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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第16章~ペットと繋がる(1)

さて、書いていない間も、ママは、ヒプノのセッションは続けていた。

全てのセッションは「シナリオ」通りに起きているらしい、ということは 重々承知の上だが、それでもとても感動することがあった。

それは、知り合いのJ子さんに、サブパーソナリティのセッションを行った時のこと。

セッション前の雑談で、J子さんが最近、犬を飼い始めたという話をした。

その犬が妙に人間のしぐさをするというのだ。

例えば、家族が食事をしていると、その犬もみんなと同じように食卓の椅子に 座ってみたり、後足だけで立ち上がって(つまり、二本足で)歩こうとしてみたり・・・。

そして、外の犬小屋で飼っているのだけれど、
家の窓ガラスを外から前足でカリカリとひっかくのだそう。

まるで、「家の中に入れて」と言わんばかりに。

J子さんの話を聞いていたママは、「何故か」、その犬を セッションに呼ぶ必要があるような気がした。

ふふっ・・・。ママ、出たね、「何故か」って。

「うん、エフちゃん、こういうのって、潜在意識からのメッセージだよね」

セッションでは、J子さんが現在気になっているところ、
つい、食べ過ぎちゃうとか、外に出るのが億劫だとか、
そういった、J子さん自身のパーソナリティを呼び出すのだけれど、
ママはついでにそのワンちゃんも呼んでみようと思った。

J子さんに提案すると、
「え~っ?そんなこと、できるの?」と言われたけど、
ママには何故か確信があった。

それで、そのワンちゃんは出てきたの?

「エフちゃん・・・」
ママはちょっと涙目になった。

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第16章~ペットと繋がる(2)

セッションでは、白い部屋をイメージしてもらう。

そして、扉の向こうから、次々とパーソナリティたちに入ってきてもらう。

ママはワンちゃんを最初に呼んでみた。

ワンちゃんはすぐに入ってきた。
躊躇せずに。

あ!
ママはピンときた。

そこで、こう話しかけた。

「今日、ここに来ることを知っていましたね?」

ワンちゃんは嬉しそうに、「うん」と答えた。

ママ、なんで、そう思ったの?

ママは「ふふっ・・・」と笑った。

「以前、榊先生のところでセッションの練習をしていたときにね、うちのワンちゃんが 出て来たことがあったの」

その日は、ハイヤーセルフに会いに行く、というセッションの練習をしていた。

リラクゼーションの後、丘を登っていくと、ハイヤーセルフがそこにいる・・・・はずだった。

が、そのハイヤーセルフの前に立ちはだかるようにして、ワンちゃんがいたのだ。

しかも、超リアルに。

「ハイヤーセフルは実在する姿がないから、ぼんやりしているのに、ワンちゃんは 実在するから、まるで写真を見ているように、くっきりとしていて・・・(笑)」

ワンちゃんはこう言った。

「ママ! ママとの散歩がとっても楽しみなの。
だから、もうすこし回数を多くして欲しい」

ワンちゃんはどうしてもそれが言いたくて、
ママが潜在意識下にあるのを見計らい、
ここぞとばかりに入り込んできたのだろう。

人間と動物は波長が違うから普段は話ができないけれど、潜在意識下では繋がっているので 会話が可能、というか、互いの意志の疎通を図ることができる。


J子さんのワンちゃんもそのチャンスを狙ってセッションに便乗してきたのだろうとママは思った。

もしかしたら、このセッションは(J子さんの)ワンちゃんが仕組んだのかもしれない。

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第16章~ペットと繋がる(3)

呼び出したすべてのパーソナリティが揃った所で、ママは、
「誰か一番に発言したい人はいますか?」と聞いた。

と、J子さんがくすくす笑った。

「ワンちゃんです」

どうやら、ワンちゃんが一番に名乗りを上げたらしい。

よほど言いたいことがあるのだろう。

ママは、
「何でも言いたいことを言って下さい」と話しかけた。

すると・・・・。

「仲間に入れて欲しい」

「うん・・・。ワンちゃんはいつも家の外にいるけど、どんなことを 考えているの?」

「みんなと一緒に居たい。一人は寂しい」

ああ、やっぱり・・・。

窓の外から前足でガラスをカリカリと引っかくのは、 家の中に入れて、と訴えているんだ・・・・。

ママはちょっぴり切なくなった。


「ワンちゃんは、過去世で、J子さんやその家族と縁があったの?」

「・・・・・・・・・・」
突然、J子さんが涙声になった。

「・・・ネコでした・・・」

ああ、そうだったんだ・・・・。


「昔、飼われていたのね?」

(涙声で)、「うん」

「また会いたくて、来てくれたの?」

(涙声で)、「うん」

「ねこちゃんのときは、おうちの中でずっと(みんなと)一緒だったの?」

J子さんがシクシクと泣き出した。

言葉が詰まって、出てこない。

(この場合、泣いているのは、ワンちゃんではなく、J子さんである。
ワンちゃんは、ママの質問にJ子さんの口を借りて答えているが、 それを聞きながら、J子さん自身が泣いているのだ)

