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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

色即是空空即是色(1)

ママ: この世界は、本当に、

 「色即是空空即是色」なんだな、ってこと。



 すべてのものは「空(くう)であり、

 私たちはそこに「色」をつけて生きているんだな、って。

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 何かの「事象」に対して、

 どう思うのか、

 どう受け取るのか、

 どう捉えるのか、

 それによって自分の世界を作り、

 その世界の住人になっているにすぎない。



私: たとえば?
 

ママ: たとえばね、

 ある生徒さんの場合、

 同居している姑のことで悩んでいたの。

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 そんなとき、

 たまたま訪れた神社で宮司さんにその話をしたら、

 木彫りの恵比寿様を渡された。


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 で、家に持ち帰り、神棚を作って、祀ろうとしたら、

 急に、恵比寿様に2本のひびが入った・・・・。



 もしかして、これは姑の念・・・・? (>_<)



 こわくなって 宮司さんに連絡をすると、

 そんなことは初めてだと驚かれ、

 恵比寿様が身代わりになって、あなたを守ってくれたのかも、って。




第1回目の講座に来たときに、

その話を聞かされたママの脳裏に浮かんだ言葉は・・。



ママ: 「乾燥」 (笑)

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 でもね、こういうときって、

 本人が、

 「怖いことが起きた!」って思いこんでいるから、

 こちらの言うことに耳を傾けてくれなかったりするの。




だから、ママは何も言わずに、

「じゃあ、誘導してあげるから、

ご自分のガイドに何があったのか、聞いてみて下さい」

と言った。
 



ミラクルセラピー講座を始める生徒さんは、事前に、

「1day心のデトックス講座」を受けてもらっている。



その際のイメージング練習の状況により、

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彼女は誘導してあげれば、

ガイドと繋がることができるというのを

ママは把握していたのだ。






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色即是空空即是色(2)

「ひびが入った原因はなんですか?」と聞くと・・・。


生徒さんが 、

「・・・・・・・え~? 湿度と温度?」


答えながら、目を丸くしている。


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ママはその様子を見て、クスクス笑いながら、


ママ: もし、これが、ただの木切れだったら、

 ひびが入っても、乾燥して割れたのね、

 で済むことなのに、


 恵比寿様の形をしているだけで、

 「姑の念かも!」って、

 自分で「色」をつけちゃうんだよね。



私: そっかあ・・・・・



ママ: 「木にひびがはいった」現象を、

 誰かの念かも、と思って不安におびえるか、

 乾燥して割れたんだ、と思うか、

 もともと「空(くう)」のものに、

 自分がどういう「色」をつけるか、なんだよね。



私: でも、ママ、

 宮司さんに、「そんなことは初めてだ」とか、

 「身代わりになってくれたのかも」なんて言われたら、

 誰だって、そうなのか!って怯えちゃうんじゃない?



ママ: うん、だから、そこなのよ。

 スピを学べば学ぶほど、

 「人が何と言おうと、自分はどう思うのか」

 が、大事なんだと気づいたの。



同様の事例がある。


ある生徒さんが、友人の引っ越し祝いに行ったところ、

引っ越ししてからというもの、

家族が病気になったり、怪我をしたり、

不幸なことが続いているのだと聞かされたのだそう。


しかも、その地域に越してきたほかの家の人たちにも

同じように不幸な出来事が起きているのだという。



生徒: すぐそばの丘の上に、

 廃墟になった病院があって、

 心霊スポットにもなっているらしいんですけど、

 それが原因なんじゃないかって、

 噂されているそうです。

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友達は、とんでもないところに引っ越してきちゃった、

 どうしよう、って・・・。

 マサコさん、どう思います?



ママはこのときも、生徒さんを誘導して、

ガイドに答えを聞いてみた。





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色即是空空即是色(3)

ママ: 不幸な出来事が起きているのは、

 その病院のせいなんですか?


生徒: 違います


ママ: 違うの?

 では、なぜそのようなことが起きているの?



生徒: たまたま病気や事故が起きているにすぎない。

 (おそらく、そこには本人の人生のシナリオが

 関係していると思われる)

 でも、それが重なって起きているので、

 みんなが、あの病院と関係があるのでは?

 って思っちゃうから、

 そう思えば思うほど、負のエネルギーが大きくなる。



ママ: (そっか、、そうなんだ)


ママは以前読んだ、小林正観さんの本を思い出した。


こんなふうに書いてあった。


 ― 「ツイてる」という言葉と「憑かれた」という言葉は、

   語源が同じ。

   もともと、両方とも、

   何かの霊が憑依しているという意味でした。


   霊体さんは感情がないので、

   「つかれた」という言葉が

   いい言葉なのか悪い言葉なのか

   ということを考えること自体がありません。


   その人が「ツイてる、ツイてる」を連発する人なら、

   取りついた霊は、

   「ツイてる、を連発したくなるような現象を

   この人に起こせばいいのだな」と思い、

   次々にそのような現象を選んで提供してくれます。



   逆に、

   「憑かれた(疲れた)」という言葉が好きな人には、

   「この人の好きな言葉をたくさん言わしめてあげよう」と。


   だから、

   何をやっても思うようにいかないとか、

   空回りするとか、

   反対の結果に出る

   というような結果をどんどん下さいます。


   そして、 ますます

   「憑かれた、憑かれた」を連発することになります。


   霊体はただ、

   その人が好きな言葉をたくさん言わしめてあげよう、

   と思うだけなのです。



以前にも、ブログに書いています)


ママ: だから、

  自分が「こわい」と思うか、

  「平気」と思うかで

  起きる現象が異なってくるわけでしょう?


