ママ: 生まれてからの環境の中で、
そういったことを刷り込まれきている。
私: たとえば・・・?
ママ: 子供の頃に読んだ絵本の中にお化けの絵が
書いてあったり、
私が子供の頃は、夏になると、テレビで
「あなたの知らない霊の世界」みたいな特番があったし、
「日本昔話」のようなものにも、
お化けとか、たたりとか、
そういった話が出てきたり・・・・。
小さいころからそういう情報をインプットして、
お化けがいるんだ、
お化けは怖いんだ、
っていう概念を植え付けられているから、
遊園地のお化け屋敷に行っても、
作り物のお化けが怖かったり、
幽霊が飛び出してきて、中にはバイトのお兄さんが
入っているとわかっていても、
「ギャーッ!」って怖がったり。(笑)
私: そっか、知らず知らずのうちに、
そういう「色」をつけているんだね。
ママ: だから、びっくりしたのは、
2年前にデンマーク在住の日本人から、
「デンマーク人は霊を信じない」って聞かされた時。
「お化け」とか「幽霊」という概念がないんだって。
(デンマーク人が全員そうだとは限りませんが)
そして、こんな面白いことを言った。
「日本に帰国したときは、薄暗い路地とかをみると、
わ~、不気味、何か出そう!って思うけど、
デンマークではそういう場所があっても
からっとしていて、何も感じない」って。
だれひとり、薄気味悪いなどと思っていないからだろう。
ママ: 国民全員が誰も、「幽霊なんていない」って
思っていたら、そういう想念自体が存在しない、
ってことでしょ?
もう、目からうろこだった。(笑)
あと、たとえば、イギリスは、
幽霊が出る部屋は人気で、家賃が高いって聞く。
同じ地球上なのに、
ある国だけは霊が存在しなくて、
ある国では歓迎されて、
ある国では恐れられる・・・・って。
私: 国民性によっても、「色」が違うわけだね・・・。
ママ: スピのいろんな技法を学んでいても、
アメリカのものだと、
『エクソシスト』のように、悪魔祓いなどの概念が
あるお国柄だからなのか、
浮遊霊への対処の方法が入っていたりする。
最初から「浮遊霊」なるものが存在するのを前提に
「こんなふうに対処しましょう」
「こうやって除霊すればいい」って。
そうすると、
今までそんな概念がなかった人でも、
「そうなんだ、浮遊霊がいるんだ」とインプットして
対処法を学んでいくってことも有り得るよね・・・。
私: それって、ママ。
いろんな制限を外して、より自由になるために
スピを学んでいるのに、
また新たな制限を作ることになるんじゃない?
ママ: かもね・・・(笑)
所詮は誰かが考えた技法を教えるわけで
それを鵜呑みにすると、
「その人の概念」を刷り込んでいくことになるよね。
私も最初はそうだったし。
だんだん自分の軸ができてくると、
取捨選択するようになるけど。
あとはやっぱり、
人の話は、その人の経験値でしかないから、
そのまま鵜呑みにするんじゃなくて、
「本当にそうなの?」って
自分で確認していくことが大切だよね。
悪魔とか、悪霊のこと、以前、講座のときに
確かめたことがあるの。
「本当に、悪霊はいるの?」って。
生徒さんを誘導して、ガイドに聞いてもらった。
私: そしたら?