「だから、今度も一緒に居たいのね?」

(涙声で)、「うん・・・」

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第16章~ペットと繋がる(4)

「ネコちゃんだったときは、幸せでしたか?」

「とってもかわいがってもらいました」

「あなたにはまだそのときの記憶があるのね?」

(うなづく)

「今回はどうしてワンちゃんの姿で来たの?」

「もう一度会いたかった・・・・」

「ワンちゃんの姿で来たのに、人間のようなしぐさをするのには 何か意味があるの?」

「本当は、人間に生まれたかった・・・・」

ママは、また切なくなった。

「そうだったのね・・・」

(泣きながら)、「うん」

J子さんが、ワンちゃんはとてもやんちゃで、みんなが手を焼いていると言っていたので、 それを聞いてみた。

(でもワンちゃんはまだ子犬で、ママが知っている限りでは、子犬はみんなやんちゃだと思う。

うちのワンちゃんも、子犬の頃は、あらゆる家具をかじってたし、電気コードやヘッドフォンまで 噛みちぎ切ったり、新聞紙をびりびりとかじって部屋中に散乱させたり、植木鉢の土をばら撒いたり、 極めつけは夜中に家中を全速力で走り回ったり、それはそれはもうすごかった!)

「みんなは、あなたを我儘さんだと思ってるみたいだけど、それに対して言いたいことはある?」

(泣きながら)、「自分の気持ちが(みんなに)伝わらない」

「あなたの気持ちを知ってほしくて、いろんなことをやってるのね」

(涙声で)、「うん」

「もっと仲間に入れて欲しいのね?」

(涙声で)、「うん」

「みんなにこういうことをして欲しいとか、こんなことを思ってるとか 、何でも言ってみて?」

「(もっと)遊んで欲しい・・・」

「どんな遊びがすきなの?」

「一緒にぬいぐるみで遊んで欲しい」

ああ、J子さんが、ワンちゃんがとても気に入っているぬいぐるみがあると言ってたっけ・・・。

うちのワンちゃんもぬいぐるみは大好き。

特に、口にくわえると、キュッキュッ!と音の鳴るのが好き。

音を鳴らしながら部屋中を歩き回ったり、
投げてあげると取りに行ったり、
引っ張り合って遊ぶのも大好きである。

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第16章~ペットと繋がる(5)

「他には?今、つらいこととか、嫌なこととかある?」

「居る場所が暗い・・・・。じめじめしてる・・・」

(おそらく、犬小屋の場所のこと?)

「そっか・・・お母さんはおうちの中で一緒、っていうのが苦手みたいなんだけど、 どうしたらいいだろうね?」


「・・・せめて・・・、玄関の中に居たい・・・」

「他に言いたいことはある?」

「ううん・・・それだけ」

「ネコちゃんで幸せに暮らしてたのはいつぐらいの話?」


「(J子さんが)幼稚園の時」

ああ!

過去世じゃなかったんだ!

「今生なの?」

「うん」

「そのネコちゃんが生まれ変わってきたのね!?」

「うん」

ママはJ子さんに聞いてみた。

「J子さんもそのネコちゃんに特別な思いがあったんですか?」

(涙声で)、「はい」

セッションが終わってから聞いたところによると、 J子さんは幼稚園のときにネコを飼っていたそうである。

家族全員でとてもかわいがっていたが、そのネコは1年ちょっとでいなくなってしまった。

J子さんは、その後5年近く、悲しみから立ち直れなかったという。

J子さんのお母さんはその様子を見て、もうネコは二度と飼っては駄目と言ったそうだ。

「だから、今度はネコではなくて、犬に生まれてきたのかな」とJ子さんは言った。

そっか・・・。
ネコに生まれてきたら、飼ってもらえないから・・・・。



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第16章~ペットと繋がる(6)

以前飼っていたペットが、違う形で同じ家族の元に戻ってくるなんて、なんて感動的なんだろう。

動物も輪廻転生するらしいが、このように再び同じ飼い主の元へ戻ることもあると聞く。

そして、その場合、「目」を見るとわかるのだとか。

例えば犬種が違っても、「目」は同じだから。

ママも過去世で何度もうちのワンちゃんと一緒だったが、その都度、犬種が違っていても、 いつも「目」は同じだった。

ママが江戸時代に悟りを得るため、山へ入っていった時も、
ワンちゃんは鹿で現れたが、やはり「目」でわかった。

もう5、6年前のことだが、ママは霊能力のある知人から、
「マサコさんちのワンちゃんは人間だね」と言われたことがある。

「え? どういうこと?」

スピリチュアリな世界にまだ足を踏み入れていなかったママは、唐突にそんな事を言われてびっくり。

「人間がいいな、って思ったでしょ?だから、人間になったんだよ」って。

「そうなの?」

「うん。飼い主がそう望んだから」

いわれて見れば、うちのワンちゃんを見た人は、一様にこう言う。

「なんだか、このワンちゃんって、人間みたい」

「目」をみるとそんな気がする、と。

ママは、今では、 うちのワンちゃんが実はすごく高い魂の持ち主であることを知っている。

そして、守護天使のような存在が、人間を見守るためにペットの姿でそばに居て くれることもある、ということもわかっている。



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第16章~ペットと繋がる(7)