  そして、それが自分ひとりだけではなくて、

  地域全体の人が思うと、

  集合的意識になっちゃうから、

  そういった現象を起こすエネルギーも

  強くなっちゃうんじゃないかと。



  そもそも、

  エネルギーは「ただのエネルギー」にすぎなくて、

  どんな「色」もついていないんだけど、

  人間はどうしても、

  「こわい」とか、「祟りがある」とか、

  そういう「色」をつけちゃうんだよね。



しかも・・・。




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色即是空空即是色(4)

ママ: 生まれてからの環境の中で、

 そういったことを刷り込まれきている。


私: たとえば・・・?


ママ: 子供の頃に読んだ絵本の中にお化けの絵が

  書いてあったり、

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  私が子供の頃は、夏になると、テレビで

 「あなたの知らない霊の世界」みたいな特番があったし、


 「日本昔話」のようなものにも、

 お化けとか、たたりとか、

 そういった話が出てきたり・・・・。


 小さいころからそういう情報をインプットして、

 お化けがいるんだ、

 お化けは怖いんだ、

 っていう概念を植え付けられているから、


 遊園地のお化け屋敷に行っても、

 作り物のお化けが怖かったり、

 幽霊が飛び出してきて、中にはバイトのお兄さんが

 入っているとわかっていても、

 「ギャーッ!」って怖がったり。(笑)



私: そっか、知らず知らずのうちに、

 そういう「色」をつけているんだね。


ママ: だから、びっくりしたのは、

 2年前にデンマーク在住の日本人から、

 「デンマーク人は霊を信じない」って聞かされた時。

 「お化け」とか「幽霊」という概念がないんだって。

(デンマーク人が全員そうだとは限りませんが)



そして、こんな面白いことを言った。


「日本に帰国したときは、薄暗い路地とかをみると、

 わ~、不気味、何か出そう!って思うけど、

 デンマークではそういう場所があっても

 からっとしていて、何も感じない」って。


 だれひとり、薄気味悪いなどと思っていないからだろう。



ママ: 国民全員が誰も、「幽霊なんていない」って

  思っていたら、そういう想念自体が存在しない、

  ってことでしょ?

  もう、目からうろこだった。(笑)



 あと、たとえば、イギリスは、

 幽霊が出る部屋は人気で、家賃が高いって聞く。




 同じ地球上なのに、

 ある国だけは霊が存在しなくて、

 ある国では歓迎されて、

 ある国では恐れられる・・・・って。



私: 国民性によっても、「色」が違うわけだね・・・。


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色即是空空即是色(5)

ママ: スピのいろんな技法を学んでいても、


 アメリカのものだと、

 『エクソシスト』のように、悪魔祓いなどの概念が

 あるお国柄だからなのか、


 浮遊霊への対処の方法が入っていたりする。



 最初から「浮遊霊」なるものが存在するのを前提に

 「こんなふうに対処しましょう」

 「こうやって除霊すればいい」って。 

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 そうすると、

 今までそんな概念がなかった人でも、

 「そうなんだ、浮遊霊がいるんだ」とインプットして

 対処法を学んでいくってことも有り得るよね・・・。



私: それって、ママ。

 いろんな制限を外して、より自由になるために

 スピを学んでいるのに、

 また新たな制限を作ることになるんじゃない?



ママ: かもね・・・(笑)

 所詮は誰かが考えた技法を教えるわけで

 それを鵜呑みにすると、

 「その人の概念」を刷り込んでいくことになるよね。


 私も最初はそうだったし。


 だんだん自分の軸ができてくると、

 取捨選択するようになるけど。


 あとはやっぱり、

 人の話は、その人の経験値でしかないから、

 そのまま鵜呑みにするんじゃなくて、

 「本当にそうなの?」って


 自分で確認していくことが大切だよね。



 悪魔とか、悪霊のこと、以前、講座のときに

 確かめたことがあるの。


 「本当に、悪霊はいるの?」って。

 生徒さんを誘導して、ガイドに聞いてもらった。



私: そしたら?


ママ: うん、「光に帰りたいだけ」って。

 「みんな本当はひとつなんだから」って。



 で、悪霊ってなんですか?って聞いてみたの。




ガイドはこう言った。


「人間が長い歴史の中で、

自然に対する脅威を累々とつくってきたものの名残。


 

まずは、あなたたちが、

『恐れるものは何もないんだ』と思わないとだめ。


イメージしては、勝手に作っている。
 
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あなたたちの「意識」は何でも作れる。

信じると作ってしまう。


あなたたちの意識は自由にものを作れる。

だから、何を作り出すのかが大事」。



ママ: やっぱり、量子力学だよね。

 「想い」が現実を作り出す、って。



ガイドはこう続けた。

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色即是空空即是色(6)


「誰もが『信じる』力を持っているから、

『制限』すら現実に作りだしてしまう。



その制限によって自分を不自由にしている。

みんなそのことに気づいていない。



ママ: う~ん、そうだよね・・・・

  ただの木切れが乾燥してひびが入っただけで、

 「祟り」とか思っちゃうんだものね。

 そうやって、この世界に「こわいもの」を作り出しちゃう。



私:でも、ママ、この世は二元性の世界だから、

 そもそも「光と闇」っていうのがあるんでしょう?

 「善と悪」みたいに。



ママ: ああ、それもガイドに聞いたことがあるの。

 「闇と光は両方あるの?」って。


以下は、2016/03/29 (Tue)の記事です。




ママ: 光と闇はそもそも両方あるの?


ガイド: ない


ママ: もともと光しかない?


