さて、「時空を超えた再会~バ~ジョン2」の話。
ある日、ママの仲間の美帆さんが遊びに来た。
部屋に入るなり、興奮気味に、
「ねえねえ、不思議なことがあったの!」と言った。
美帆: 昨夜、高校時代の親友とメールのやりとりをしてたの。
そしたらね、親友が途中で寝ちゃったんだけど、寝る直前の
メールが、(私に)「サラ・・・」って呼びかけたところで終わって
いて!
ママ: うん?
美帆: 私、びっくりしちゃって!
実は誰にも言ったことがないんだけど、子供の頃、いつも
「私は美帆なんかじゃない!私はサラよ!」って思ってたの。
ママ: へえ? なんで?
美帆: わからない。でも、いつもそう思ってたの。
それで、今朝親友に電話して、昨日なんで「サラ」って書いた
の?って聞いてみたの。
そしたら、本人はそんなことを書いた記憶が全然ないんだっ
て! でも、(直感の強い人だから)「それ、何かの合図の
ような気がする」って言うの。
ね? 不思議でしょ?
こんな面白い話を聞いて、ママが好奇心をくすぐられないわけが
ない。 (笑)
しかも、ママの所に遊びに来る前日に起きるなんて、
これはもうヒプノをやって解明せよと言っているようなものだ。
ママの友達が遊びに来るときもそうなんだけど、前日に不思議な
夢を見たというので、ヒプノをやってみると、今まさにその友達に
必要なメッセージが出てきたり、
あるいは遊びにきて、たまたま雑談した内容が妙にひっかかって
ヒプノで見てみると、ああ、今日はこれを見るために来ることに
なってたんだね、という内容だったりする。
で、美帆さんにも早速ヒプノをやってみることにした。
ママは、「サラという名前に関係のある過去世へ」って誘導した。
そしたら、とんでもないものが見えた。
美帆: 5歳位の女の子が二人いる・・・。
髪の毛は短くて、ワンピースを着ている。
ん? 二人とも同じ顔をしてる・・・。
あ! 双子だ!
(この二人は、過去世の美帆さんと親友らしい)
すごく仲良しの姉妹。
私の名前は、サラ。
彼女の名前は・・・シーラ。
そう、サラとシーラ。
ママはワクワクしてきた。
次の場面へと誘導する。
美帆: 学校?大学かな?大きな施設がある。
二人ともそこにいる。
ママ: 何歳になったの?
美帆: 18歳。
二人とも同じようなことを学んでいるんだけど、興味の対象
が違うみたい・・・。
その後、美帆さんがしきりに、「おかしいなあ・・」と連発している。
美帆: 変だなあ・・・。 何か変・・・。
そして、こう言った。
美帆: もしかして・・・。 ここ、地球じゃないのかなあ?
マサコさん、ここがどこなのか、見せてくれる?
ママは咄嗟の思いつきで、美帆さんの意識を宇宙へと移動させた。
美帆: あ・・・! 向こうの方に地球が見える!
私が住んでるこの惑星(ほし)は、やっぱり地球じゃないんだ
・・・。
美帆: 地球が見える・・・・。
今からあそこに降りていく・・・。
ママ: 今、何歳ですか?
美帆: 18歳・・・。 いや、もうちょっと上かな。
ママ: そばにシーラもいるの?
美帆: はい。 シーラだけじゃなくて、そういう人(降りていく人)が
いっぱいいる。
マサコさんもいる。
ミミさんもいる。
みんな、それぞれ、カラーが違う。
ママ: 私たちはいずれ、出会うようになっていたの?
美帆: はい。お互いに(魂の部分で)仲間だとわかるようになって
いた。なぜなら、支え合っていく運命だから。
ママ: どうやって世界をつなげるの?
美帆: 地球と他(の惑星たち?)をつなげる・・・。
そのために地球上の意識(波動)を上げる。
まだ未発達だから。
その後、美帆さんは、
「光が・・・、光が見える。
一緒に降りて行った仲間たちが手をつないでいるイメージが
くる」
と言った。
ママは核心に触れた。
ママ: 親友が美帆さんに、「サラ」って呼びかけたのはなぜ?
美帆: 合図を送ったの。 使命が始まるから。
人々の意識を上げていくために、私たちの力を使い始める、
その時期が来たの。
地球に降りてくる前に、シーラが茶目っ気たっぷりにこう言っ
たの。
「その時期が来たら、私が合図を送るね。 サラの名前を呼
ぶから」って。
ふたりの間でこっそり決めておいた約束だったの。
ママ: その時期がきたということ?
美帆: はい。みんなが動き出してる。地球に降りてきた人たちが。
あれは、惑星(ほし)なのかなあ・・・? 向こうの世界が
どこなのかはわからないけど、この使命のために一緒に学
んでいた、それぞれ役割は違うけど、目的は同じ、その人た
ちが動き始める。
地球も動き始める。
地球が動き始めるから、その人たちが動き始めるのかな?
これは最初から決まっていたことみたい。
ママは、いつかミミさんが言っていたことを思い出していた。
みんなで勉強会をやっていた頃。
ミミさんがあるカードを見せてくれた。
ネットで見つけて、どうしても欲しくなって買ったのだという。
それはマヤのカードだった。
そして、その解説本にこんなことが書かれていた。
「地球使節団の人たちが、地球の変革期に合わせて、使命を遂行
すべく地球におりてくる」と。
「ねえねえ、私たちのことが書いてある!」って、ミミさんが興奮して
たっけ。
そういえば、ママが以前見たセッションでは、地球使節団のチラシ
を持ってきたのはミミさんだった。
ママは思いついて、こんなことを聞いてみた。
ママ: 人々が噂していた2012年12月説は、噂ではなくて本当に
節目だったんですか?