T.Iさんの飼っていたワンちゃんも、そんな存在のひとり(一匹?)だった。

どんなにつらいことがあっても、決して口にせず、いつも笑顔を絶やさないT.Iさんにとって、 唯一、ワンちゃんだけが心の拠り所だった。

T.Iさんは毎晩ワンちゃんにその日の出来事を聞いてもらっていた。

T.Iさんが悲しい時も、苦しい時も、ワンちゃんはつぶらな瞳で 、まるで、うんうん、とうなづくような仕草をしながら話を聞いていたという。

十数年間ずっと、T.Iさんにとってワンちゃんはまさに心の支えだったのだ。

だから、ワンちゃんがT.Iさんの腕の中で光に帰っていった時、 彼女は一晩中泣き続けていた。

その6ヵ月後、ママがT.Iさんにヒプノのセッションを行ったとき、 彼女はこんな希望を出した。

「ワンちゃんに会いたいの」


それで、過去世を見た後、魂が中間世に行ったところで 、ワンちゃんに会いに行ってみた。


T.Iさんが中間世で光の存在に会った時、ママは、
「ワンちゃんが今どうしているのか、少しだけ姿を見せて
あげて頂けませんか?」と頼んでみた。

と、すぐに、T.Iさんが、弾んだ声で、
「あっ、ぴょんぴょん跳ねてる!すごい、すごい!」と言った。

(ワンちゃんは白い小型犬だった)

T.Iさんは映像で視える人なので、ワンちゃんの姿がはっきり見えているらしい。


「すっごく元気!・・・・そんなにぴょんぴょん跳ねたら
うさぎさんになっちゃうよ!」と言った。

ママが「言いたいことがあったら伝えて下さい」と言うと、
T.Iさんは「ありがとね・・・、ありがとね・・・」と言った。

そして、涙がつぅ~とT.Iさんの頬をつたって落ちた。


「ワンちゃんからもT.Iさんに楽しかった思い出などを話してあげて下さい」と ママが言うと、Iさんはしばらく聞き入っていたが、
「多すぎて話しきれないって」と言って、また涙を流した。

ママも胸が一杯になった。

セッション後、T.Iさんは(会えて)本当に嬉しかったと言ってくれた。

こんなとき、ママはヒプノセラピストをやっていて良かったとつくづく思う。


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第16章~ペットと繋がる(8)

もちろん、うちのワンちゃんはママの言うことはすべて理解できる。

時々、ママのヒプノのセッション中にも現れる。

それは大抵、ママが出かけた先でセッションを行っているときである。

きっと、お留守番をしながら、
「ママ、今頃、何をしているのかなあ」とか、
「早く帰って来ないかな」とか、考えているのだと思う。

ママがセッションを受けていると、リラクゼーションの段階、つまり潜在意識に入りかけたあたりで ワンちゃんがふっと出てくる。


そして、きょとんとした顔をしている。

まるで、ママのことを考えていたら、知らないうちにワープしてしまって、 びっくりしたみたいに。

「あれ?ママ?」って。

ママは思わず笑いそうになってしまう。

顕在意識下では、動物と人間は波長が異なるけど、
潜在意識下では本当にみんな繋がっているんだなあ、とママも感慨深い。



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第16章~ペットと繋がる(9)

潜在意識の中では繋がることができるが、日常の顕在意識下では、ワンちゃんとは コミュニケーションが出来ない。

ある時、ママはどうしても、ワンちゃんの気持ちを知りたいときがあった。

それはママがとっても忙しくて、ワンちゃんと向き合う時間がとれない日々が続いていたとき。

時折、ワンちゃんはママのそばに来て「遊んで」とせがむ。

前足で、「ねえねえ」とせがむ時もあれば、鼻先を摺り寄せてくる時もある。

「ああ、ごめん、ごめん、忙しいから、後でね」

でも、結局、「後」は訪れず、
「ごめん、もう遅いから寝なくちゃ」と一緒に遊べないまま、1日が終わる。

そんな日々が続き、ママはワンちゃんの寂しげな顔が気になっていた。

そしてある日、ママが帰宅すると、みつるお兄ちゃんがあわてた様子でこう言った。

「今日、ワンちゃんが泣いたんだよ!」

何でも、お兄ちゃんが帰宅すると、ワンちゃんが例の如く、「遊んで」とそばに来たのだという。

お兄ちゃんはとても疲れていたので、「ごめん、今は遊べないよ」といってベッドで横になろうとした。

その瞬間、ワンちゃんの目から涙がこぼれたのだという。

それを聞いたママはとても胸が痛んだ。

その夜、ママは寝る前にこう祈った。

「ワンちゃん、夢の中で気持ちを聞かせて」

そしたら!