ガイド: 光も人間の概念。

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ママ: うん、昨日もそう言われた。

  光も闇もない、人間が作った概念だって。


  じゃあ、

  セッションで「光に返す」のは間違い?って聞いたら

  3次元ではそう表現した方が、
  
  みんなしっくりくるんじゃない?って。


ガイド: この3次元の世界は、

  人間にわかりやすいようにできている。


  だから、闇と光があって、表と裏があって、

  いわゆる、

  一見、二元性の世界に見えるように、というか、

  人間の感覚器官がそう(感じるように)できている。


  今までみんな、それでやって来た。



ママ: じゃあ、高い次元から見たら、

  光も闇もないんだ?


ガイド: そもそも「粒」だから。


ママ: そっか、「無」なんだ。

  それを、私たちは3次元の世界では、

  闇と光があるかのように、認識しちゃってるだけ?


ガイド: 「無」というのも、3次元的な「無」とは、また違う。

  だから、「無」と答えてよいかどうか、はばかられるが・・・・


ママ: じゃあ、何もないんじゃなくて、

  そもそも素粒子だけの世界、ってこと?


ガイド: そこの説明が難しい・・・・


ママ: ええっと、

  つまり、もともと粒だけの世界なのに、

  3次元では、

  コーヒーカップがあるとか、ボールペンがあるとか、

  (それはイリュージョンの世界だと言われているけど)、

  そう思いこんでいるだけ?


ガイド: 「ある」と「ない」は、人間の意識が作っている。


ママ: じゃあ、光も闇もないんですね?


ガイド: あなた方には「ありますよ」、って伝えてます。


ママ: あなた方には・・・?

  (あっ!)


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色即是空空即是色(7)


ママは突然、理解した。


そっか、そういうことなんだ。

なんでこんな簡単なことに気が付かなかったんだろう!


ママ: あのね、エフちゃん、

  ガイドさんにこの手の質問をするときって、

  複数の人を誘導したとするでしょう?


  で、答えがばらけた時に、どうしても混乱してしまって、

  理解できなかったりしてたの。


  たとえば、チャクラにしても、

  「ある」って言う人もいるし、

  「そんなもの存在しない」って言う人もいるし。

  一体、どっちが正しいの?って。


  でも、今、わかった。



そうなのだ。

そもそも土俵が違うんだ。


ママはいつも3次元における答えを求めていたけど、

ガイドさんの答えは、

3次元向けだったり、5次元向けだったりしているのだ。
 


私: ええっと・・・?


ママ: つまりね、こういうこと。
  
  「光と闇」は3次元においては存在する。

  それは人間の感覚が二元性で捉えるようにできているから。


  でも、5次元レベルで見ると、

  そこは単に粒だけの世界であって、

  光というものも、闇というものも存在していない。

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私: その粒を、私たちがこの世界で、

  「光」と「闇」という概念を作って、

  「在る」ことにしている?



ママ: その通り! (だと思う)

  だから、光も闇も、5次元的に見るとないけど、

  3次元的に見ると、在ることになる。



私: そっか! ってことは、

  ガイドさんがどっちの次元で答えてるのか、

  ちゃんと認識する必要があるってことだね!



ママ: うん。

  「光と闇がある」って言ったときは、3次元の私たち向けの答え。

  「そんなものない」って言ったときは、5次元的な答え。

  だけど、私たちは、

  どちらも3次元で受け止めて理解しようとするから、

  ほんとはどっち? あるの? ないの?って混乱する。


  
う~ん・・・・そっかあ!


ママはすごく「腑に落ちた」って言った。



ママ: 言われてみれば、そうだよね。


  いつかも、生徒さんのひとりが、

  「神社にむやみやたらに行くと、(人間の欲とか)

  いろんなものを受けたりするから

  行かない方がいい」と聞いてきたと話したら、


  その場にいた生徒さん達がみんな、

  「そうなんだ~!」って、

  鵜呑みにしかけたことがあって。



ママが、

「ちょっと待って? 誰かがそう言ったからって、

それ、本当かどうかわからないじゃない?

誘導するから、それぞれのハイヤーセルフに聞いてみて?」

って、実験したことがある。




誰かの言うこと、本に書いてあることを、

そのまま鵜呑みにしないで、

ちゃんと自分の中に答えがあるのだから、

自身に聞いてみて、ってママは常日頃から言っている。


誰かが言うことや、本に書いてあることは

その人の知識や経験値からくる答えであって、

人の答えと自分の答えが

必ずしも一致するとは限らない。



大切なのは、

いつも自身の叡智と繋がって、自分の答えを見ること。

そのためには、ぶれない自分を創ること。

そして、自分を信じること。



だから、ママは講座中に質問されると、

「じゃあ、誘導するから、自身に聞いてみて?」

っていう実験をよく行う。


神社の件では、誘導すると、


①「そう思う人にはそうなるし、そう思わない人にはならない」


②「自分にとって相性のいい神社とそうでない神社があるから、

判断した方がいい」


③「その通り。むやみやたらには行かない方がいい」

など、答えはバラバラだった。



ママ: この場合、

  ①は5次元的、

  ②と③は3次元的な答えだよね? (笑)


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色即是空空即是色(8)

ママ: すべてのことは、

  人が作った概念にすぎないってとこが大事だよね。


  ある事象に対して、どう思うか、

  それが人によって違うし。


  たとえばね、エフちゃん、

  行列のできるラーメン屋さんがあるとする。
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  Aさんは食べに行って、「噂どおりだ!美味しい!」