美帆: そう。
ママ: 私のところに来るクライアントさんたちも、動き始める人たち?
ママのところへセッションを受けにくる人たちは、今まさに人生の転
機を迎えようとしている人が圧倒的に多い。
美帆: 地球の波動が変わるから、目覚め始める魂が増えている。
ママ: 私が、最近、時間がない、時間がないってすごく焦ってるの
も、そのせい?
ママは、もっとヒプノをやらなくちゃ、もっと沢山の人に伝えなくちゃ、
って、日々、焦燥感に駆られている。
美帆: そう。 動き始めたから。
ここ数年間の動きは、少しずつ少しずつだった。
ヒプノの教室で出会ったりとか・・・。それは準備段階だった。
でも、今年に入ってすごく動き始めた。
だから(魂が)それを感じて、焦るような感覚に陥ってしまうの。
サラとシーラの物語・・・。
すごいね、ってママは感動してた。
美帆さんの親友が、「サラ・・・」って呼びかけただけなのに。
こんなに深い理由が隠されていたなんて。
「これだから、ヒプノは面白くてやめられない!」って、ママ。
1週間ぐらい経つと、
「ねえね、エフちゃん!サラとやシーラと同じ惑星(ほし)にママもい
たって言ってたよね? 何ていう名前だったのかなあ・・・。
その時の名前、知りたいなあ」
というわけで、ママは美帆さんを呼び出し、セッションをやった。
自分の名前を知るために! (笑)
「その惑星(ほし)へ」って誘導した。
美帆: たくさんの人がいる・・・。
みんな、これから、それぞれのほしに降りていくんだ・・・。
あ、マサコさんがいた!
ママ: わたしに呼びかけてみて下さい。
なんて呼んでますか?
美帆: ・・・・・ソ・・・ソフィ・・・ソフィア・・・?
・・・・・・。あ! ソフィー、だ! ソフィーって呼んでる!
ママ: (ソフィーかあ・・・)。
ママは名前がわかって嬉しかった。
美帆さんが「今からみんな降りていくところ」って言ったけど、実は
ママはその先の場面を以前ヒプノで見ている。
ママ: 昨年(2012年)の夏に、美帆さんとセッションを
やったときにね、不思議な光景を見たの。

2012年、7月。
ママが美帆さんにセッションをやってもらった時のこと。
「今見る必要のある場面へ」って誘導してもらった。
ママ: 小学校? 低学年かな・・・。 教室が見える。
美帆さんは今生の幼児期なの?って聞いてきた。
ママ: ううん。これは今生じゃない。
ママが見たことのない教室の光景だった。
ママ: 教室に生徒がいっぱいいる。
美帆: みんなはどんなことをしているの?
ママ: 先生が前に立って話してるのを、聞いてる。
ん? 小学校じゃなくて、幼稚園かな?
あれ? 生徒の顔が、いろんな国の人になってる。
まるでインターナショナルスクールみたいに、いろんな国の子供が
いる。
美帆: あなたもその中にいますか?
ママ: それが、私が特定できないの。
ここにいると思うんだけど・・・。いないのかな?
どこにいるんだろう・・・・?
美帆: 3つ数えると、わかりますよ。
3、2、1。
ママ: あ! なんかね、私、園長先生みたい。
美帆さんが何か疑問を感じたのか、こう聞いてきた。
美帆: その幼稚園(?)は地球上のもの?
ママ: うん、地球みたいです。
美帆: どこの国か、わかりますか?
ママ: わからない・・・・
ん? これ、もしかして、未来?
美帆さんが、「あなたの体から離れて、もう少し高い視点から
その場を見てみましょう」と誘導してくれる。
ママ: ああ、地球です・・・・。
地球なんだけど、なんか、今の地球じゃないみたい。
あ・・・・・! パラレルワールドになってるのかな。
別の地球みたいです!
美帆: その地球はどんな感じ?
ママ: なんかね、とっても平和。平和です。
みんな顔が違ったりしてるんだけど。
あ、なんかね、国とかがないですね。
国境も人種差別も何もない。
美帆: 人々はどんな暮らしをしてるの?
ママ: 暮らしはわからないけど、そこにいる子供たちはみ
んな幸せそうにしてる。
美帆: あなたは園長として、その子たちにどんなことを教
えているの?
ママ: 特に何を教えるというのはないみたい。
なんか・・・・愛だけですね。
なんかね、次元が高いの、みんな。
ん? なんか、みんな光ってる。
光みたい。
不思議・・・・
美帆: その世界で他に行きたい所はありますか?
ママ: 次の場面に行ったら、どうなるのかなあ・・・。
美帆: では次に見るべき場面へ行って下さい。
ママ: なんかね、その園の上、上空にたくさんの天使とい
うか、女神というか、そういう人たちが集まって、輪になって、
下を見下ろしてます。
ああ、地球全体をそんな風に取り囲んでる感じ。
すごく守られてる。
美帆: そこにいる天使たちは、人間たちからは見えている
んですか?