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第16章~ペットと繋がる(10)

何とも悲しい夢だった。

ワンちゃんが家を出て行く。

ママが気付いて、呼びかける

「どうしたの?どうして出て行っちゃうの?」

ワンちゃんはちらりとママの方を振り向いたが、そのまま黙って歩いて行く。

私は必要ないんでしょ?いなくてもいいんでしょ?

背中がそう物語っている。

不思議なことにもう一匹、犬がいる。

その犬に先導されて、一緒に街を出て行く・・・

ママは悲痛な思いでワンちゃんを呼び続けるが・・・・。(涙)


私たちが起きているときには、顕在意識が優位になっている。

だから、ヒプノではリラクゼーションで心身をリラックスさせることにより、 顕在意識をお休みさせて、潜在意識にアクセスするのである。

でも、寝ているときは当然のことながら、顕在意識は働いていない。

つまり、私たちはどっぷり潜在意識に浸かっている状態なのだ。

「だから、夢で見ることには多大な意味があると思う」とママは言った。

潜在意識が”夢”という形で現れるのだと解釈すれば、
ママは、まさに夢の中でワンちゃんの心情を教えてもらったことになる。



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第16章~ペットと繋がる(11)

それから2日後。

また、ワンちゃんが夢に現れた。

今度は、庭にワンちゃんのケージが置いてあって、ワンちゃんはその中にいる。

家から出てきたママはそれを見てびっくりする。

「なんで、外にいるの?」

家の中に置いてあるケージが、いつの間に庭に?

夢から覚めたママは物悲しい気持ちで一杯だった。

家の中で一緒に暮らしていても、ワンちゃんの気持ちは家族から置き去りにされて ひとりぼっち、というのが伝わってきたからだ。

家の外にぽつんと置かれたケージはそれを物語っていた。

「ごめんね、ごめんね」

ママはワンちゃんを抱きしめた。


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第16章~ペットと繋がる(12)

果たして夢の中で見たワンちゃんの気持ちは、真実なのかな?

ママは、「真実だと思ってる」と言った。

夢の中=潜在意識の世界だし、
その潜在意識の中では人間も、植物も、動物も、 森羅万象すべてが繋がっているということが、ヒプノを通じてわかってきたからだという。

正確にいうなら、別に潜在意識の世界に限らず、 この顕在意識下においても、全ては繋がっている。

沢山の過去世の事例をみていくと、 古い時代には植物や動物と普通に話している場面に行く人は 結構いる。

石や雲や風や空と話していることだってある。

そして、それは別に特別なことではない。

誰もが話せるし、
誰でもすべてと繋がっている。

「だけど、文明が発達するにつれて、人間はそれを忘れちゃったみたいなの」

そう、忘れているのだ。

そして、 植物や動物には、人間の言葉を理解できないと思い込んでいる。

彼らは人間の言葉を話さないから。

だから、話しかけることすらしない人が多い。

「でも、話しかけると、ちゃんとわかるみたいよ」



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第16章~ペットと繋がる(13)

ママは最近、ある昔の出来事を思い出したという。

「まだ20代の頃にね、ある食品会社の倉庫で子猫がねずみとりに手を挟まれたことがあったの」

「昔のねずみ捕り、って金網のオリの中に餌を置いておびき寄せて、ねずみがその餌を食べようとして 中に入った途端に、上から扉がガシャン!と降りて、入口が閉まる仕掛けなの」

子猫はその餌に手をのばして取ろうとしたのだろう。

扉が降りて、手を挟まれてしまった。

どんなにもがいても、扉を上に上げない限りは手を解放できない。

猫の叫び声を聞いて集まった社員達が助けてあげようとするのだが、 人が近付くと、猫が恐がって暴れるのでオリに触れることすらできない。

子猫は恐怖に怯えた顔で、もがき、暴れる。


それを見ていたママは可愛そうで、咄嗟に、こう言った。
「お願い!助けてあげるから、じっとして!」

その瞬間。

猫がぴたっと動きを止めた。

ママは急いで扉を上に持ち上げた。

猫はすごい勢いで逃げて行った。

それって・・・・、ママの言ったことがわかったのかな?