  って絶賛する。


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  Bさんは食べたけど、自分の口には合わなかった。



  すると、Aさんはみんなに「美味しい」と言うだろうし、

  Bさんは「そうでもないよ」って。



  Aさんから聞いた人は、

  「やっぱり美味しいんだ!」って思うよね。


  Bさんから聞いた人は、

  「そっか、それほどでもないんだ」って思う。



私: 真に受ける。(笑)



ママ: 食べ物なら、

  実際に自分で食べて確かめられるけど、


  スピ゚の世界、つまり潜在意識の世界のことは

  確かめようがない。


  それに、

  どんな霊能者であっても、

  さっきの話でいうと、

  高次元のことを3次元の頭で咀嚼して、

  それを自分の持つボキャボラリーを使って

  人に伝えるわけだから、

  どうしてもフィルターがかかってしまう。



  えっと、こんな感じだよ・・・。

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色即是空空即是色(9)


ママ: 私たちの周りに空気はいっぱいあるけど、

  目には見えないでしょう?


  それと同じように、

  全てのものは素粒子でできているけど、

  認識することはできない。


  今、仮に高次元の世界を

  この水玉の世界だとすると。

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私: えっと、水玉の中は空っぽなのね?



ママ: そう。すべては「空(くう)」だから。(笑)


  あるとき、風船という「器」に入ったら、

  どんなことが体験できるんだろう!って、

  意識を入れてみた。


2題
  

そしたら、そこは3次元の世界になっていて、

  けっこう不自由だった。(笑)


  今まではただただ漂っていて、

  食べなくてもいいし、

  眠る必要もないし

  働いてお金を稼ぐ必要もないし、

  周りに同じように漂っている素粒子たちのことも

  テレパシーで感じられるから、

  「言葉」を介在して話さなくてもいいし、

  「エジプト」と思った瞬間、

  自分の存在は一瞬にしてエジプトにいるし・・・・


  自由だった。


  ところが、風船の中は制限だらけ。



私: たとえば?



ママ: いつも空気で満たしていないといけない。

  極小の穴が開いちゃったりしたら、

  補修してもらわないと、どんどんしぼんで死んじゃう。

  隣の「黄色ちゃん」と話したくても、

  「言葉」を覚えて使わないと会話ができない。

1題


  で、ようやく話しても、こっちの言ったことが

  誤解されちゃったりして・・・。

  わたし、そんなつもりで言ったんじゃないのに、って。


  それに、ほかの風船たちがそれぞれ

  何を考えているのか、さっぱりわからない。


  どこかに行きたいときは風に乗って

  一生懸命飛んで行かなくちゃいけないし。


  あまりに不自由だから嫌気が差しちゃって、

  「なんで風船の中になんて入っちゃったんだろう」

  って。


 
  そうすると、

  スピを勉強しているたいていの人は、こう言う。


  あなたがいろんなことを体験したかったからだよ、って。

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色即是空空即是色(10)

ママ: 体験をすると、風船の中の素粒子に色がつく。

  行列ができるお店のラーメンを食べて、

  「わ!おいしい!」って思った瞬間、

  「空」だった中身が、ぽっ!と「赤色」に染まり、 


72題 



  雨上がりの空にかかる虹を見上げて、

  「きれい!」って思った瞬間、

  パッと「黄色」に染まり、

74題

  みどり君と遊んで、

  「面白い人!」って思ったら、「きみどり色」に。

78題


  でね、エフちゃん、

  同じ体験をしても、染まる色は人によって違うの。



私: そうなの?



ママ: さっきのBさんのように、

  同じお店のラーメンを食べても、

  「自分の口に合わない」と思った人は、

  「紺色」に染まってるし、

73題

  みどり君のことを「ちゃらい奴だな」って思ったら、

  「水色」に染まる。

77題

私: 虹を見た時は同じ「黄色」だね。



ママ: うん、同じ感覚を持ったから。

  「わあ、きれい!」って、同じ周波数を発してるの。

75題

  つまり、こんなふうに、風船の中に入って

  いろんな体験をすることで、

  「空」だった素粒子に

  自分なりの「概念」の色がついていく感じ。



私: それぞれの色がつくんだね?



ママ: そう。 

  で、概念の色が

  他人と同色だったり、類似色だったら、

  わりと波長が合ったり、分かり合えたりするけど、



  全然違う色だったら、理解できなくて、

  「信じられない!普通は~だよね」とか、

  「あたしだったら、こうする」とか、

  摩擦が起きたり、ぎくしゃくしたり。



  やがて寿命がきて、高次元に戻った風船は、

  しばらくするとまた生まれてくる。



  そうやって、何度も何度も生まれて、

  前は赤い風船だったから、

  今度は青い風船になってみようとか、

  今度はなが~い形の風船になろうとか、

  新たな経験値を求める。



  経験によって得た「概念」は、

  どんどん持ち越されていって、

  別の風船として生まれても影響してくる。

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色即是空空即是色(11)


私: たとえば?


ママ: あるとき、赤い風船は、黄色い風船と恋に落ちる。

  でも、親の反対にあって、二人は結ばれなかった。

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赤い風船は、

  「今度生まれ変わったら、今度こそ一緒になりたい」

  と切に願う。


  転生してきたとき、みどり風船と出会う。


  みどり風船は既婚者なのに、

  ダメと分っていても、好きで好きで、

  どうしても自分の気落ちを止められない。


  なぜなら、

  前世の記憶は消して生まれてきたけど、

  魂が覚えているから


  「ああ、この人は、

  (過去世で)黄色風船だった、あの人だ」って。

80題 


  でも、顕在意識では何が起きているのか

  わかっていないから、

  なんでこんなに好きなんだろう?

