聖なる樹のヒプノセラピー物語      

ヒッピーになりそこねた(15)


ママ: それで結局、何が起きたかというとね、

  フランスからスペインへ向かう国境辺りに、

  「バスク地方」っていうところがあるんだけど、

バスク地方

  当時、そこでよくテロ事件が起きていたらしいの。


私: こわ~っ!


ママ: うん、でも、

 今みたいにネットがあるわけじゃないし、

 情報は少なかったからね。

 なんにも知らなくて。


私: それで?


ママ: 列車の進行先の線路上に、

 爆弾を仕掛けたという情報が入って、

 見に行った警官が殺されたんだって。


私: え~っ?


ママ: それで、列車を止めて、

  危険区域をバスで迂回した、というわけ。


  現地の人たちはそういう事情を分かってるから、

  バスから降りるやいなや、

  われ先にと列車に乗り込んで

  すぐに自分の席を確保していたわけ。


私: そっか、非常事態のときはもう指定席なんて

  関係ないんだ。


ママ: それなのに、日本人は律儀だから、

  自分の指定席に戻ろうとしちゃって。(笑)


何はともあれ、このあと列車は無事に走り続け、

翌朝には、スペインの首都、マドリッドに到着した。



そして、ママたちが、

自分たちの身に何が起きたのかを知ったのは、

この翌日である。


ママ: もし言葉がわかっていたら、

  あのとき、何が起きているのか理解できるので、

  すごくこわくて不安だったかもしれない。


  でも、何にもわからないまま、

  急き立てられるように

  ただ、バスに乗ったり、

  列車に乗ったりしていただけだから、


  後で事件のことを聞かされても、

  「え~!そうだったんだ~」って

  なんか、他人事みたいだった。




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ヒッピーになりそこねた(14)

バスが止まったのは、鉄道の駅の前。

ホームには列車が止まっている。


バスから降りた乗客たちが、

われ先にと列車に乗り始める。


まるで真夜中の民族大移動の絵さながらの光景である。


ママたちは、自分たちの指定席を探してウロウロ。

ようやく辿り着いたコンパートメントのドアを開けて

びっくり。

4つのベッドには、見知らぬ黒人たちが寝ている。


チケットを見せながら身振り手振りで、

ここは私たちの席だと伝えようとするが、

彼らはちらりとママたちを見て、知らんぷり。


さあ、困った。


席を間違えていることを

どうやって分らせればいいのか。


「どうしよう」

通路に立ち尽くしていると、

列車が動き始めた。

 (通路のイメージ。左側が車窓、
  右側がコンパートメント)
lrg_11984639.jpg


そのとき、大柄な体つきの車掌がやって来て、

「早く部屋に入れ」というようなことを叫んでいる。


ママたちは、

自分たちの指定席に、

他の人たちが乗っていると伝えようとするが、

もちろん言葉は通じない。


そして、 車掌は、

その人たちに向かって、

「もしもし、ここはこのお客さんたちの席ですよ」

と言ってくれるどころか、


ママたちに向かって、

「なにしてるんだ!

列車はもう動いてるんだぞ!

空いてる席を見つけて早く中に入れ!」

らしきことをわめいている。


仕方がない。


あっちこっちのコンパートメントを覗き、


 (コンパートメントのイメージ)
20170220-10.jpg 

ひとつでも空いている席を見つけて、

4人バラバラに寝台にもぐりこんだ。




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ヒッピーになりそこねた(13)

パリを夕方6時の寝台車で出発する。


チケットに記載された指定席は

1つのコンパートメント(個室)に2段ベッドが2つ。

4人なのでちょうどいい。


荷物を置いて食堂車へ移動し、夕食をとる。


その後は

車窓から見える異国の景色を楽しんでいたが、

みんな疲れていたので

早めに就寝することに。


翌朝目が覚めたら、もうスペインだね、って、

ワクワクしながら横になると、

列車のゴトンゴトンという単調な音と振動の中、

ママはすぐに深い眠りへと落ちていった。



そして・・・。

どのくらい経ったのだろうか。


騒がしい音で目が覚めた。

辺りは真っ暗で、まだ夜中のようである。


コンパートメントの入口に車掌らしき男性が立って、

大声で叫んでいる。


何を言っているのか、

一体何が起きたのか、

事態が飲み込めずにいたが、

乗客たちがどんどん列車から降りていく。


「荷物を持って、列車から降りろ!」

たぶん、そう叫んでいたのか・・・・。


わけのわからないまま、

とりあえず荷物を持って列車から降りる。


駅の外には人だかりができている。


しばらくするとバスがやってきた。

全部で3台。

今度はそのバスに乗れと。


何がどうなっているのか・・・。


バスは出発すると、

真夜中の道をひたすら走り続ける。


どこに連れて行かれるのだろう。

このまま捕虜収容所へでも連行されるのだろうか。


とにかく言葉がわからないので不安で不安で

しようがない。


約3間後、ようやくバスが止まった。




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ヒッピーになりそこねた(12)