ママ: ちょっと待って・・・・
ああ、(存在を)感じてるみたい。
美帆: (人間たちに)感じる力がある?
ママ: うん。
みんなかどうかはわからないけど、私には感じられ
てる。
あ、でも、なんか、みんなそういうのを、当然のこと
のように知ってるみたい。
生まれた時から。
世界って、そうなってるんだ、って。
そうやってみんなに見守られてるんだって。
知ってるみたいです。子供たちも。
当たり前に。
そういう成り立ちだって知ってるみたい。
美帆: それは未来の地球?
それとも、パラレルワールドで、今どこかに存在し
てる?
ママ: ええっと・・・・。
あ、なんか・・・・。
さっき美帆さんが言ってた、気づいていく人たちと気
づかないでいく人たちの、その気づいていく人たちの
ひとつの世界みたい。
セッションの前に、美帆さんとママは今後世界が、地球が
どんな風になっていくんだろうね、という話をしていた。
パラレルワールドになっていくという話はよく耳にする。
気づきを得る人、そうでない人、それぞれに住む世界が
違ってくるのだとか。
ママ: あ、そっか! それを今ビジョンで見せられてるんだ。
これは、気づいていった先の世界、のひとつ。
すごい!
美帆さんが、こんなことを聞いてきた。
美帆: では、気づいていない人たちはどこにいるのでしょう?
ママ: ・・・・・・。 別の地球だと思う。ここにはいない。
そして、ママには不思議な光景が見えた。
まるでレモンの輪切りを少しずつずらして重ねたみたいに、
いくつもの地球が重なり合っているのが見えた。
ママ: 沢山あるみたい、地球が。
ここはその中のひとつ・・・・?
美帆: それは、ある時を境に分かれていくんですか?
ママ: うん、徐々に、徐々に。
なんか徐々に出来ていってるみたい。
もう、既にスタートしてるみたい。
美帆: そこの場所には、恐れや不安や悩みみたいなもの
は?
ママ: 何もない。愛だけ。
美帆: 人々は何を目標に、生きているんですか?
愛の実現ですか?
ママ: 愛の実現・・・・?
・・・・・・・・・。 「愛の増幅」みたいな感じ。
(さらにはっきりとわかってきた)
ああ!なんかね、その星で愛が増幅されると、それ
が宇宙にも影響するみたい!
そして、そういう星が沢山増えていくんだ!
美帆: では、気づいてない人たちが住んでいる、別の地
球にも影響を与えていけるということですか?
ママ: うんとね・・・・光と闇の話でいうと、その星は光なの。
で、気づいてない人たちの地球は闇?
そんな感じ・・・。
ママには闇に包まれている地球が見えていた。
美帆: その闇の地球(に住んでいる人たちの意識)を引き上げるの?
美帆さんはそこにこだわっていた。
世界中の人を救いたいと思っている彼女に、ママは今見えている
ビジョンを口にしてもいいものかどうか迷った。
ママ: なんかね・・・・ぽつぽつ気づく人もいるんだけど、ある時期に
来るとね・・・
なんかね・・・・(地球が)どんどん縮小して小っちゃく
小っちゃくなっていって・・・・・、消滅しちゃうの。
地球(自体)はね。人はわからないけど。
美帆さんが黙り込んだ。
でも、ママが見たビジョンはその通りだった。
闇に包まれたその地球は、だんだん小さくなっていって、真っ黒な
野球ボールみたいになって、さらに縮んでいって、最後に
は小さな黒点となり、そのまま宇宙に溶け込むようように、ふっと消
えてしまった。
しばらくして、美帆さんがこう聞いた。
美帆: マサコさんが今見ている、そのパラレルワールドの地球は、
西暦でいうと、何年位ですか?
国境のない、愛に溢れた世界。
一体、どれくらい先のことなのだろう。
ところが、ママの目の前に浮かんだ数字は、
「2013」
ママ: 2013年です・・・。 え、え~っ? 来年?
もしかして、パラレルワールドはもうすでにあちこちで存在して
いるの?
もちろん、ママの見たビジョンが、そのまま「未来の姿」を
表しているとは限らない。
「ガイド」や「ハイヤーセルフ」と話すときに、白い髭のおじい
さんや女神らしき人が見えたとしても、そういう人たちが実
在していないのと同じで、ビジョンは、時として、「単なる象
徴」にしか過ぎないこともあるからだ。
それでも、潜在意識がこれを見せたということは、やはり
パラレルワールド(らしきもの)は、すでに同時存在している
のかもしれないなあ、ってママは思った。
美帆さんが気を取り直して、「次に見るべき場面へ」と
誘導してくれた。
今度は、今までとは全く違う光景が見えた。
ママ: 虹・・・・。 虹色の光。
普段、私たちが見る、空を横切るような虹ではなくて、
空から地上に向けて、まるで滝のように縦に降り注ぐ
光。
7色に彩られた「ナイアガラの滝」のようなイメージ。
そしてね、それぞれの光の中を、沢山の人たちが滑り
降りていってる。 ひとりだったり、2、3人ずつの束だっ
たり。
その中に、私や美帆さんや、ミミさんもいる。
とにかく一人でも多くの人を気づかせなくちゃいけない、
って。みんな、そんな役割を持ってるみたい。
面白いことに、光の色によって、微妙に役割が違うようだっ
た。みんな、自分にふさわしい色の中を舞い降りていく。
後から後から・・・・。尽きることなく。
ママは、しばらくその光景に見とれていた。
はるか昔に、自分たちは、あんな風に地球に降りてきたのかと感慨
深かった。
ママ: あれ???