  なんであきらめられないんだろう?って苦しい。



私: そんなふうに影響するんだ。


ママ: うん、一例だけど。

  人間関係はほとんど過去世が影響している。


  輪廻転生する中で

  何度も同じ人と出会い、

  いろんな体験をしているから。


  っていうか、そういうしくみになっている気がする。


  100人ぐらいの同じ劇団員と

  毎回一緒に生まれて、

  その都度、違う「劇」を演じるとした場合・・・・。


  夫婦、兄弟、恋人、親友みたいに

  近しい役は、

  決められた主要メンバー10人が交互に演じる、

  みたいな・・・・。



  仲のいい夫婦役を演じたときは、

  「生まれ変わってもまたこの人と一緒になりたい」

  と思う。


  ドロ沼のような夫婦を演じた場合には、

  「なんでこんな人を選んじゃったんだろう?

  生まれ変わったら、もう二度とこんな人は選ばない」

  って。



私: でも、実はどちらも同じ人。(笑)



ママ: そう。演じる役が違うだけ。

  仮に1万回夫婦役を演じる約束をしたとして、

  1万回全部が幸せな夫婦関係だったら、

  何にも学びがないでしょう?


私: ママの春巻と一緒だね。


ママ: ん? 春巻?

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色即是空空即是色(12)

私: ママ、春巻作るの、上手だったのに、 
 
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  あるときから、油で揚げるときに

  衣が破裂するようになって、

  中に油が沁みてべちゃべちゃで・・・。


  なんでだろう?

  今まではこんなことなかったのに、って。


  油の温度が低すぎるのかな?

  高すぎるのかな?

  中身の具を冷やしてからじゃないとダメなのかな?

  って、四苦八苦してたじゃない。

  何度も何度もトライして。



ママ: ははは・・・

  エフちゃんらしい例えだね。


  そうそう、「何度もトライ」が、

  強いて言えば「輪廻転生」ってことだね。(笑)

  あのときは結局・・・


私: 春巻の皮で具を巻くときに空気が入ってたから。


ママ: そうだった!

  ある日、遊びに来ていた友人と一緒に作っていたら、

  その友人が「きつく巻いてみたらどうかな?」って。

  そしたら全然破裂しなくて。

  それからはいつも上手に作れるようになったんだよね。



私: それこそが、ママのいうところの、

  「学んだ」ってことになるわけね?


  ママが一度も破裂することなく、一生上手に春巻を

  作れてたら、「巻くときは空気が入らないように」って、

  気づかなかったものね。



ママ: うん、そういうことだ!

  「気づき」を得たのよ。(笑)


  まあ、お料理程度のことなら、

  こうやって難なくクリアしていけるけど、

  人間関係となるとね。


私: でも、今なら「解放」できるんでしょう?


ママ: そうだね、時代は「清算(解放)の時代」に

  入ってるから、過去の気持ちを切り離せば

  影響は受けなくなる。


  逆に、


  特定の相手との古い感情を「清算」するために、


  敢えてその人との再会を


  シナリオに入れてくることもある。

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色即是空空即是色(13)

ママ: 話を戻すと、まあ、ともかく

  転生しながらいろんな体験を積み重ねる。


  でも、ある人生では、

  「なんで風船に生まれてくるんだろう」って

  考えるときもある。


  「なんでそんな(面相くさい)こと、考えるの? 」

  っていう周りの人も、記憶にないだけで、

  実はどこかの人生で

  同じように考えたり悩んだりしているし、

  もしくはこれから先の人生でそうなるかもしれない。



  で、なんでだろう?って考えて、

  スピの勉強を始めたりする。(笑)


  今まで知らなかった世界を覗いてみたら、

  不思議で神秘的で面白そうなことがひしめいている。

  半信半疑なんだけど、でも、魅力的。(笑)


  そして、中にはね、こんなことを言う人もいる。


  風船の中と外の世界は同じもので構成されて

  いるんだよ、って。

  君は神の一部なんだ、って。

2題

  でも、自分はゴムに閉じ込められていて、

  外の世界なんて見えないのに?


  そしたら、「感じてごらん」って。

  外の世界に周波数を合わせてごらん、って。



私: ああ、リーディングやチャネリングだね。

  それで?





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色即是空空即是色(14)

ママ: 少しずつ、外の世界のことが感じられるように

  なっていく。


  でも、それは「何となく」そう思うだけであって、

  本当なのかどうなのか、確信が持てない。


  なにしろ、ゴムの中で生きているわけだからね。


  「ゴム」というフィルター越しに感じた世界のことを

  「本当だ、私、外と繋がってる」って、

  にわかには信じられない。



  ところが、


  世の中には、霊能者と言われる人たちがいて、

  どうやら外の世界のことがわかるらしい。


  こうなってるんだよ、

  こんな世界なんだよ、って教えてくれる。


  「うわ~、すごい、すごい!」って一目置いて、
 
  その人の言うことを鵜呑みにする。(笑)



ママはここまで一気に話すと、ふ~っとため息をついた。


「まるっきり自分のことだわ」って笑って・・・。



ママ: で、ここからが重要なんだけど・・・。


  外の世界のことをもっと知りたい!と思って

  調べたり、本を読んだりして情報を集めても

  所詮は人の知識と経験値でしょう?


  さっきのラーメンの話で言うと、

  Aさんは「美味しい!」、

  Bさんは「そうでもない」って。


73題

  人はそれぞれ感じ方が違うわけ。



  さらに、

  高次元の世界は「目に見えない世界」だから、

  皆、「感覚」で受け取っている。


  この「感覚」で受け取った漠然としたものを

  人に伝えるときには、

  3次元の「言葉」に翻訳しなければならない。


  そうすると、次元の壁に阻まれる・・・。

  

私: 壁・・・。ゴムってこと?