ママ: うん、「光に帰りたいだけ」って。
「みんな本当はひとつなんだから」って。
で、悪霊ってなんですか?って聞いてみたの。
ガイドはこう言った。
「人間が長い歴史の中で、
自然に対する脅威を累々とつくってきたものの名残。
まずは、あなたたちが、
『恐れるものは何もないんだ』と思わないとだめ。
イメージしては、勝手に作っている。
あなたたちの「意識」は何でも作れる。
信じると作ってしまう。
あなたたちの意識は自由にものを作れる。
だから、何を作り出すのかが大事」。
ママ: やっぱり、量子力学だよね。
「想い」が現実を作り出す、って。
ガイドはこう続けた。
ママ: すべてのことは、
人が作った概念にすぎないってとこが大事だよね。
ある事象に対して、どう思うか、
それが人によって違うし。
たとえばね、エフちゃん、
行列のできるラーメン屋さんがあるとする。
Aさんは食べに行って、「噂どおりだ!美味しい!」
って絶賛する。
Bさんは食べたけど、自分の口には合わなかった。
すると、Aさんはみんなに「美味しい」と言うだろうし、
Bさんは「そうでもないよ」って。
Aさんから聞いた人は、
「やっぱり美味しいんだ!」って思うよね。
Bさんから聞いた人は、
「そっか、それほどでもないんだ」って思う。
私: 真に受ける。(笑)
ママ: 食べ物なら、
実際に自分で食べて確かめられるけど、
スピ゚の世界、つまり潜在意識の世界のことは
確かめようがない。
それに、
どんな霊能者であっても、
さっきの話でいうと、
高次元のことを3次元の頭で咀嚼して、
それを自分の持つボキャボラリーを使って
人に伝えるわけだから、
どうしてもフィルターがかかってしまう。
えっと、こんな感じだよ・・・。
私: たとえば?
ママ: あるとき、赤い風船は、黄色い風船と恋に落ちる。
でも、親の反対にあって、二人は結ばれなかった。
赤い風船は、
「今度生まれ変わったら、今度こそ一緒になりたい」
と切に願う。
転生してきたとき、みどり風船と出会う。
みどり風船は既婚者なのに、
ダメと分っていても、好きで好きで、
どうしても自分の気落ちを止められない。
なぜなら、
前世の記憶は消して生まれてきたけど、
魂が覚えているから。
「ああ、この人は、
(過去世で)黄色風船だった、あの人だ」って。
でも、顕在意識では何が起きているのか
わかっていないから、
なんでこんなに好きなんだろう?
なんであきらめられないんだろう?って苦しい。
私: そんなふうに影響するんだ。
ママ: うん、一例だけど。
人間関係はほとんど過去世が影響している。
輪廻転生する中で
何度も同じ人と出会い、
いろんな体験をしているから。
っていうか、そういうしくみになっている気がする。
100人ぐらいの同じ劇団員と
毎回一緒に生まれて、
その都度、違う「劇」を演じるとした場合・・・・。
夫婦、兄弟、恋人、親友みたいに
近しい役は、
決められた主要メンバー10人が交互に演じる、
みたいな・・・・。
仲のいい夫婦役を演じたときは、
「生まれ変わってもまたこの人と一緒になりたい」
と思う。
ドロ沼のような夫婦を演じた場合には、
「なんでこんな人を選んじゃったんだろう?
生まれ変わったら、もう二度とこんな人は選ばない」
って。
私: でも、実はどちらも同じ人。(笑)
ママ: そう。演じる役が違うだけ。
仮に1万回夫婦役を演じる約束をしたとして、
1万回全部が幸せな夫婦関係だったら、
何にも学びがないでしょう?
私: ママの春巻と一緒だね。
ママ: ん? 春巻?
私: ママ、春巻作るの、上手だったのに、
あるときから、油で揚げるときに
衣が破裂するようになって、
中に油が沁みてべちゃべちゃで・・・。
なんでだろう?
今まではこんなことなかったのに、って。
油の温度が低すぎるのかな?
高すぎるのかな?
中身の具を冷やしてからじゃないとダメなのかな?
って、四苦八苦してたじゃない。
何度も何度もトライして。
ママ: ははは・・・
エフちゃんらしい例えだね。
そうそう、「何度もトライ」が、
強いて言えば「輪廻転生」ってことだね。(笑)
あのときは結局・・・
私: 春巻の皮で具を巻くときに空気が入ってたから。
ママ: そうだった!
ある日、遊びに来ていた友人と一緒に作っていたら、
その友人が「きつく巻いてみたらどうかな?」って。
そしたら全然破裂しなくて。
それからはいつも上手に作れるようになったんだよね。
私: それこそが、ママのいうところの、
「学んだ」ってことになるわけね?