う~ん・・・・・、不思議・・・・。
今の地球の上空に虹みたいな光がいっぱいあって、そこに
私や美帆さんや、ミミさんや、他にもたくさんの人がいるんだ
けど、みんな、下の世界を見下ろしてるの。
なんかね、天女みたいな恰好してる。
おかしいなあ・・・。
私たちは、肉体を持って(今、ここに)いるでしょう?
でも、その天女も、今の私たち。同時存在してるの。
上空にいる天女のような人たちが、光の中を舞い降りて行った分身たち
を見守っているかのようだった。
このセッションから7か月後。
2013年、春。
ひとりのクライアントさん、「スーちゃん」がやってきた。
魂の再会を果たすために。
スーちゃんは、ママにこう言った。
「ブログを読んで、この人なら、(今、目覚め始めた)私の
力を開いてくれるんじゃないかと思って」
話しを聞いてみると、わずか4か月前に、シータヒーリング
に出会ったのだという。
友人の集まりに参加した際、その中にシータの話をする人
がいた。
ばりばり理系のスーちゃんは、なんてオカルトチックな!
って、最初は拒絶反応を示したのだという。
でも、その人があまりにも熱く語るので、そんなに言うのな
らと、一度ヒーリングを受けてみることにした。
それがきっかけとなって、(シータの)基礎DNAのセミナー
も受講することになったのだとか。
「え?じゃあ、セミナーを受けたばかり?」
と、ママ。
「そうです。明日、応用セミナーを受けるんです。」
そして、「シータ」で検索していたら、ママのブログに行きつ
いたのだと言った。
スーちゃんは、植物と繋がりたいという想いがとても強いのだという。
ママのブログを読んで、自分も植物と話せるか、試してみたと言った。
「友達の家に行ったときに、友達が席をはずした隙に、部屋の中に
ある観葉植物に話しかけてみたんです」
「そしたら?」
「そんなにお水要らないなんだけどなあ、って言った気がしたんだ
けど・・・」
もうひとつの鉢とも話せたのだとか。
ママのブログ、「植物と話す」を読んで、同じように試して
くれる人は結構いるようだ。
面白いことに、殆どの人が、話せたと報告してくれる。
後でわかるんだけど、スーちゃんはその能力がかなり高い
ようだった。
さて、いよいよセッションに入る。
ママは、「今、見るべき必要のある場面へ」と誘導した。
スーちゃんは、すんなり過去世へと入って行った。
ママ:最初に足元を見て下さい。裸足ですか?何か履いて
るみたい?
スーちゃん:裸足です。
白い布をまとってます。膝は出てる。
髪は短くて、濃い茶色です。
ママ:あなたは、大人ですか?子供ですか?
スーちゃん:小学生くらいの男の子です。
ママ:今、どんなところにいるの?
スーちゃん:何かの跡地みたいなところに一人で立ってい
ます。
ママ:どんな気持ちなの?
スーちゃん:別に嬉しくもないし、楽しくもないし・・・・。
次の場面へ進んでみる。
スーちゃん:20歳代になってます。木造の小屋の中にいま
す。ここは、酒場なのかなあ?けっこう人がいます。
みんな、食べたり飲んだりしてます。
ママ:どんなものを食べてるの?
スーちゃん:大きいお肉と、、マッシュポテトと、赤ワイン。
ママは、「そのお肉を一口食べてみて下さい」と言った。
スーちゃん:うん、(味は)まあまあです。
ママは以前、ヒプノの教室でセッションの練習をしていたと
きのことを思い出した。
クライアント役の生徒は、過去世で日本の古い時代に
入っていた。
食事の場面で、食卓の上にある日本酒を飲んで、
「ああ!おいしい!こんな美味しいお酒は飲んだことがな
い!」と感動していた。
覚醒後、先生から「まさに幻の酒だったわね。もう二度と
飲めないから」と言われて、みんなで大笑いしたのだった。
ママは過去世の中で食事をすることができないので、この
ように味見が出来る人はとてもうらやましい。(笑)
過去世が映像で見える人は大抵味見もできるようだ。
つまり、「視覚」タイプの人。
ママは聴覚・感覚タイプなので、「まるで映画を見ているみ
たい」に視覚で見えることもないし、なぜか、常に客観的に
しか見ることが出来ない。
だから、「過去世の自分」と一体になって食事をすることも
不可能なのである。
スーちゃんは、この酒場にはよく来るのだと言った。
ママ:酒場の中をぐるっと見回して下さい。(今生の)あなた
の知っている人がいますか?
スーちゃん:・・・・・・ああ、(今生の)職場で見かけたことの
ある人が います。
次の場面へ進むと、彼は30歳代になっていた。
スーちゃん:結婚したみたいです。奥さんと子供がいます。
子供は4~5歳くらいの男の子です。
とても仲のいい家族です。
声の調子からも、幸せな感じが伝わってくる。
ママは、その二人は今生で知っている人かと聞いてみた
けど、スーちゃんは知らない人だと言った。
ママ:あなたはどんな仕事をしているの?