ママ: うん。 ゴムの内部にいるということは、

  3次元にいるわけでしょ?


  一方、外の世界が5次元だとすると、

  「漠然と感じた」5次元のことを

  どうやって3次元の頭で理解するの?って。


100題

  いつも、ヒプノセラピーのセッションの中で、

  いわゆる「マスター」や「ガイド」

  (と呼んでいる 外の世界の人たち)

  と対話をするたびに、


  「う~ん、あなたたちの頭にわかるように

  説明するのは難しい」って言われてたんだけど、

  これは永久に解決できないなって。

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色即是空空即是色(15)

ママ: だって、エフちゃん、

  そもそも「次元」が違うんだよ?


  高校生が幼稚園児に連立方程式を教えると

  考えてみて?


  「XとYって、なあに?」って。(笑)

  「えっくちゅ、って?わい、って?」

無題 

私: ははは・・・


ママ: もっと簡単な例でもいいよ。

  数字のマイナスの概念だって。

  幼稚園児に「-1」とか「-2」とか、

  教えられる?



私: ははは・・・・


ママ: 幼稚園児には無理、って思っちゃうよね。


私: でも、成長したら理解できるようになるじゃない?



ママ: そう。 風船は寿命がきて

  再び外の世界に戻れば、全てのことが理解できる。


  だけど、風船でいるうちに知りたいのよ。(笑)

  死んで魂に戻れば、この世のしくみは

  全部わかるけど、死ぬまで待てないの。


  今、知りたいんだもん。(笑)



私: ははは・・・・


ママ: で、結局、ゴムの内側にいながらにして

  (感覚的に)掴んだことを

  何とかみんなに伝えようとする。


私: ああ、それでいいんじゃないの?


ママ: そうすると、さっきの「壁問題」が出てくる。

  つまり、5次元の世界のことを

  この3次元の脳みそで自分なりに解釈して、

  しかも、自分の持っているボキャボラリーの範囲内で

  伝えなければならない。



私: それの、なにが問題なの?


ママ: その人の解釈、その人の語彙力に依って、

 表現の仕方が変わってくる。

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色即是空空即是色(16)

ママ: たとえば、輪廻転生する理由は

  みんな、何となくわかってる。


  何度も何度も生まれ変わって、いろんなことを

  学ぶ感じなのかな?って。


  この「学ぶという感覚」を、

  ある人は、「修行」と表現し、

  ある人は、「体験のため」と表現する。
 


私: 修行と、体験とでは、

  受ける印象が随分変わるね。


  修行って言われると、私だったら、

  「あ~ああ・・・、

  修行のために生きなくちゃいけないのかあ・・・」

  って、ちょっとため息が出そう。(笑)



ママ: それそれ、それを言いたかったの。

  さっきのラーメンのAさん、Bさんなのよ。


  Aさんに聞いた人は、

  「人生は修行かあ・・・」

  とちょっと重く感じるかもしれないし、


  「人生はただ体験のため」と言われれば、

  そこまで重い感じは受けない。



私: なるほど。


ママ: 実際はおんなじことを伝えようとしているのに、

  こんなふうに、いろんな人が外の世界のことを

  思い思いに解釈し、

  思い思いに表現している。


  そして、その「伝え手」が、

  どんな言葉を選ぶかで受け手の印象が変わる。


  つまり、

  その伝え手の「フィルター」を通してしか、

  外の世界の情報を得られない。



  でも、伝え手が「美味しい」と言っても、

  実は自分の口には合わないかもしれなくて、

  それを実際に食べに行って検証することもできない。


私: ?


ママ: だから、

  人の感覚を鵜呑みにするのは気を付けてね。

  
私: つまり、ママはそれを言いたかった?


ママ: ビンゴ!(笑)

  「惑わされないでね」と言いたかったの。


  3次元では、 1+1=2 は唯一無二の答えで、

  もし、答えは「3」って言う人がいたら、

  その人は間違ってるってわかるけど、


  スピの世界では、

  その人の経験値が真実になってるから。

  必ずしも正しいわけではない。


  ヒプノでよく「上」が、

  「マサコ、正しいものなど何もないのだよ」って

  言ってたけど、本当にそうだと思う。


私: そんなこと、言われたんだ・・・。


ママ: うん、すごく印象に残ってる。

 そのころ、精神的にも苦しいときで・・・。



 ちょっと待ってね、

 確か、当時のメモがあったはず・・・。

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色即是空空即是色(17)

「これこれ」って、ママが引っ張り出してきたのは、

6年も前のメモ。


ママ: よ~く、覚えてるんだ・・・。

  このとき、頭がおかしくなっちゃったんだよね。


仕事の帰り、いつものように電車に乗っていたら、

ママは突然、どうしようもない不安感に襲われて、

死にたくなったのだという。


ママ: 頭の中に、

  白い着物を着て、海にざぶざぶ入っていく女の人が

  浮かんできて・・・。

  まるで「貞子」みたいな。


  なんか、自分の意識がどっかに飛んでちゃったみたいな、

  変な感じで。


  家に着いた途端、バッグをバ~ン!って投げ飛ばして、

  「あたし、もう死ぬ!」って叫んで、

  布団に突っ伏してワンワン泣いちゃったの。


  もう死にたくて死にたくて、

  これ以上生きてるのは限界だって思って。

  このころ、半端ないストレスを感じてたころなの。


  ひとしきり泣いたら、

  「あれ?私、変だな」って。


  自分が変になってることに気が付いたの。

  で、「どうしよう?」って。


私: どうしたの?