ママが一度も破裂することなく、一生上手に春巻を
作れてたら、「巻くときは空気が入らないように」って、
気づかなかったものね。
ママ: うん、そういうことだ!
「気づき」を得たのよ。(笑)
まあ、お料理程度のことなら、
こうやって難なくクリアしていけるけど、
人間関係となるとね。
私: でも、今なら「解放」できるんでしょう?
ママ: そうだね、時代は「清算(解放)の時代」に
入ってるから、過去の気持ちを切り離せば
影響は受けなくなる。
逆に、
特定の相手との古い感情を「清算」するために、
敢えてその人との再会を
シナリオに入れてくることもある。
ママ: 話を戻すと、まあ、ともかく
転生しながらいろんな体験を積み重ねる。
でも、ある人生では、
「なんで風船に生まれてくるんだろう」って
考えるときもある。
「なんでそんな(面相くさい)こと、考えるの? 」
っていう周りの人も、記憶にないだけで、
実はどこかの人生で
同じように考えたり悩んだりしているし、
もしくはこれから先の人生でそうなるかもしれない。
で、なんでだろう?って考えて、
スピの勉強を始めたりする。(笑)
今まで知らなかった世界を覗いてみたら、
不思議で神秘的で面白そうなことがひしめいている。
半信半疑なんだけど、でも、魅力的。(笑)
そして、中にはね、こんなことを言う人もいる。
風船の中と外の世界は同じもので構成されて
いるんだよ、って。
君は神の一部なんだ、って。
でも、自分はゴムに閉じ込められていて、
外の世界なんて見えないのに?
そしたら、「感じてごらん」って。
外の世界に周波数を合わせてごらん、って。
私: ああ、リーディングやチャネリングだね。
それで?
ママ: 少しずつ、外の世界のことが感じられるように
なっていく。
でも、それは「何となく」そう思うだけであって、
本当なのかどうなのか、確信が持てない。
なにしろ、ゴムの中で生きているわけだからね。
「ゴム」というフィルター越しに感じた世界のことを
「本当だ、私、外と繋がってる」って、
にわかには信じられない。
ところが、
世の中には、霊能者と言われる人たちがいて、
どうやら外の世界のことがわかるらしい。
こうなってるんだよ、
こんな世界なんだよ、って教えてくれる。
「うわ~、すごい、すごい!」って一目置いて、
その人の言うことを鵜呑みにする。(笑)
ママはここまで一気に話すと、ふ~っとため息をついた。
「まるっきり自分のことだわ」って笑って・・・。
ママ: で、ここからが重要なんだけど・・・。
外の世界のことをもっと知りたい!と思って
調べたり、本を読んだりして情報を集めても
所詮は人の知識と経験値でしょう?
さっきのラーメンの話で言うと、
Aさんは「美味しい!」、
Bさんは「そうでもない」って。
人はそれぞれ感じ方が違うわけ。
さらに、
高次元の世界は「目に見えない世界」だから、
皆、「感覚」で受け取っている。
この「感覚」で受け取った漠然としたものを
人に伝えるときには、
3次元の「言葉」に翻訳しなければならない。
そうすると、次元の壁に阻まれる・・・。
私: 壁・・・。ゴムってこと?
ママ: うん。 ゴムの内部にいるということは、
3次元にいるわけでしょ?
一方、外の世界が5次元だとすると、
「漠然と感じた」5次元のことを
どうやって3次元の頭で理解するの?って。
いつも、ヒプノセラピーのセッションの中で、
いわゆる「マスター」や「ガイド」
(と呼んでいる 外の世界の人たち)
と対話をするたびに、
「う~ん、あなたたちの頭にわかるように
説明するのは難しい」って言われてたんだけど、
これは永久に解決できないなって。
ママ: だって、エフちゃん、
そもそも「次元」が違うんだよ?
高校生が幼稚園児に連立方程式を教えると
考えてみて?