スーちゃん:港で荷物を運ぶ仕事です。
この過去世が今のスーちゃんにどんな関わりがあるのだろ
うかと思いながら、ママは「重要な場面へ」と誘導した。
その途端。
スーちゃんが「わ~っ」と泣き始めた。
ママは状況がつかめず、しばし待つのみ。
スーちゃんが泣きじゃくりながら、奥さんと子供が突然
死んでしまったと言った。
事故のようだった。
スーちゃん:とても愛していたのに、何もできなかった。
自分が代わりに事故にあえば良かった。
神様なんて、いないんだ!
やっと、やっと家族ができたのに・・・!
小っちゃい頃からずっとひとりぼっちで、やっと家族が
できたのに!
胸が張り裂けんばかりの悲しみが、潜在意識を通じてママ
にも入ってきた。
ママは涙をこらえながら、
「どうして小っちゃいときからひとりぼっちだったの?」と
聞いてみた。
スーちゃん:最初の・・・どこかの跡地の風景に戻ってしま
う・・・・。
(ああ、そうか。あれは、おそらく、両親や家族を失って
一人ぼっちになった彼が、悲嘆にくれて佇んでいたんだ。
それが戦争なのか、襲撃にあったのか、理由はわからな
いけれど)
ひとりぼっちになった理由は重要ではないので、詳細は出
てこなかったのかもしれない。
次の場面へと進む。
スーちゃん:40代後半になっています。
本に囲まれて・・・・・本を読んでいる。
ママ:どんな本?
スーちゃん:薬草とか、ハーブとか、医学に関係あるもの。
奥さんと子供が事故にあったときに、村に助けられる
人が誰もいなくて・・・。
医者もいないし。
だから、怪我や病気を治せるように、自分で勉強し
てる。
港での力仕事はもう辞めてる。
その後、場面は60歳代へと進んだ。
スーちゃん:ベッドの上にいます。老衰で亡くなるところです。
ママ:今、どんな気持ちですか?
スーちゃん:すごく穏やかです・・・。
周りの村や町の人たちの役に立てたし・・。
でも・・・、奥さんと子供にまた会いたいです。
村の人たちが周りを囲んで、私のために泣いてくれて
ます。
自分はひとりだと思っていたけど、ひとりじゃなかった。
そう言うと、スーちゃんのほおを涙が伝って落ちた。
ママ:この人生で学んだことは?
スーちゃん:ひとりであっても、やれることはやれるし、決し
て孤独ではないということ。
ママ:今の(スーちゃんの)人生への影響は?
スーちゃん:亡くなった奥さんと子供に会える気がします。
この答が重要な意味を持っていたことを後で知らされて、
ママはびっくりすることになる。
ママは亡くなった奥さんと子供を呼び出してみた。
二人を失った時、彼が気が狂わんばかりに嘆き悲しんで
いたので、なぜ先に亡くなる人生を選択したのか、知って
欲しかったのだ。
奥さんは、「人を救うことを仕事にして欲しかった」のだと
言った。
そして、「ひとりになっても淋しくない(ひとりぼっちじゃない)
ということをわかって欲しかった」とも。
ママ:(彼の生まれ変わりである)スーちゃんは、またあな
たたちに会えるの?
スーちゃん:(私に)呼ばれたから会うよ、って言ってます。
今生また会えるから悲しまないで、って。
ママ:今見た人生は、いつの時代ですか?
スーちゃん:1800年代のヨーロッパです。
この後、ママはハイヤーセルフを呼んで、核心に触れてみた。
「スーちゃんは何故、今日、この過去世を見たんですか?」って。
そしたら。
ハイヤーセルフは驚くべきことを言った。
「この子(スーちゃん)は、家族をすごく欲しがっているので、
(これから)ちゃんとできるから安心しなさいと。
そして、(以前に)シータヒーリングで見せられた、(将来の)
夫と子どもが、この時の奥さんと子供の生まれ変わりだよ
ということを知って欲しかった」
(え~っ?)
そういえば・・・。
スーちゃんはカウンセリングのときに、シータヒーリングを
一度受けたことがあると言っていた。
そのときに、結婚するかどうかを見てもらったのだという。
(現在は独身)
そしたら、将来のご主人と子供の顔を見ることができたの
だそう。
ご主人の顔はぼやけていてよくわからなかったけど、子供の
顔は、はっきりと見えたのだとか。
そして、なんと、今日ヒプノで出てきた子供はその時見た
子供と同じ顔だったのだという。
つまり・・・・。
これから結婚して家族になる夫と子どもをシータで見せられ、
後日、ヒプノで再度見せてもらったことになる。
しかも、その人たちと過去にどんな縁があったのか、
どうして輪廻転生して再会するのかという理由と共に。
すごい・・・・。
ママはセッションの最後に、ママとはどこで縁があったのか
その場面を見に行って下さいと言った。
すると・・・。
スーちゃん:年代はわからないけど、ヨーロッパ。
緑がいっぱいあるところで、一緒に植物の勉強をし
てる。薬草とか、ハーブとか、植物の力を・・・。
マサコさんは、先生だったのか、クラスで出来の良い
良い生徒だったのかわからないけど、植物のことに
とっても詳しくて、私はいつもいろいろと教えてもらっ
てたの。いつもいつも、聞いてたの。
そこまで言うと、スーちゃんは、クスクス笑った。
スーちゃん:おもしろ~い!
今のマサコさんのキャラと同じ!
