聖なる樹のヒプノセラピー物語      

ママの使命(1)


私: そういえば、ママ、2~3年前から、時々夜空を見上げ
    てるよね?

ママ:うん。なんかね、星空を見上げてると、郷愁の想いに
    駆られるんだよね。なんでだろう?
    「帰りたいなあ」って。 (笑)

そして、あるとき、夜空に向かって、こんな言葉が口を突い
て出た。

「神様、私をしもべとして使って下さい。私に出来ることなら
何でもやります」って。

ママは自分でもびっくりした。

でも、偽らざる気持ちであることも確かだった。
きっと、魂が望んでいるのだろう。

以来、空を見上げてはそういう気持ちになる。
それに、「使命」とか「任務」とかいう言葉を聞くと、わくわく
する。

「でも、なぜだろう?」

とうとう、ママはセッションで答え探しをすることにした。

仲間に頼んで、その理由がわかる過去世へと誘導しても
らう。

リラクゼーションの後、野原でくつろいでいる場面をイメージ
していたら、いきなり白い猫が見えてきた。

ママ:(猫が)私を見てる。

(猫に向かって)なぜ私を見てるの?って聞いてみる。

猫:あなたが呼んだから。

ママ:「使命」っていう言葉を聞くと、なぜ私がわくわくするの
    か知ってる?

猫は笑っている。
答えてくれない。

猫、といっても、とても大きくて、まるで何かの化身みたい。

仲間が、「あなたはマサコさんにとってどんな存在?」と
聞いてくれるが、猫は答えない。

そして、
ママ:なんかね、(猫が)その野原を歩いて行きなさいって。
    たぶん、小屋があるんだと思う。
   (そんな気がした)

野原を歩いて行くと、本当に小屋があった。
広い野原の中に、素朴な木造りの小屋がぽつんと建って
いる。
煙突から、煙が出ている。

ママ:のどかですごい、いい感じ。
    私は小さな女の子です。
    その小屋で、家族と暮らしている。
    お父さんと、お母さんと、たぶん赤ちゃんがいます。

仲間:では家の中に、入ってみましょう。 3,2,1。

ママ:赤ちゃんが、かごの中で寝てる。
    優しい両親と赤ちゃんと、無邪気に、のどかに、幸せに
    暮らしてる感じです。

    両親はにこにこしてる・・・。
    お母さんはエプロンドレスみたいなのを着て家事を
    やってる・・・。なんか、すごく幸せです。

ママはとても幸せな気持ちに包まれていた。
そう、次の場面を見るまでは。

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ママの使命(2)

仲間:ここからどうしたいですか?

ママ:う~ん・・・・なんか、先(の場面)を知ってるみたいな
   んだけど、見に行くのが怖いというか・・・。

   でも、行ったほうがいいのかな・・・。
   そこに答えがあるような気がする・・・。

仲間:では、3,2,1。

ママ: ・・・・・・・・。
    ひとりぼっちになっちゃった・・・。
    家族は殺されて・・・。血だらけになって殺されて、
    私はひとりぼっちになってる。

強盗のような男たちが小屋にやってきて、家族は殺された。
野原で遊んで戻ってきた私は、茫然としている。

猫はどこかで、この状況のすべてを見ている。

仲間が次の場面へと誘導してくれる。

ママ:ああ・・・・なんかね、(私は)子供心に不条理を感じた
    みたいです。人生になんでこんなことが起きるんだろ
   う?って。それで、その事件以来、神様に、ずっと問い
   続けたの。
   なんでこんなことが人の道に起きるの?って。
   そして大人になってから、修道院へ入ったの。

次の場面へ進む。

ママ:私は年老いてます。
    結局ね、答えは「伝えなさい」だったの。

仲間:何を?

ママ:良いことも、悪いことも、悲しいことも、すべては経験
    だということを。

   家族といて楽しかったことも、一瞬にして一人ぼっちに
   なって悲しかったことも、こんなの不条理だ!と思った
   ことも、自分が感じたこと全部が、「経験」なんだって。

   そうやって、みんな、人生を通りすぎるんだって。

仲間:それと使命と、どういう関わりがあるんですか?