「XとYって、なあに?」って。(笑)
「えっくちゅ、って?わい、って?」
私: ははは・・・
ママ: もっと簡単な例でもいいよ。
数字のマイナスの概念だって。
幼稚園児に「-1」とか「-2」とか、
教えられる?
私: ははは・・・・
ママ: 幼稚園児には無理、って思っちゃうよね。
私: でも、成長したら理解できるようになるじゃない?
ママ: そう。 風船は寿命がきて
再び外の世界に戻れば、全てのことが理解できる。
だけど、風船でいるうちに知りたいのよ。(笑)
死んで魂に戻れば、この世のしくみは
全部わかるけど、死ぬまで待てないの。
今、知りたいんだもん。(笑)
私: ははは・・・・
ママ: で、結局、ゴムの内側にいながらにして
(感覚的に)掴んだことを
何とかみんなに伝えようとする。
私: ああ、それでいいんじゃないの?
ママ: そうすると、さっきの「壁問題」が出てくる。
つまり、5次元の世界のことを
この3次元の脳みそで自分なりに解釈して、
しかも、自分の持っているボキャボラリーの範囲内で
伝えなければならない。
私: それの、なにが問題なの?
ママ: その人の解釈、その人の語彙力に依って、
表現の仕方が変わってくる。
ママ: たとえば、輪廻転生する理由は
みんな、何となくわかってる。
何度も何度も生まれ変わって、いろんなことを
学ぶ感じなのかな?って。
この「学ぶという感覚」を、
ある人は、「修行」と表現し、
ある人は、「体験のため」と表現する。
私: 修行と、体験とでは、
受ける印象が随分変わるね。
修行って言われると、私だったら、
「あ~ああ・・・、
修行のために生きなくちゃいけないのかあ・・・」
って、ちょっとため息が出そう。(笑)
ママ: それそれ、それを言いたかったの。
さっきのラーメンのAさん、Bさんなのよ。
Aさんに聞いた人は、
「人生は修行かあ・・・」
とちょっと重く感じるかもしれないし、
「人生はただ体験のため」と言われれば、
そこまで重い感じは受けない。
私: なるほど。
ママ: 実際はおんなじことを伝えようとしているのに、
こんなふうに、いろんな人が外の世界のことを
思い思いに解釈し、
思い思いに表現している。
そして、その「伝え手」が、
どんな言葉を選ぶかで受け手の印象が変わる。
つまり、
その伝え手の「フィルター」を通してしか、
外の世界の情報を得られない。
でも、伝え手が「美味しい」と言っても、
実は自分の口には合わないかもしれなくて、
それを実際に食べに行って検証することもできない。
私: ?
ママ: だから、
人の感覚を鵜呑みにするのは気を付けてね。
私: つまり、ママはそれを言いたかった?
ママ: ビンゴ!(笑)
「惑わされないでね」と言いたかったの。
3次元では、 1+1=2 は唯一無二の答えで、
もし、答えは「3」って言う人がいたら、
その人は間違ってるってわかるけど、
スピの世界では、
その人の経験値が真実になってるから。
必ずしも正しいわけではない。
ヒプノでよく「上」が、
「マサコ、正しいものなど何もないのだよ」って
言ってたけど、本当にそうだと思う。
私: そんなこと、言われたんだ・・・。
ママ: うん、すごく印象に残ってる。
そのころ、精神的にも苦しいときで・・・。
ちょっと待ってね、
確か、当時のメモがあったはず・・・。
「これこれ」って、ママが引っ張り出してきたのは、
6年も前のメモ。
ママ: よ~く、覚えてるんだ・・・。
このとき、頭がおかしくなっちゃったんだよね。
仕事の帰り、いつものように電車に乗っていたら、
ママは突然、どうしようもない不安感に襲われて、
死にたくなったのだという。
ママ: 頭の中に、
白い着物を着て、海にざぶざぶ入っていく女の人が
浮かんできて・・・。
まるで「貞子」みたいな。
なんか、自分の意識がどっかに飛んでちゃったみたいな、
変な感じで。
家に着いた途端、バッグをバ~ン!って投げ飛ばして、
「あたし、もう死ぬ!」って叫んで、
布団に突っ伏してワンワン泣いちゃったの。
もう死にたくて死にたくて、
これ以上生きてるのは限界だって思って。
このころ、半端ないストレスを感じてたころなの。
ひとしきり泣いたら、
「あれ?私、変だな」って。
自分が変になってることに気が付いたの。
で、「どうしよう?」って。
私: どうしたの?