(両手をぱたぱた振りながら)「私が教えてあげる、教
えてあげる!」って。 同じキャラだ!
それから、こう続けた。
スーちゃん:私は、教えてもらいながら、もっともっと勉強し
たい!って思ってるんだけど、ある時、もうマサコさん
と会えなくなる時がきたの。
私がうろたえて、「じゃあ、また聞きたくなったら、どう
すればいの?」って詰め寄ったら、
マサコさんがあっさりと、
「うん、大丈夫! また知りたいときに、いつでも会え
るよ!」って。
また知りたいときに?
いつでも会える?
それが、いま?
だから、わざわざ新幹線に乗って会いに来てくれたの?
もともとスーちゃんが植物の力にとっても興味があったこと。
ママのブログを読んで、「この人ならきっと私の開きかけた
力を開花させてくれる」と思ったこと。
偶然が重なったようにみえるけど、再会は、はるか昔から
決まっていたことだった。
ママは感動のあまり、言葉が出なかった。
ママはたまたまヒプノをやっていて、かつ好奇心が旺盛だ
から、こうやって人との縁も紐解いてみたりして、そこには
ちゃんと出会うための理由があり、再会もすべてシナリオ
なんだと知ることができる。
もし、「紐解く」ことをしなければ、「たまたま来てくれたクライ
アントさん」で終わっていて、再会の理由なんて知る由もな
かったことだろう。
ましてや、過去に自分たちがどんな風に繋がっていたか、
なんて。
シナリオを知れば知るほど、人生のしくみって本当によくで
きてるなあって思うんだ、ってママは言った。
そして、いつもの決まり文句。
「これだから、ヒプノは面白くてやめられない」 (笑)
セッションの後に、スーちゃんはこんなことを言った。
スーちゃん:最初、シータヒーリングのことを聞いたときは、
なんてオカルトチックな!って思っていたのに、わずか
数か月でぐいぐいとスピリチュアルな世界に引っ張られ
ちゃって。
半信半疑だったのに、シータでやったのと同じことを
またヒプノで見せられたりして、「ほら、これでもか、
これでもか」って、信じざるを得ない状況を作られてる
気がする。
その通りだった。
だって、スーちゃんが次に来たとき、もっと不思議なことが
起きたから。
1か月後。
スーちゃんはレイキのアチューンメントを受けに来た。
その日の朝。
ママはそわそわと落ち着かない。
ママ:ねえ、エフちゃん、なんでだろう?
スーちゃん、今日、ヒプノのセッションもやった方が
いい気がするんだよね。
私: だって、レイキのアチューンメントを受けにくるんでしょう?
ママ:うん。でも、ヒプノもやった方が良いような気が・・・。
そこへ、みつるお兄ちゃんがやって来て、こう言った。
「今日来る人さ~、ヒプノもやればいいのにね」
(お兄ちゃんは私とママの会話を知らない)
驚くママ。
ママ:えっ? そう思う?
お兄ちゃん:うん。
とは言っても、レイキのアチューンメントは時間もかかるし、
エネルギーの回路を開くので、人によっては疲れるかも
しれないし、その後、ヒプノもやるなんて、ちょっと強行かも
なあ、ってママはためらった。
スーちゃんは遠方から日帰りで来るから、時間もとれない
かもしれないし・・・。
でも、この「ヒプノをやらなきゃ」っていう気持ちはなんだろ
う・・・。
なんて思っている間に、スーちゃんが到着した。
スーちゃん:この間、面白いことがあったんです!
たまたまあるワークに参加したら、隣に座っていた人
が、いろんなことが視える人で、私にはインディアンの
過去世があるって。
そんな雑談をしてからアチューンメントを開始した。
スーちゃんには椅子に座ってもらう。
ママはその背後に立って、スーちゃんのハイヤーセルフに
挨拶をした。
「これからアチューンメントを始めるので、宜しくお願いしま
す」って。
ママ:そしたらね、なんと、小さな天女さんが現れたの。
羽衣をまとっていて。
錯覚かなと思ったんだけど、アチューンメントをして
いる間中、ずっと付き添ってるんだよね。
レイキのアチューンメントというのは、頭とか、肩とか、体の
特定の部位に順番に両手を置いていく。
手を置いている時間は、標準では何分間ずつと決められて
いるんだけど、受ける人によって微妙に違ってくる。
仲間のミミさんやHiroさんは、「あ、もうエネルギーが入っ
た」と感覚でわかるので、そうしたら、次の部位へいくのだと
言っていた。
スーちゃんの時は、天女さんが、エネルギーが入ると、
「はい、もういいですよ」と言った感じで頷いて教えてくれる。
その合図に従って、順々と進めていった。
ママは内心、「嘘でしょ!?」って、驚いていたんだって。
でも、もっと驚くべきことが待ち受けていた。
アチューンメントの途中で、何気なく窓の方を見ると、
姫しゃらの木の上に、インディアンの男の人が胡坐をかいて
座っていたのだ。
(注:セッションルームの窓の外には、姫しゃらの木がある)
白い服に、黒い髪、頭には飾り、右手首にも腕輪のような
飾りが・・・・。
後日、仲間にこの話をすると、
「それって、心眼で見えたんでしょう?」と言われたが、ママ
にはよくわからない。
まるで実在するかのように、はっきりと見えていた。
そして、その人は、ママに向かってこう言った。
「彼女に伝えたいことがある」
(ああ! そういうことか!)