「その時は猫を無事救出できたので、何も思わなかったし、それっきり忘れていたんだけど、 最近ね、ふっとその出来事を思い出したの。

そして、ああ、もしかしたら、あの時、ママの”助けたい”という切羽詰った気持ちが伝わったから、 大人しくなったのかなって」

ママの必死な思いがテレパシーで猫に伝わったのか・・・・。

その瞬間だけ、周波数が、カチッと合ったのだと思う。



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第16章~ペットと繋がる(14)

残念ながら、ママはうちのワンちゃんとは、まだテレパシーで話したことがない。

ワンちゃんは自分の意志を目で訴えてくる。

最初に気付いたのはワンちゃんが6ヶ月の子犬のとき。

その日は熱帯夜で寝苦しい夜だった。

いつもなら冷房をかけて快適にしているのだが、あいにくママは悪寒でゾクゾクしていたため、 冷房を切っていた。

ワンちゃんはあっちこっち場所を変えては寝転んでいたが、 暑さに耐えられなくなったのか、ママのベッドへやってきた。

そして、何か言いたげにママをじっと見つめる。

「なあに?どうしたの?」

すると、ワンちゃんはエアコンの方をちらっと見て、、再び視線をママに戻したのだ。

「え?・・・・・なあに?」

ワンちゃんは再度、エアコン、ママと順に視線を移してみせる。

「・・・・・・」

(まさか!)

ママはまさかと思いながらも、「暑いの?」と言って立ち上がり、エアコンのスイッチを入れた。

すると・・・。

ピッ!とリモコンの音がしてエアコンが稼働しはじめたのを見届けると、 ワンちゃんはいつもの自分の定位置へ行って、ごろんと横になった。

(うそ!)

きっと偶然よね、とママは思った。


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第16章~ペットと繋がる(15)

犬が「エアコンつけて」って言いに来る?

・・・そんな訳がない。

と、ママは思っていた。

でも、ワンちゃんはそれ以降も、しばしば目で意志を伝えてくる。

例えば、お散歩に行く時。

玄関でリードをつける。

ドアを開けると、いつもなら待ちきれないとばかりに外に飛び出すのに、 ある日、ドアを開けても玄関から動こうとしない。

ママは不思議に思って、
「どうしたの?」と声をかける。

すると、ワンちゃんがある1点をみつめ、次にママの顔を見る。

それを2度くらい繰り返す。

見つめる方向にあるのは、ワンちゃんのリード。

フックにかけられたリードを目で示しているのだった。

「ああ、忘れてた!」

そして、リードを付けようとすると、自分から頭を下げて(リードの輪っかの中に)首を入れてくるのだった。

もともと、ワンちゃんは犬の中でも、知能が一番高いと言われている犬種である。

だから、人間の言葉はかなり理解できる。

新しいおもちゃを買ってきても、名前は2~3回で覚える。

そして、「フリスビー持ってきて」「ボール持ってきて」「きりんさん(ぬいぐるみ)」と 、どんなおもちゃを言っても、それを咥えてくる。

間違えたことは一度だってない。

「病院に行くよ」と言えば、さっさと病院への道を歩き始める。

ワンちゃんに任せておけば、ちゃんと病院に辿り着く。


「明日は、A公園に行こうね」と言えば、翌日のお散歩では、玄関を出て右に曲がり、 A公園へ向けて歩く。

「明日は、B公園に行こうね」と言えば、翌日のお散歩では、玄関を出て左へ曲がり、 B公園へ向けて歩く。

ドッグフードを食べる時に、すごい勢いで食べるので、ママが
「よ~く噛んで、よ~く噛んでは?」と言えば、
フードを口一杯にほおばってから、くるりとママの方へ顔を向けて、わざとらしく、 がしがしと、よ~く噛んでみせたりもする。

おもちゃを目の前に3つ並べて、「どれで遊ぶ?」と聞くと、 ちゃんと選んで、前足で「これ!」と指し示す。

とにかく、こちらの言うことは分かるのだ。

でも、ママは植物と話すようになったら、どうしてもワンちゃんとも話したくなった。

ワンちゃんはママに何かを伝えたい時は、いつも目で合図をしてくるけれども、 それをテレパシーで感じ取れるようになったら、どんなにいいだろう。


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第16章~ペットと繋がる(16)

ヒプノを勉強し始めて半年くらい経ったときに、筋肉反射で聞いたことがある。

動物と話せるようになりますか?って。

筋肉反射で答えを貰うのは、「Oリングテスト」とかいくつかあるみたいだけど、 ママがそのときに使ったのは、「イデオモーターシグナル」というもの。

リラックスして、軽い催眠下で、指に答えてもらう方法だ。

最初に、右手、左手、どちらの手を使うか決める。

そして、質問に対して、「イエスのとき」、「ノーのとき」、「どちらでもないとき」、 「答えたくないとき」、それぞれどの指で返事をくれるのかを反応で聞いておく。

「例えば、”イエスのときはどの指で答えてくれますか?”って聞くでしょ?
そうすると、勝手にどれかの指が動くの。
で、それが親指だったとするでしょ?
その後の質問に対して親指に反応が出たとすると、答えはイエスなんだなって、分かるわけ」

自分の意志とは関係なく指が動くので、みんなとても不思議がる。

へえ! 面白そう! で、ママは動物と話せるようになるって?