ママ: すでにヒプノを習ってたから、
それを使って聞いてみようと思って。
知人に「助けて!」って電話したの。
人生で「助けて!」って言ったのは、始めてだった。
知人が駆けつけて来てくれて。
そのとき、「ああ、人はこうやって助けてくれるんだ」
って、ありがたくて涙が出た。
そのころはまだ自分で「上」に繋がることは
できなかったけど、
知人はヒプノで潜在意識に誘導すると、
「高次の存在」を呼び出せる人だったから、
その力を借りたの。
誘導して、「高次の存在」が出てきたところで、
対話をしたの。
知人のセッションに出てくる「高次の存在」は、
いつも白いヒゲのおじいさんである。
ママが、「あの~、私、ちょっと変なんですけど・・・」
と言うと、
おじいさんは険しい表情をした。
「あなたは何か悪いものをもらった・・・。
誰からか・・・・。
あなたは自分で自分を苦しめるようになる波動を
もらった」
ママ: それはいつですか?
おじいさん: もらったのは9月のはじめ。
(このとき、9月半ばである)
ママ: それは、セッションか何かのとき?
おじいさん: うん。悪い波動をもらっている。
ママ: それは、私の知っている人から?
おじいさん: うん。
ママ: それはヒプノのセッションのとき?
おじいさん: ちがうなあ・・・。
ママ: じゃあ、仲間と勉強会をやったとき?
そのとき、知人が、ささやいた。
知人: マサコさん、今ね、
半袖のベージュっぽい服で、
髪はちょっと肩につくぐらいで、
少し精神的に不安定そうな女の人が視えてる。
ママ: 私の知ってる人かな?
知人: わかんないけど、その人が・・・。
ああ、すごい鳥肌が立つ!
ママ: おじいさんは?
知人: いるよ。あああ、鳥肌・・・。
おじいさんは・・・ああ、その人・・・
その人のね、悪い波動を取ろうとしてくれてる・・・。
ああ、鳥肌が立つ・・・・。
その人の・・・・悪い波動が・・・・
知人は、その悪い波動を
感じてしまっているようだった。
ママ: あの、それって、実在する人?
知人: うん・・・。
たぶん、おじいさんがね、今、その人の波動を
収めると思う・・・・。
なんか、すごい強いみたい・・・。
ママ: 私の仲間?
知人: わかんない、私には・・・。
なんか、体に電気が走ってるみたいな感覚・・・。
ママは、申し訳なさでいっぱいになった。
同時にこわくてたまらなかった。
一体、何が起きてるの・・・・?
ママ: どうしたらいい?
知人: 大丈夫・・・・。
あのね・・・、おじいさんがね、
その人の波動をね・・・・封じ込めようとしてくれてる。
(かなりの間)
ママはじっと待っていた。
おじいさん: あなたの周りには、いろいろな波動を
持った人がいるから、あなたは何でも
受けちゃうんだよ。
ママ: その・・・、
今出てきた人は、私の仲間のひとりですか?
おじいさん: あなたの知っている人だ。
ただね、彼女には何の悪気もない。
あなたがそういう波動を勝手に受けてしまうのだ。
ママ: 受けないようにするには、
どうしたらいいんですか?
おじいさん: 何がきても自分で跳ね返す力を持ちなさい。
あなたが今悩んでいることなんて・・・、
(ママはこのころ、人間間関係で悩んでいた)
そんな人間関係なんて・・・・
そんな(たいした)もんじゃないんだ。
ママ: 私がダメな人間だから、こんなことが起きたの?