謎が解けた。
この人が、ママにヒプノのセッションをして欲しいと促して
いたのだ。
ママが朝からそわそわしていたのも、
みつるお兄ちゃんの口からも、「ヒプノをやったらいいのに」
と言わせたのも、
スーちゃんが来るなり、インディアンの話をしたのも、
ワークで隣に座った人が、インディアンの過去世の話しを
したのも、みんなみんな、この人が仕組んだことかも
しれない。
アチューンメントが終わった後、ママはスーちゃんに時間が
あるかどうかを聞いてみた。
スーちゃんは、「今日はたっぷり時間を取ってきているから、
夜○○時の新幹線に間に合えば大丈夫」と言った。
問題は、スーちゃんがレイキのエネルギー伝授を受けた
直後なので、体力的に大丈夫かな?という点だったが、
これも心配なさそうだった。
事情を説明して、早速セッションを始める。
ママは「副人格」のセッションにしようと決めた。
リラクゼーションの後、まず、ハイヤーセルフを呼んでみる。
てっきり天女が現れると思っていたのに、意に反して銀髪の
おじいさんが出てきた。
そこで、天女にも出てきてもらう。
そのほかの登場人物は、
過去世のインディアンの人。
インナーチャイルド。
植物のガイド。
ピエロが嫌いなパーソナリティなど。
スーちゃんが最初に来たときに、ママがカウンセリングで
「嫌いなものや苦手なものがありますか?」って聞いたら、
子供の頃からピエロが大嫌い、と答えたのだ。
ママはそれが気になっていたので、そのパーソナリティも
呼んでみた次第。
さて、口火を切ったのはインディアンだった。
30代で黒髪の男の人。
ママ:あなたの生まれ変わりであるスーちゃんに、何を伝
えたかったんですか?
インディアン:もっと五感で自然を感じるようにしてほしい。
風や、空、山とか、そういうのをもっと感じてほしい。
本当は緑が多い所に行くといいけど、意識を向けるだ
けでもいい。
そして、もっと自分の能力を使うように。
ママ:能力とは?
インディアン:ヒーリングをすること。
精神的にも、肉体的にも、人を癒すこと。
スーちゃん:(インディアンだったときの過去世を見ながら)
ああ、インディアンだったとき、ヒーリングをやってい
ます。横たわっている人に、手でヒーリング を行っ
ています。
大きな鳥の羽を使ったりもしてる。
横たわる人に向けて、大きな鳥の羽を左右に振りながら
ヒーリングをしているらしい。
ママは、このインディアンだった頃の(ヒーラーとしての)
エネルギーを今のスーちゃんに統合したいと思った。
それで、インディアンに向かって、
ママ:あなたからスーちゃんに何かギフトをあげてくれませ
んか?
ってお願いした。
しばらくすると、スーちゃんがこくんと頷いて、「もらいました」
と言った。
(セッションが終わった後に、その大きな鳥の羽をもらった
のだと嬉しそうに報告してくれた)
スーちゃんのハイヤーセルフは、
「今、大きく変わっているときだけど、怖がらないで、
(それを受け入れて)変わっていって大丈夫だよ」と言った。
「エネルギーを通すことは、今のうちにやっておきなさい。
今年が一番変化のある年になるよ」とも。
ママはセッションをやっている最中に、突然あることを思い
ついた。
そうだ! きっとそうに違いない。
聞いてみよう。
ママ:ハイヤーセルフさん、スーちゃんはあの惑星(ほし)から
一緒に降りてきた同志ですか?
ママにはどうしてもそう思えて仕方がない。
最初に会ったとき、スーちゃんはこんなことを言っていた。
「子供のころから、神社にお参りに行く度に、なぜか絵馬に
”世界平和”って書いていたんです」
古い時代にママと一緒に植物の研究もしていたし。
そのとき、「必要な時にはまた会えるよ」って、まるで今生
出会うことを予言していたかのような言葉を(ママは)残して
いるし。
それに、サラとシーラの話が浮上したのも、スーちゃんが
2度目にやってくる前日のことである。
なぜか、あらゆる符号が一致しているように思えた。
果たして答えは・・・・・。
「イエス」だった。
スーちゃん:私は(地球に)降りるのが少し遅れたみたい。
マサコさんより2~3年後に降りてきたの。
あのナイアガラの滝のような、虹色の光の帯の中を、彼女
もまた降りてきたのだった。
ママ:降りてきて、そして、私と再会することも決めていまし
たか?