「うん。反応はイエスだった」

その方法も聞いたんだって。

それはそういうスクールか何かに通うんですか?
―イイエ

そういった類の本からですか?
―イイエ

ビデオですか?
―ハイ

それは何年先ですか?
―○○年

○○年?

「ふふっ、今は内緒」

ふうん。それ、当たるのかな?

「どうだろうね。
いろんなことが当たってる人もいるよ。
潜在意識と繋がって、答えを貰ってるからね」




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第16章~ペットと繋がる(17)

その頃のママは、「話せたらいいなあ」というぐらいの気持ちだった。

今は、「絶対、話したい!」に変わっている。

それで、セッションをやる度に、みんなのハイヤーセルフに聞いている。

「私は動物と話せるようになりますか?」って。

ところが、誰のハイヤーセルフも答えは同じ。

「あなたはもう話せます。どんどん話しかけてごらんなさい」

うちのワンちゃんに、路上の野良猫にと、ママは
懸命に話しかけてみるが、一向に成功しない。

「なんでだろう・・・・・・」

植物と話せるんだから、動物とだって話せるんじゃない?と仲間には言われるのだが。

植物とは話せるって(ことを)、疑ってないでしょ?と、ミミさん。

「うん。始めのころは半信半疑だったけど、今はもう自分は話せるんだと思ってる」

それよ、それ!動物とは、本当に話せるのかなあって疑ってるでしょ?
それがブロックになってるんだよ、とミミさん。

そっかあ・・・・。

「信じる」って、結構難しい。

最近、「私も植物と話せるようになった!」という美帆さん。

次に出る言葉は、「でも本当に話せてるのかな・・・。やっぱ、気のせいかも・・・」

何でもリビングに置いてある観葉植物のパキラと会話をしているのだとか。

話しかけると答えが返ってくるんだけど、確信がなく、気のせいかもと疑ってしまうのだとか。

「それ、ちゃんと話せてるよ、大丈夫!」とママは太鼓判を押していたが、 いざ自分のこととなると自信がないのだ。



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第16章~ペットと繋がる(18)

ママは友達のSさんにお願いをした。

「シータヒーリングで見てくれない?」

シータヒーリングというのは、アメリカのヴァイアナ・スタイバルさんという人が開発した、脳波をシータ波にして行うヒーリングやリーディングのテクニックである。

シータ波と呼ばれる脳波状態になると、「すべてなるもの」(ここを「創造主」と呼ぶ)に繋がり、 身体的、精神的な癒しを行ったり、自己実現を促すことが可能になるといわれている。

Sさんのリーディング能力はピカイチである。

「じゃあ、創造主に聞いてみますね」

Sさんは目を閉じて、深呼吸をした。

しばらくすると、目を開けて、こう言った。

「もう話せる、って言ってます」

またか・・・・。

ママはため息をついた。

「でもね、話せないの」

するとSさんは、「もうちょっと詳しく聞いてみますね」と言って、再び目を閉じた。

目を開けたとき、Sさんは意外なことを言った。

「沢山の(動物の)死に立ち会うことになるが、大丈夫か?って」

それを聞いたママはとても動揺した。

言葉が出なかった。

Sさんは続けた。

「本当に大丈夫か?って、それを何度も(創造主が)聞いてくるんだけど・・・」

ママは心臓がドキドキした。

なんで、こんなに動揺するんだろう・・・。

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第16章~ペットと繋がる(19)

確かに、動物と会話ができたらいいな、とは思った。

何を考えているかがわかるし、 例えば病気なども、どこがどういう風に痛いのか聞ければ対処が出来るし。

でも・・・・。

みつるお兄ちゃんが言った。

そうだよね。
むこうから散歩してくる犬が、通りすがりに、
「助けて!虐待されてるの」と言ったら、どうしていいのか、わからないよね。

そうだ・・・・。

なまじ、言葉が通じたら、そんなことだってあり得るんだ・・・・。

何もできない自分に苦しむだろう。

だけど。

なんで、こんなにうろたえたのか。

ママは、気になって仕方がない。

そうだ! こんなときこそ、ヒプノ!