私がいけないんですか?
おじいさん: あなたが悪いんじゃない。
自分を責める必要などない。
成るようにして成っとるだけだ。
(強い口調で)あなたのそういう考えが、
嫌な波動を呼び起こしてしまうんだ。
そして周りの人をその嫌な波動で包んでしまう。
同じ波動を持つ人間同士は、磁石のように
引き寄せあうんじゃ。
あなたはしっかりしなくてはいけない。
変な波動をもらうでない!
ママ: あの・・・もらわないように強くあるためには、
何をやればいいんですか?
おじいさん: まずは、自分を信じること。
あなたは根本的に自分のことを好きでない。
自分のことをもっと好きになれ。
ママ: その・・・、自分を信じることと、
いつも自分は正しいと思って反省しないことと、
その境目って・・・?
おじいさん: 正しいと思うことは間違いだ。
正しいものなんてないんだよ。
自分を信じることと、
正しいと思うことは違う。
ママ: でも、いつも反省ばかりしてしまう自分と、
自己嫌悪になることと、
自分に自信を持つこと、
そういったことの境目がいつも私にはわからない・・・。
おじいさん: では、聞く。
自分の好きなところはどこだ?
ママ: ・・・・・・・・・・・・・(無言)
おじいさん: ふっ・・・(笑)
すぐ答えられないようじゃダメだ。
ママ: そうですね・・・。
(好きなところなんてないから答えられない)
おじいさん: あなたはもっと自分に自信を持ちなさい。
(強い口調で)なぜ自信がないか、言ってみい!
ママ: (か細い声で)たとえば・・・・
誰かと話をしていても、
「ああ、この人はなんて心が広い人だろう」って、
「この人はいつも正しい判断をしているなあ」って。
そう思うと同時に、いつも
「あ~あ、それに比べて自分はまだまだだ」
って必ずそう思って卑下してしまう。
おじいさん: なぜ人と比べる?
なぜだ?
ママ: 人が何かを言うと、
その人の方が正しいように思ってしまって・・・・。
おじいさん: 人と比べることを、まずやめなさい。
あなたはあなたの良いところがたくさんあるではないか。
ママ: でも・・・・。
ママ: でも、常に自信だけを持って突き進んでいけば、
人とトラブルを起こしたり、
ギクシャクすることだって出てくる。
おじいさん: それを怖がっていては、
皆に愛を伝えることなどできぬぞ。
怖がっていたら、
人に愛など与えられぬぞ。
ママ: 私がいつも、「自分の方が悪いんじゃないか」
って思ってしまうのは、何かそいういう「思い癖」が
あるんですか?
おじいさん: 人とすぐ比べるところが、まずいけない。
自分は自分、人は人。
そして、自分は選ばれてこの世に生まれてきたと、
なぜ思えない?
選ばれし人間なのに・・・。
(以下の内容は、以前の記事でも紹介しています)
ママ: 謙虚でいることと、
自分に自信を持つことと、
いろんなことのバランスがまだ私には難しい。
おじいさん: (強く)簡単じゃ!
ママ: 簡単ですか?
おじいさん: 簡単じゃ!
ママ: どのように簡単なんですか?
おじいさん: 人を愛することだ。
人、人、人、人・・・・。
外見の「人」ではないぞ。
外見の「人」ではない。
魂を愛してあげれば済むのじゃ。
その人の魂を愛してあげれば済むのじゃ。
外見を・・・・・見なくてよい。
(注: 外見=性格や言動という意味)
あなたは魂と話すことができるじゃろ?
ママ: でも、どんな人も、魂を見ると、
ほとんどの人は「いい人」のように思います。
周りにいる○○さんも、△△さんだって・・・・。
(一見、問題がありそうなふたり)
おじいさん: そうだぞ。
ママ: 魂はいい人だと思う。
おじいさん: その通り。
じゃあ、なぜ「人」という皮をかぶると、
悪いものになるのか。
ママ: そこですよね・・・・。(ため息)
おじいさん: (諭すように)そこだよ。
ママ: 愛を持てば通じ合えると思うのは間違いですか?