ママ:私もそれを知りたい・・・。
   この人生の中に、それがわかる場面があるみたい。

仲間:では、そこへ。 3,2,1。

すると・・・。
見えてきたのは、礼拝堂らしき場所。
ママは、キリストの像に向かってお祈りをしている。

顕在意識のママが必死で抵抗をしている。
(だめ、だめ!私はクリスチャンじゃないんだから!)

しかし、場面は続く。

ママ:キリストの像が私を見下ろしてるんだけどね、
    私が約束したんだよって、言ってる。
    私が、いつか、そういうことを伝える、って、神様に
    約束したんだって。

    自分の身に起きることをすべて受け入れて、そして、
   「全ては経験」ということを伝える側に回りますって、
   約束したんだって。

仲間:それはどういった形で伝えるんですか?

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ママの使命(3)

ママ:なんかね、人間って、何回も何回も生まれ変わるで
   しょう?その度に、こう、ちょっとずつちょっとずつ、わ
   かったこと (学んだこととか、悟ったこと)が、次の人
   生に受け継がれていくんだって。
   (まるで)コップに水が1滴1滴入るように。

   で、ある程度の人生を経て、そのコップの水が一杯に
   なったら、今度はそれを伝える番に回る。

   私は、コップに最初の1滴を入れる前に、神様と約束
   したんだって。

   これから、この空のコップに1滴ずつ水を入れ、いつか、
   何百年、何千年先に、(水が)いっぱいになったら、
   人に伝えます、って。

   それを今の言葉に置き換えると、「使命」とか「任務」
   とかいう言葉になるんだけど、それを魂が覚えてるん
   だって。

(ああ、だからその言葉を聞くと、魂が「使命」を思い出して
ワクワクするのか)

仲間:今回のマサコさんの人生にはどんなテーマがあるん
    ですか?

ママ:今回はもう伝える側なんだって。
    でも、私の人生の中で伝える時間は短い、今回は。

(そう答えながら、ママはなんだか悲しくなった)

ママ:小さい時から(すでに)伝える側になってる人もいる
   から、そういう人はたくさんの時間を強いられるけど、
   私はもうそんなに・・・。
   今回の人生では(伝えられる時間は)短い。

   伝える上で大切なのが、「愛」なんだって。
   自分の知識や経験だけじゃなくて、自分がどれだけ人
   に対して愛があるかによって、
   どれだけ伝えられるかが決まってくるみたい。

   なぜなら、伝えても愛がないと伝わらないんだって。
   空回りしちゃう。

仲間:今のマサコさんが伝えるという使命を遂行するために
   必要なことは?やるべきことは?

ママの口を借りて、高次の存在が答え始めた。

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ママの使命(4)

高次:彼女が一番わかってるんだけど・・・。
   (精神世界を)信じてるようで信じられない。

仲間:その理由は?

高次:殆どの人がそうなんだけど、この物質社会での三次
   元的な生活がうまくいってるときはみんな信じるけど、
   ひとたび歯車が狂うと、恐れをもったり、心配を持った
   りして、信じる力がどこかに隠れてしまう。
   いつもその駆け引き。

   どんな状況に陥ろうとも、常に自分は(上と)繋がって
   ると信じられるようになるまでには、やっぱり時間が
   かかる。

仲間:常に自分は繋がってると信じられるためには、どうし
    たらいいんですか?

高次:それは・・・
    即効性のあるものは何もない。

    例えば、もし子供がいたら、親は、三次元的に幸せ
    にしてあげたいと思うから、蓄えがあって、備えが
    あれば、こういう風にしてあげられる、と思う。
    そうすると三次元的に働いて、お金を溜めて、備えよ
    うとする。

    一方で、(上と)繋がっていれば、必ず必要な時に
    必要なお金がふってくるはずだと、どこまで信じら
    れる?
    そのせめぎあい。

仲間:では、どうしたらいいのでしょう?

高次:みんなそのために、何百年も何千年も生きている。
    たとえば、現実にいろんなことを備えようと思ったら、
    (そのことにしか意識を向けていなければ)心は光と
    離れていく。

    人が「現実」と呼んでいるものの中に身を置けば置く
    ほど、上との繋がりが切れていく。

(これはたぶん、三次元の物質社会のみがすべてだと
思い込んでいると、本来の叡智の部分と繋がるのが難しい
という意味かな?)