もし、自分が人に言われた言葉や、何かの出来事に
妙にひっかかるとき。

自分の中に同じような感情がフリーズされて残っているからかもしれない。

潜在意識はそれを記憶しているので、再び同じような経験をすると なぜか気になるのだ。

表面意識ではわからない。

「ヒプノで、潜在意識に見に行ってみよう」と、ママは言った。

「きっと、何かある」

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第16章~ペットと繋がる(20)

そう、ママの勘は大当たりだった。

1週間後には、美帆さんにお願いして、
「動揺したことに関わる過去世」へ誘導してもらったのだ。

見えた場面は、それほど古くはない時代だと思う。

ママは、サファリルックに身を包んだ金髪の女性。

動物保護に関わる仕事をしているようだ。

「その人生の子供の頃へ」と、誘導してもらうと、
地面に座り、膝小僧を抱えて泣いている5、6歳の女の子(ママ)が出てきた。

森に近い場所のようだ。

アフリカとかかもしれない。

狐に似た白い動物がひらりと現れ、女の子に、
「どうしたの?」と優しく聞いた。

美帆さんが、
「あなたは、動物と話せるんですか?」と聞いてくれた。

その瞬間、ママは感情が込み上げてきて、涙が頬を伝った。

(この頃は話せた・・・・。話せたのに・・・・・)

過去世の見え方には個人差がある。

ママの場合はいつも客観的に見ている感じなのだとか。

登場している本人の意識になることは、まずない。

つまり、本人になりきって、本人の目で森や動物を見たり、
体を動かすということはない。

こちら側からスクリーンを眺めているような感覚である。

でも、不思議なことに、本人の感情だけは、我が事のように感じ取れる。

そして、それを客観的に見ている「現在のママ」も同時存在する。

「この頃は、話せたのに」と思って、悲しくなっているのは、今のママ。


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第16章~ペットと繋がる(21)

白い動物が、おいでよ、と森の中へ誘ってくれた。

ママは、後をついて行く。

森の中には沢山の木々。
いろんな種類の動物や鳥たちが木の間から見え隠れしている。

そして、みんな口々に、「よく来たね」と歓迎してくれる。

「うわぁ~!」

そこは魅力溢れる世界だった。

ママは、すぐにみんなと友達になった。

毎日毎日、森へ行って、仲間達と楽しく過ごした。


美帆さんが、次の場面へと誘導してくれる。

と、先程のサファリルックの女性の場面に戻った。

26歳ぐらいだろうか。

彼女からは「怒り」を感じる。

森林伐採で、仲間達の住処を奪った人間たち。

お金のために、平気で森の動物を殺す人間たち。

そういう人間達への「怒り」がひしひしと伝わってくる。

そして、ママにはわかったのだ。

この「怒り」こそが、動物との会話をブロックしている、最大の原因だということが・・・。

「怒り」を手離さなければならない・・・。

でも、どうやって?





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第16章~ペットと繋がる(22)

美帆さんが、
「どうやって手放せばいいんですか?」と聞いてくれる。

ママの顕在意識も、同じことを思っている。

どうやって?

同時に、潜在意識があることを教えてくれる。

動物のマスターに会いなさい。

それを美帆さんに伝える。

「なんかね・・・動物のマスターみたいな人に会う必要があるみたいなの」

自分でさっさと会いに行けないところが、ヒプノの特徴でもある。

潜在意識下では、「受身」の状態になっているからだ。

美帆さんが、動物のマスターに会うべく誘導してくれる。

ママは一体、どんな人が現れるのかと、興味深々。

出てきたのは、白熊みたいな顔をした巨人。
白いマントを羽織っている。

森林伐採をしたり、動物を虐待する人間たちへの怒りをどうやって手放せばいいんですか?

この時、ママが受け取った答えは、言葉によるものではなくて、「感じた」ものだった。

こんな感じ。

そういった人間たちに意識を向けることをやめなさい。
意識を向けると、ますます怒りが増幅する。
そして、(卑劣な人間)による、そのような行為を増長させてしまう。

動物と繋がっていること。
そちらに意識をむけなさい。
そして、全てが繋がっていること(動植物と人間が繋がっていること)に気づく人たちを、(地道に)ひとりでも、ふたりでも増やしていくことだ。





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第16章~ペットと繋がる(23)

