域をバスで迂回した、というわけ。


  現地の人たちはそういう事情を分かってるから、

  バスから降りるやいなや、

  われ先にと列車に乗り込んで

  すぐに自分の席を確保していたわけ。


私: そっか、非常事態のときはもう指定席なんて

  関係ないんだ。


ママ: それなのに、日本人は律儀だから、

  自分の指定席に戻ろうとしちゃって。(笑)


何はともあれ、このあと列車は無事に走り続け、

翌朝には、スペインの首都、マドリッドに到着した。



そして、ママたちが、

自分たちの身に何が起きたのかを知ったのは、

この翌日である。


ママ: もし言葉がわかっていたら、

  あのとき、何が起きているのか理解できるので、

  すごくこわくて不安だったかもしれない。


  でも、何にもわからないまま、

  急き立てられるように

  ただ、バスに乗ったり、

  列車に乗ったりしていただけだから、


  後で事件のことを聞かされても、

  「え~!そうだったんだ~」って

  なんか、他人事みたいだった。




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ヒッピーになりそこねた(14)

バスが止まったのは、鉄道の駅の前。

ホームには列車が止まっている。


バスから降りた乗客たちが、

われ先にと列車に乗り始める。


まるで真夜中の民族大移動の絵さながらの光景である。


ママたちは、自分たちの指定席を探してウロウロ。

ようやく辿り着いたコンパートメントのドアを開けて

びっくり。

4つのベッドには、見知らぬ黒人たちが寝ている。


チケットを見せながら身振り手振りで、

ここは私たちの席だと伝えようとするが、

彼らはちらりとママたちを見て、知らんぷり。


さあ、困った。


席を間違えていることを

どうやって分らせればいいのか。


「どうしよう」

通路に立ち尽くしていると、

列車が動き始めた。

 (通路のイメージ。左側が車窓、
  右側がコンパートメント)
lrg_11984639.jpg


そのとき、大柄な体つきの車掌がやって来て、

「早く部屋に入れ」というようなことを叫んでいる。


ママたちは、

自分たちの指定席に、

他の人たちが乗っていると伝えようとするが、

もちろん言葉は通じない。


そして、 車掌は、

その人たちに向かって、

「もしもし、ここはこのお客さんたちの席ですよ」

と言ってくれるどころか、


ママたちに向かって、

「なにしてるんだ!

列車はもう動いてるんだぞ!

空いてる席を見つけて早く中に入れ!」

らしきことをわめいている。


仕方がない。


あっちこっちのコンパートメントを覗き、


 (コンパートメントのイメージ)
20170220-10.jpg 

ひとつでも空いている席を見つけて、

4人バラバラに寝台にもぐりこんだ。




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