おじいさん: 間違いじゃない。
ママ: 今生の内には分かり合えないこともあると?
おじいさん: それはそうだ!
それを期待してたら駄目だ。
ママ: そうか・・・・。
私が相手に期待してるんですね。
おじいさん: そうじゃよ。
ママ: 期待しないで、無償に、
ただ自分の方からだけ愛を注ぐ?
おじいさん: そう、それだよ。
わかっているのに、なぜそれができない?
あなたはわかっているはずだ。
ママ: (わかっていてもできないから)
だから、苦しいんじゃないですか。
おじいさん: あなたは分っているハズだ。
ママ: さっき、私が悪い波動を受け取ってしまったのは、
私の仲間の中に?
おじいさん: おるぞ。
ママ: その悪い波動は、私に対する感情ですか?
おじいさん: ちがう。
ママ: その人自身が持っている波動?
おじいさん: そう。本人も気がついていない波動だ。
ママ: その人の名前を聞いてもいいですか?
おじいさん: それは言えぬ。
○歳ぐらいの人、とだけ言っておこう。
ママ: (該当者が)ふたりいますね・・・・
おじいさん: あなたは気づいているハズだ。
ママ: う~ん・・・、どちらなのかわからないです。
でも、きっと、以前、おじいさんが、
「あなたにはもう彼女の存在は必要ない」って
言った方ですよね?
おじいさん: うん
ママ: みんなで集まるときには彼女も来るし・・・
おじいさん: 拒む必要はない。
ママ: 私が波動を受けなければいい?
おじいさん: そう
ママ: ということは、彼女が普通に出している波動を、
あのとき、一緒にいた他の人たちは受けていないのに、
私だけが受けてしまったということ?
おじいさん: いや・・・・。
あと一人いるはずだな。
あとひとり・・・・。
その人も今、あなたみたいに
絶望的な気持ちになったりしているハズだ。
ママは、それはきっと○○さんだなと思った。
最近悩んでいることがあって、
ネガティブな波動を出しているから。
ママ: 今後は波動を受けないようにするには、
どうしたらいいんですか?
おじいさん: 普通は受けないものなんだがのう・・・・。
そのときは、たまたま・・・・。
ママ: 心が弱ってるから、受けてしまった?
おじいさん: そうじゃ。
ママ: (やっぱり、自分が発振している波動に
共振・共鳴して、同じ波動を引き寄せちゃうんだ)
このあと、おじいさんは、
世界の暗いところ(戦争や、暴動が起きている場所を
はじめとして、緊急に光を必要とするところ)へ
光を当てに行かなければならないと言って、
消えてしまった。
ママ: わあ、こんなに長く対話してたんだね、
すっかり忘れてた。
「正しいものなどない」のとこだけ覚えてた。(笑)
ちなみにね、エフちゃん、
別の友達とヒプノの練習をしたときに、
自力でこのおじいさんに会いに行ってみたんだけどね、
おじいさんの姿はなくて、ただの「光」だったの。
そして、同じ場所に自分もいたの。
私: え? ママも?
ママ: うん。 自分が「上」にもいたし、
この世界にもいる。
同時存在してるんだなあって思った。
この時は、「正しいものなどない」って言われても、
ピンとこなかったんだよね・・・・。
今ならわかるんだけどね。
この3次元では、
人は皆、それぞれの「概念」で生きているにすぎないって。
自分の概念ですらね、
自分が「赤」とか「黄色」とか
思い思いの色を付けているにすぎなくて、
どの「色」が正しい、っていうのはないんだよね。
だから、人は人、他人は他人、
比べる必要なんてないし、
そもそも比べようがないって。
でもね、
「自分を信じればいい」
「自分を好きになれ」と言われてもね、
そのときは、「方法論」が見つからなかった。
頭では「そうか」とわかってもね、
「どうすれば自分を信じられるようになるの?」
「どうすれば自分を好きになれるの?」ってね。
その方法論をずっとずっと
何十年も探し続けてもがいてたのに、
「解放」を知ったら、
「え?こんな簡単な方法?」って
拍子抜けするぐらい・・・。(笑)
考えてみれば当たり前のことなのにね。
悪臭がするなら、
その「元」になっている残飯とかを除去すればいい。
すごくシンプルな原理なのに、
気が付かなくて、
どんな消臭剤がいいんだろう?って
探し続けていたんだよね。
私: だから、ほら、ママ、「春巻」と同じなんだよ。(笑)
空気を入れないように巻けば破裂しないって
答えに辿りついちゃえば、
「なんだ、そうか」って思うけど、
その答えに辿り着くまでの道のりが
試行錯誤で大変なんでしょう?