さらなる悲劇が・・・・。


チケット売り場(2か所あったと思う)の窓口に

シャッ!とカーテンが閉められたのだ。



ああ・・・・


お昼休みに入るらしい・・・・

フランスではお昼休みは、ゆうに2時間はとるという。


もう並んでいる人は誰もいない。

ママたち4人はチケット売り場の前で取り残され、

顔を見合わせたまま、

「どうしよう・・・・?」


しばらくすると、

一か所の売り場のカーテンが少し開いて、

若いお姉さんがこちらを覗いた。



「お金は持っている?」と聞いてきたので、

頷いて、お財布を見せると、

何やらチケットを売ってくれるような素振り。



助かった!


どうやらママたちに同情してくれたようである。


各々、チケットを握りしめ、ほっとする・・・・。


ママ: 売り場の人がフランス語で質問してきたのはね、

  席を1等にするのか、2等にするのかとか

  たぶんそういうことだったみたい。

  (これは随分あとになってわかった)



出発は夕方6時だから、まだ時間がある。


4人で駅近くの「パリ植物園」を観光することにした。


たまたまここで出会っただけなんだけど、

同じアクシデントに巻き込まれ、切り抜けると、

なんだか「同士」のような連帯感をもつから

不思議である。


ママ: エフちゃん、今考えれば、

 こんなのはアクシデントの範疇にも

 入らないんだけどね。

 チケットを買うのに、てこずっただけなんだから。



ママたちはこのあと、本当の「アクシデント」に

巻き込まれることになるんだけど、

この時はそんなことなどつゆ知らず、

みんな初めてのスペインにワクワク胸を躍らせながら、

のんびり「パリ植物園」を楽しんでいた。

jardin_plantes_secondaire3_924.jpg
 (現在のパリ植物園のHPから)


ちなみに・・・・

最初に声をかけてきたお兄さん(A氏)は20代半ば。


関西でサラリーマンをしていたんだけど、

ある朝、通勤の途中に突然、

「俺は何をやってるんだ!」と思って、電車を降り、

会社を辞めてしまったのだという。


大学時代にスペイン語を学んでいたのだそう。


大学生のB君、C君は

スペイン語を専攻しているので、

休学して短期留学に行くところ。


スペイン語ができるこの3人と出会ったのは、

幸運としかいいようがない。


言葉なんてできなくたって、人類みな兄弟なんて

楽観的だったママには、とんでもない苦難の道が

待ち受けていたからだ。



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ヒッピーになりそこねた(11)

さあ、ここからは楽々。


東京に住んでいたことがあるので、

地下鉄の乗り換えは慣れている。


何回か乗り継いで、無事オーステルリッツ駅に着いた。


 ( ↓ 現在の
オーステルリッツ駅はこんな感じ)

250px-Gare_Paris-Austerlitz.jpg 
  (wikipediaより)


ママ: ここでさらなる試練が待ち受けていたのよね。

  マドリッド行きのチケットを買わなくちゃいけないのに、

  切符売り場に並んで、自分の番が来ても、

  切符が買えないの。


私: どうして?


ママ: 会話集を見ながら、

 「マドリッドまでのチケット」って言うんだけど、

 何かを聞いてくるの。

 フランス語だからわからないし、

 困っていると、

 手でシッ!と追い払うような仕草をされる。



後ろにもたくさんの人が並んでいるので、

ママにかまっていられないのだろう。



仕方がないので、また列の最後尾に並びなおす。



そして、ママの番がくると、

「成立しない会話」が再現され、

シッ!と追い払われる。


で、また最後尾へ・・・・。

そして、追い払われる・・・・・



困っていると、

誰かが「日本人ですか?」と声をかけてきた。


見ると、日本人の若い男性だ。

「リーガルの靴、履いてるから、日本人かなと思って」

ママはリーガルのスニーカーを履いていた。


彼もママと同じ目に遭っていた。

並んでは追い払われ、チケットを購入できない。


スペイン語で話してみたけどダメだったのだそう。

彼はスペイン語が話せる。

行先はママと同じマドリッド。


ここのチケット売り場は英語もだめ。


そう、つまり、こちらが何語で言おうが、

向こうはすべてフランス語でしか返してこないのである。

フランス語オンリー。


そういえば、学校で、

「フランス人はフランス語に誇りを持っているから、

フランス語でしか話さない」みたいなことを

聞いたような気が・・・・。
 

ママ: インフォメーションでもフランス語なの!

(当時の話です)


ふと気づくと、少し離れたところに

日本人らしき男性が二人、

ママたちと同じように困った表情を浮かべて

立ち尽くしていた。


彼らは大学生。

スペイン語を専攻していて、

これからマドリッドへ短期留学するところだという。


そのとき。



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