スーチャン:はい。決めていました。
そうだったんだ・・・。
あのときの仲間のひとりと再会を果たしているんだ・・・・。
人生は、かようにも不思議で、そして面白い。
私: あの竜神様が現れた時も、そうだったよね。
ママ:ああ! あの時は本当にびっくりした。
アロマの教室を受講したときから、ママに白羽の矢が
立っていたなんてね。 (笑)
そういう経験が何度か続いて、ママはだんだん、自分が
何者かに(媒体として)使われるときは、わかるようになって
きていた。
ママ:昨年もさ、そういうことがあったの。
友達(Sさん)の友達が仕事上の人間関係でトラブル
になってたのね。
といっても、ママは詳しいことは知らないんだけど。
で、Sさんが、ある日、「今度の日曜日に、ある人のと
ころに相談に行くんだ」って言ったの。
当日の朝になったら、ママがそわそわして、どうも
落ち着かなくて・・・・。
なんだか、そのSさんの友達にどうしてもヒプノをやら
なくちゃいけないような気がするの。
でも、会ったこともない人なわけよ。
で、気のせいだろうと思ってみるんだけど、どうしても
気持ちが落ち着かない。
ついに、居ても立ってもいられなくなって、 Sさんに
連絡したの。
「あなたの友達に、今日ヒプノをやった方がいいみた
いなの」ってね。
そしたら、すぐに返事がきて。
「ありがとう。今日は用事があるから、いつが都合
がいいか聞いておくね」って。
でも、ママにはどうしても今日やらなくちゃいけないん
だ、っていう確信があるわけ。ってことは、そのSさん
の友達は、必ずヒプノをやるはず!っていう確信も
あるわけ。
私: それで、どうしたの?
ママ:昼間、用事があることはママも聞いて知ってたから、
「その用事が終わってからでいいの、何時でもいいの。
でも、とにかく、今日やらなくちゃダメみたい!
だから、今すぐその友達に聞いてみてくれない?」
って。
そうしたら、すぐに返事が返ってきた。
「信じられない!(友達が)断るかと思ったら、面白そうだか
ら、行くって!!」
そのはずである。
その人がヒプノを受けることになっているからこそ、ママが
そわそわしたんだもの。
>
ママ:ねえ、エフちゃん、ママの所に来る人って、大別すると
2通りになるみたい。
私: 2通り?
ママ:うん。ママと過去に深い縁があって、今生再会する
ことになっている人と、特に縁はないんだけど、今その
人が受け取るべき大事なメッセージとかがあって、(そ
の人の)ハイヤーセルフが、それを伝えるためにママを
単発で使う場合。
で、このSさんの友達の場合も、単発だったんだけど、
まるで、突然嵐がやってきて、そして走り去った、みた
いな感じだった。(笑)
だって、ある日の朝、急に、どうしてもその日のうちに
セッションをやらなくちゃいけないと思って、夜にその
人がきて、セッションをやって、すぐに帰って行って。
初対面でもあったけど、ママはその人の顔さえ覚えて
なくて。あれ?今日は何があったんだろう?みたいな。
私:セッションは、何か役に立ったのかな?
ママ:と、思うんだけど。だって突然ハイヤーセルフが連れ
てきたぐらいだから。
セッションでは、砂漠で生活している過去世が出てきて、
それは、200年前のイエメンだと言った。
視覚タイプで、とてもよく見えるひとだったが、覚醒後に、
「口の中が砂っぽい」と言ったので、ママはびっくりした。
本当にタイムスリップして、その砂漠に戻っていたんだな
あ、と思って。
私: そういう、急な時って、どんな内容のセッションをやる
の?
ママ:それなんだよね。
実は、自分でもわからないの。(笑)
とりあえずセッションを始めると、何かが浮かんできた
り、勝手に口が動いたりするんだよね。
そう、ママは自分が単なる「媒体」なんだとわかってきてか
らは、セッションに関しては、相手のハイヤーセルフにお任
せすることにしている。
セッションの前には、(クライアントさんの)ハイヤーセルフ
(とおぼしき存在に)、「どうぞ私を使って下さい」とお祈りし
ている。
それには、きっかけがあって・・・・。
あるとき、ママは、仲間とのセッションで、その仲間がヒーラー
だった過去世を見にいった。
そして、
「ヒーリングをしているときには、どんなことが起きているの
か」を見てみたのである。
そしたら。
ヒーラーは患者の患部に手を当てていた。
ヒーリングをしている。
が、自分の手から流れているのは、「神様の力」だという。
自分は、ただの「通り道」だと。
上からのエネルギーが自分を通ってその患部に流れていく
のだと。
患者は、直接、上からのエネルギーを受け取る方法を
知らない。
だから、自分が代わりに受けて、その人に流しているのだ
と。
その光景を、離れた所から、客観的に見てもらった。
すると・・・。
「上から光が降りてきて、私を通って、その人に流れてま
す」
後日、別の仲間数人にも同じセッションをやってみたが、
皆同じようなことを言った。
そっかあ・・・。
レイキのアチューンメントを受けた際に、
「あなたは媒体である」と言われた意味がわかってきた。
そのときは、単純に、レイキは「自分の気」ではなくて、宇宙
エネルギーを流すことを意味しているのだと思っていた。
そういえば、あのとき、「ゆだねる」という言葉も聞こえて
きたっけ。
何となく符号が一致してきた気がする、とママは言った。
セッションのときは、自分の肉体(というか、口?)を貸して
いるに過ぎないのだ。
ママ:だから、「いいセッションをやらなきゃ」とか、「もっと
上手にやれる力が欲しい」なんて思う必要はないみ
たい。 (笑)
いかに媒体としての役割をこなすか。そこみたい。
結局、セッションをやっているのは、クライアントさんとその
ハイヤーセルフであって、セラピストはそばで寄り添い、サ
ポート役を務めるだけである。
だから、自分の力でやろうと力まず、上の存在に委ねて
しまえば、必要な言葉も展開も、口から(勝手に)出てくる
ことが多くなる。(のではないかと思う)
そういう風に思うようになってからは、ママはセッションの
ときは「媒体に徹すること」を心がけるようになった。
第23章~ママの使命