ママ: すでにヒプノを習ってたから、

  それを使って聞いてみようと思って。

  知人に「助けて!」って電話したの。

  人生で「助けて!」って言ったのは、始めてだった。


  知人が駆けつけて来てくれて。

  そのとき、「ああ、人はこうやって助けてくれるんだ」

  って、ありがたくて涙が出た。



  そのころはまだ自分で「上」に繋がることは

  できなかったけど、

  知人はヒプノで潜在意識に誘導すると、

  「高次の存在」を呼び出せる人だったから、

  その力を借りたの。


  誘導して、「高次の存在」が出てきたところで、

  対話をしたの。


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色即是空空即是色(19)


知人のセッションに出てくる「高次の存在」は、

いつも白いヒゲのおじいさんである。

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ママが、「あの~、私、ちょっと変なんですけど・・・」

と言うと、


おじいさんは険しい表情をした。


 「あなたは何か悪いものをもらった・・・。

誰からか・・・・。

あなたは自分で自分を苦しめるようになる波動を

もらった」



ママ: それはいつですか?


おじいさん: もらったのは9月のはじめ。

(このとき、9月半ばである)


ママ: それは、セッションか何かのとき?

おじいさん: うん。悪い波動をもらっている。


ママ: それは、私の知っている人から?

おじいさん: うん。


ママ: それはヒプノのセッションのとき?

おじいさん: ちがうなあ・・・。


ママ: じゃあ、仲間と勉強会をやったとき?



そのとき、知人が、ささやいた。

知人:  マサコさん、今ね、

  半袖のベージュっぽい服で、

  髪はちょっと肩につくぐらいで、

  少し精神的に不安定そうな女の人が視えてる。


ママ: 私の知ってる人かな?


知人: わかんないけど、その人が・・・。

  ああ、すごい鳥肌が立つ!


ママ: おじいさんは?


知人: いるよ。あああ、鳥肌・・・。

  おじいさんは・・・ああ、その人・・・

  その人のね、悪い波動を取ろうとしてくれてる・・・。

  ああ、鳥肌が立つ・・・・。

  その人の・・・・悪い波動が・・・・



知人は、その悪い波動を

感じてしまっているようだった。



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色即是空空即是色(19)


ママ: あの、それって、実在する人?


知人: うん・・・。

  たぶん、おじいさんがね、今、その人の波動を

  収めると思う・・・・。

  なんか、すごい強いみたい・・・。


ママ: 私の仲間?


知人: わかんない、私には・・・。

  なんか、体に電気が走ってるみたいな感覚・・・。


ママは、申し訳なさでいっぱいになった。

同時にこわくてたまらなかった。


一体、何が起きてるの・・・・?



ママ: どうしたらいい?


知人: 大丈夫・・・・。

  あのね・・・、おじいさんがね、

  その人の波動をね・・・・封じ込めようとしてくれてる。


(かなりの間)


ママはじっと待っていた。


おじいさん: あなたの周りには、いろいろな波動を

  持った人がいるから、あなたは何でも

  受けちゃうんだよ。


ママ: その・・・、

  今出てきた人は、私の仲間のひとりですか?


おじいさん: あなたの知っている人だ。

  ただね、彼女には何の悪気もない。

  あなたがそういう波動を勝手に受けてしまうのだ。


ママ: 受けないようにするには、

  どうしたらいいんですか?


おじいさん: 何がきても自分で跳ね返す力を持ちなさい。

  あなたが今悩んでいることなんて・・・、

  (ママはこのころ、人間間関係で悩んでいた)

  そんな人間関係なんて・・・・

  そんな(たいした)もんじゃないんだ。


ママ: 私がダメな人間だから、こんなことが起きたの?

  私がいけないんですか?


おじいさん: あなたが悪いんじゃない。

  自分を責める必要などない。

  成るようにして成っとるだけだ。

  (強い口調で)あなたのそういう考えが、

  嫌な波動を呼び起こしてしまうんだ。

  そして周りの人をその嫌な波動で包んでしまう。


  同じ波動を持つ人間同士は、磁石のように

  引き寄せあうんじゃ。


  あなたはしっかりしなくてはいけない。

  変な波動をもらうでない!



ママ: あの・・・もらわないように強くあるためには、

  何をやればいいんですか?

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色即是空空即是色(20)

おじいさん: まずは、自分を信じること。

  あなたは根本的に自分のことを好きでない。

  自分のことをもっと好きになれ。


ママ: その・・・、自分を信じることと、

  いつも自分は正しいと思って反省しないことと、

  その境目って・・・?


おじいさん: 正しいと思うことは間違いだ。

  正しいものなんてないんだよ。

  自分を信じることと、

  正しいと思うことは違う。


ママ: でも、いつも反省ばかりしてしまう自分と、

  自己嫌悪になることと、

  自分に自信を持つこと、

  そういったことの境目がいつも私にはわからない・・・。


おじいさん: では、聞く。

  自分の好きなところはどこだ?


ママ: ・・・・・・・・・・・・・(無言)


おじいさん: ふっ・・・(笑)

  すぐ答えられないようじゃダメだ。


ママ: そうですね・・・。

 (好きなところなんてないから答えられない)


おじいさん: あなたはもっと自分に自信を持ちなさい。

  (強い口調で)なぜ自信がないか、言ってみい!