ママ: そうだね、その通り。(笑)
ママ: 実はそれこそが自分の書いてきたシナリオ。
でも、そんな筋書のことなんてすっかり忘れて
生きているわけだから、
苦しくなると、その場で答えが知りたくなる。
セッションでも、たまに、
「なんで息子はこんなに私を苦しめるんでしょう?
シナリオはどうなっていますか?」とか、
「私がこの人生でやりたいことは何なのか、
リーディングして教えて下さい」とか
言う人がいるんだけど、
犯人探しの途中で、もう疲れたからといって
ストーリをすっ飛ばして
「犯人は実はこの人!」なんて
ネタバレはしてくれない。(笑)
自分が書いてきた筋書通りに進んでいくんだよ。
だからこそ、
ついに犯人を捜しあてた時の達成感、充実感は
半端ない。(笑)
そして、ママはおじいさんとの対話のメモを見ながら
こう言った。
ママ: このころは本当に苦しくて苦しくて
毎日生きているのがやっとだったけど、
過ぎてしまえば、こうやって、
「こんなこともあったなあ」って思えるんだね。
それに、苦しかったけど、
いろんな人たちに助けられてきたんだなあって。
自分は真っ暗なトンネルの中で手探り状態だったから
周りの人たちのサポートに気が付く余裕がなかった。
この先まだまだトンネルは続くんだろうか、
永遠に出口なんて来ないんじゃないだろうかって、
毎日毎日頭の中はそのことでいっぱいだったから。
でも、絶望的になって立ち止まり、
もう1歩も進めなくなったときには、
誰かがそっと足元を光で照らしてくれた。
それを頼りにほんの少しだけ前進できて・・・。
それもちゃんと筋書でそんなふうに作ってある。
「えっと、ここで立ち止まって、
うずくまって動けなくなることにしよう。
そうしたら、たまたま○○ちゃんが現れて、
声をかけてくれる」ってね。(笑)
自分のシナリオだからね、
自分が困らないように、
ちゃんと要所要所で布石を打ってある。
あ!
そういえば・・・・・
ママ: エフちゃん、私ね、20代のころからかな、
何となく「信念」みたく思ってることがあってね、
「私はどんな困った状況になっても、
必ず助け人が現れる」ってね。
なんの根拠もないのに。
これって、
自分が(シナリオに)助け人を配置してあることを
おぼろげながら覚えていたのかな?(笑)
私: 量子力学的に言うと、
疑いもせずにそう思っていると、
それを引き寄せるんでしょう?
ママ: うん。疑いもぜすに、そう思ってる。(笑)
だからかなあ・・・
実際に助け人が登場するエピソードが
いくつかあるんだけど、
私: わ~っ、それ聞きたい!
ママ: 聞きたい? そっか、
じゃあ、まずはこの章のまとめね、
スピではいろんな人が思い思いのことを言うけど、
鵜呑みにして
惑わされないでねってこと、
覚えていてね。
私: は~い!
わかったから、早くそのエピソードとやらを
聞かせてよ!
ママ: OK!
むかしむかし・・・・・
私: ええっ?
そんな古い話?
ママ: 古い話だよ~(笑)
第39章~ヒッピーになりそこねた