高次: もっと、「生かされている」ということを、心から信じな
    ければ・・・。

仲間:信じられない原因は?

高次:人はみな目に見えない世界は信じられないだろう?
    どこまで信じられるのか・・・・。

    たとえば、神様にお願いをする。
    そして、もし、良いことが起きたら、信じる。
    どんなにお願いしても、叶わなかったら、そこでもう
    信じられなくなる。

仲間:人間は、(神様を)そういう使い分けしかしてないから・・・
    本目に見えない世界を100%は信じてないから。
    でも、マサコさんは信じてますよね?

高次:信じてない・・・。 まだまだ・・・。

仲間:どうすれば信じられるんですか?

高次:自分との闘いだから。
    その答えは自分で見つけないと。

    今、自分の周りに起きているようなことも、信じれてい
    れば、 すべてがうまくいく。
    逆に、恐れたり、心配したり、不安に思ったりしたら、
    それがずっと続く。

    今、現実に起きていることが、三次元的に捉えると、
    良くないことに思えたとしても、上から見ると、
    それは(良くないことではなくて)、プロセスの場合も
    ある。
    そのことを、あなたたちは、頭ではわかっているんだ
    けど、100%心で受け止められるまでには至ってい
    ないから、そこが最後の砦。

    どんなときでも、どんな状況でも、信じられる。
    そこが到達点。

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ママの使命(5)

仲間: それでも、私たちは人間だから、三次元的に悩む
    こともたくさんあるんですけど?
    どうしたらいいんですか?

ママはそれを聞きながら、彼女は子供のことが心配なんだ
ろうなあと思った。

彼女は、過去世で子供を失う悲しい経験をしている。

今生、親子として再会しているにも関わらず、魂がそのとき
の悲しみを記憶しているので、いつも子供のことを心配して
いるのだ。

あるクライアントさんの場合も同様だった。
子供が怪我をするんじゃないか、病気になるんじゃないか、
何かあったらどうしようと、不安で不安でたまらないという。

学校に行っている間も不安だし、自宅にいても心配が絶え
ないのだとか。
「たとえば、乾燥機を回しているとするでしょう?もし事故に
でもなったら、上の部屋にいるあの子が怪我をするかも、と
思うと、心配でたまらず、乾燥機を置く部屋を変えたりする
んです」
そして、「こんなに心配症なのは、自分でも異常だと思い
ます。娘もいるんですけど、なぜか、息子だけが心配なん
です」と言った。

セッションでは、日本の古い時代が出てきた。

両親、弟、彼女、仲の良い4人家族。
でも、弟は生まれつき心臓の病を患っていて、医者からも
長くは生きられないと告げられている。
そして、9歳で亡くなった。
それ以来、母親はふさぎ込んでしまい、笑うこともなくなった。

彼女はとても仲良しだった弟が亡くなったのもショックだった
し、うつ病のようになってしまった母親のことも心配だった。

弟の死ですべてが変わった。
家の中が暗くなって、毎日重苦しい空気が立ち込めるよう
になり、子供である彼女には、それもまたつらかった。

私:その時の弟さんが、今の息子さんに生まれかわっている?

ママ:うん。 再び出会って、一緒に暮らしてる。幸せなこと
    なのに、魂には、昔の悲しみが刻まれたままだから、
    心配でたまらないのよね、きっと。

セッションでは、昔の悲しい「とき」を再体験して、クライアント
さんは、たくさん泣いた。
涙には浄化する力があるので、今後、少しずつ心配性が
治っていくといいね、ってママは言った。

高次の存在は、(ママの仲間に)こんなアドバイスをくれた。

高次:(子供は)あなたを選んできているのだから、信じる
    こと。
    信じる力が、子供を後押しする。
    不安に思うと、子供の足を引っ張る。
    すべての親は同じ。
    子供を心配したらいけない。
    信じる力が、子供を後押しする。
    なぜなら、「信じる」波動は、とても強いから。
    その波動が、子供をサポートする。
    心配したら、(その波動が)子供の足を引っ張る。
    だから、いつでも信じること。

   「信じる愛の力」と、「心配する愛の力」は、例えて言う
   なら光と闇。

   あなたが子供と向きあうときには、考えすぎたり、心配
   するのでなくて、信じてあげることが大事。

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