ああ・・・・そうか、そうなんだ。

「意識を向ける先」が、とても重要だということを、ママは最近学んだばかりだ。

どうやら「思考」は現実化するらしい。

だから、自分の思考を何に向けるかはとても大事。

例えば、マザ-・テレサは、
「私は反戦運動に参加しません。しかし平和運動なら参加します」
と言ったそうである。

「戦争反対」と言えば、意識が、エネルギーが、「戦争」に向いてしまう。

つまり、「戦争」にスポットを当ててしまう。

結果、戦争を推進してしまう、ということらしいのだ。

スポーツ選手が、
頭の中で「成功する」シュミレーションを、繰り返し思い描いてから試合に望むのも 同じ理由なのだと思う。

「失敗したらどうしよう」とか、 「失敗しませんように」と考えて試合に出るのとでは、メンタル面でかなり違うと思う。

ヒプノの退行でもその事例は良く出てくる。

例えば学校で、意地悪な人に傷つくようなことを言われたとする。

クラス替えがあったときに、たまたま似たようなタイプの人がいたとする。

「大丈夫かな、また意地悪されないかな」と思い続けていると、本当にその事象を 引き寄せてしまいやすい。

「だから、動物のマスターは、よからぬことをする人間に、いつまでも意識を向け続けちゃ駄目って 言ったんだね?」

「うん、エフちゃん。それにいつまでもそっちばかり見ていたら、ママの怒りもいつまでも続くわけでしょう? 手放すことは出来ないよね」


場所:東京都 目黒

☆参加資格は全日程参加できる方です。

お問合せはホームページからどうぞ。

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第16章~ペットと繋がる(24)

「それから、実は動物のマスターと話す前に、ハイヤーセルフにあることを言われたの」

なんて?

ママが、動物保護の仕事に就きながら、心の中が、人間への怒りと悲しみで一杯だったとき。

ハイヤーセルフはこう言った。

「それこそが(今回の)壁である」

そして、こう続けた。

(セラピストをやってくれていた美帆さんに向かって)

「あなたと同じくらいの子供を持つ母親が、クライアントとしてやってきたとする。
その子供がいじめにあって、自殺したと。
その悲しみを癒したくて母親が訪れた時、あなたはセッションができるか?」

美帆さんがはらはらと涙を流して、首を横に振った。

「いいえ」

「それが出来なければ、単に転職とか、恋愛とか、そういった限られた悩みのクライアントに 対してしか、セッションができない。

でも、助けなければいけないのは、もっと深く傷ついた魂。

だから、これを乗り越えることこそが、(セラピストとしての)”壁”。

同情したり、動揺したり、一緒に悲しむようでは駄目だ」

Sさんから伝えられた、
「沢山の動物の死に立ち会うことになるが、大丈夫か?」
という言葉に、ママがすごく動揺してしまったことも、然りである。

「あのね、エフちゃん、ヒプノのセッションを受けてる時って、潜在意識の中にいるでしょ?

不思議なんだけど、セラピストの性格とか、感情とかがよ~くわかるの」

そうなの?

「うん。優しい人だなあ、とか、誠実さとか、すっごく伝わってくる」

逆に言うと、潜在意識下では「かくれみの」は通用しないともいえる。

セラピストがイライラしているとか、適当にやっているとか、動揺しているとか、すべてストレートに入ってくるから。

だから、
 
「淡々と」

ママは常にそれを心がけているのだと言った。

そして、そうあるためには、セラピストもまた、様々な感情を手放していかなければならない。


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第16章~ペットと繋がる(25)

今日もまた、ママがワークで潜在意識に入ると、ワンちゃんが入り込んできた。

ママが家に仲間を呼んだり、クライアントさんのセッションを行った時は、 雨が降っていない限り、ワンちゃんと一緒に駅までお見送りする。

その後、ワンちゃんは、一時間近く散歩を楽しむ。


だから、来訪者があると、ワンちゃんの頭の中では、
「誰か来る=お散歩」という図式が出来上がっている。

前日に、ママから
「明日は○○さんがピンポ~ンって来るよ」と聞かされると、ワンちゃんの顔がパッと輝く。

そして、当日、来訪者が、
「じゃあ、そろそろ・・・」といって、帰るそぶりを見せると
ワンちゃんは尻尾をびゅんびゅん振って、喜びを隠し切れない。

逆に、夕方になっても、まだ帰る気配がないと、
そわそわし始め、何度もママの前に来て
例の目配せをしながら、「まだ?」と聞いてくる。

今日は、仲間とのワークが長引いていた。

すると、潜在意識に入った途端、ワンちゃんの顔がくっきりと眼前に浮かび、
「ママぁ、まあだぁ?」 (苦笑)

いつか、ワンちゃんとテレパシーで話せるようになる日がくるのが待ち遠しいけれど、
ママは、こうして、ワンちゃんと一緒に毎日を過ごせるだけでも 、本当にありがたいし、幸せだと思っている。

何度も何度も輪廻転生する中で、再び巡り会い、家族として過ごせるなんて、 考えただけで胸が熱くなる。

「今、このとき、を大事にしなくちゃ、ね」とママは言った。

そして、
「あ! そういえば!」

「エフちゃん、とっても嬉しい報告があるの。
ほら、いつかのJ子さんちのワンちゃん、覚えてる?」

ああ、ネコから生まれ変わってきたワンちゃん?

「うん。家に入れて欲しい、家族と一緒に居たい、って言ってたでしょ?
J子さんから連絡がきてね、夜だけ、玄関に入れてもらえるようになったんだって!」

うわぁ!良かったね!

「ね!」


 第17章~シータヒーリング


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第16章~ペットと繋がる(26)

ワンちゃんのその後。

(後日、アップ予定)

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