ママ: (か細い声で)たとえば・・・・

  誰かと話をしていても、

  「ああ、この人はなんて心が広い人だろう」って、

  「この人はいつも正しい判断をしているなあ」って。


  そう思うと同時に、いつも

  「あ~あ、それに比べて自分はまだまだだ」

  って必ずそう思って卑下してしまう。


おじいさん: なぜ人と比べる?

  なぜだ?


ママ: 人が何かを言うと、

  その人の方が正しいように思ってしまって・・・・。


おじいさん: 人と比べることを、まずやめなさい。

  あなたはあなたの良いところがたくさんあるではないか。


ママ: でも・・・・。

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色即是空空即是色(21)

ママ: でも、常に自信だけを持って突き進んでいけば、

  人とトラブルを起こしたり、

  ギクシャクすることだって出てくる。


おじいさん: それを怖がっていては、

  皆に愛を伝えることなどできぬぞ。

  怖がっていたら、

  人に愛など与えられぬぞ。


ママ: 私がいつも、「自分の方が悪いんじゃないか」

  って思ってしまうのは、何かそいういう「思い癖」が

  あるんですか?


おじいさん: 人とすぐ比べるところが、まずいけない。

  自分は自分、人は人。

  そして、自分は選ばれてこの世に生まれてきたと、

  なぜ思えない?

  選ばれし人間なのに・・・。



 (以下の内容は、以前の記事でも紹介しています)


ママ: 謙虚でいることと、

  自分に自信を持つことと、

  いろんなことのバランスがまだ私には難しい。


おじいさん: (強く)簡単じゃ!


ママ: 簡単ですか?


おじいさん: 簡単じゃ!


ママ: どのように簡単なんですか?


おじいさん: 人を愛することだ。

  人、人、人、人・・・・。

  外見の「人」ではないぞ。


  外見の「人」ではない。

  魂を愛してあげれば済むのじゃ。

  その人の魂を愛してあげれば済むのじゃ。

  外見を・・・・・見なくてよい。

 (注: 外見=性格や言動という意味)


  あなたは魂と話すことができるじゃろ?


ママ: でも、どんな人も、魂を見ると、

  ほとんどの人は「いい人」のように思います。

   周りにいる
○○さんも、△△さんだって・・・・。

   (一見、問題がありそうなふたり)


おじいさん: そうだぞ。


ママ: 魂はいい人だと思う。


おじいさん: その通り。

  じゃあ、なぜ「人」という皮をかぶると、

  悪いものになるのか。


ママ: そこですよね・・・・。(ため息)


おじいさん: (諭すように)そこだよ。


ママ: 愛を持てば通じ合えると思うのは間違いですか?


おじいさん: 間違いじゃない。


ママ: 今生の内には分かり合えないこともあると?


おじいさん: それはそうだ!

 それを期待してたら駄目だ。


ママ: そうか・・・・。

  私が相手に期待してるんですね。


おじいさん: そうじゃよ。


ママ: 期待しないで、無償に、

  ただ自分の方からだけ愛を注ぐ?


おじいさん: そう、それだよ。

  わかっているのに、なぜそれができない?

  あなたはわかっているはずだ。

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色即是空空即是色(22)

ママ: (わかっていてもできないから)

  だから、苦しいんじゃないですか。


おじいさん: あなたは分っているハズだ。


ママ: さっき、私が悪い波動を受け取ってしまったのは、

  私の仲間の中に?


おじいさん: おるぞ。


ママ: その悪い波動は、私に対する感情ですか?


おじいさん: ちがう。


ママ: その人自身が持っている波動?


おじいさん: そう。本人も気がついていない波動だ。


ママ: その人の名前を聞いてもいいですか?


おじいさん: それは言えぬ。

  歳ぐらいの人、とだけ言っておこう。


ママ: (該当者が)ふたりいますね・・・・


おじいさん: あなたは気づいているハズだ。


ママ: う~ん・・・、どちらなのかわからないです。

  でも、きっと、以前、おじいさんが、

  「あなたにはもう彼女の存在は必要ない」って

  言った方ですよね?


おじいさん: うん


ママ: みんなで集まるときには彼女も来るし・・・


おじいさん: 拒む必要はない。


ママ: 私が波動を受けなければいい?


おじいさん: そう


ママ: ということは、彼女が普通に出している波動を、

  あのとき、一緒にいた他の人たちは受けていないのに、

  私だけが受けてしまったということ?


おじいさん: いや・・・・。

  あと一人いるはずだな。

  あとひとり・・・・。

  その人も今、あなたみたいに

  絶望的な気持ちになったりしているハズだ。

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ママは、それはきっと○○さんだなと思った。


最近悩んでいることがあって、

ネガティブな波動を出しているから。


ママ: 今後は波動を受けないようにするには、

  どうしたらいいんですか?


おじいさん: 普通は受けないものなんだがのう・・・・。

  そのときは、たまたま・・・・。


ママ: 心が弱ってるから、受けてしまった?


おじいさん: そうじゃ。


ママ: (やっぱり、自分が発振している波動に

  共振・共鳴して、同じ波動を引き寄せちゃうんだ)



このあと、おじいさんは、

世界の暗いところ(戦争や、暴動が起きている場所を

はじめとして、緊急に光を必要とするところ)へ

光を当てに行かなければならないと言って、

消えてしまった。

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色即是空空即是色(23)


ママ: わあ、こんなに長く対話してたんだね、

  すっかり忘れてた。


  「正しいものなどない」のとこだけ覚えてた。(笑)


  ちなみにね、エフちゃん、

  別の友達とヒプノの練習をしたときに、

  自力でこのおじいさんに会いに行ってみたんだけどね、



  おじいさんの姿はなくて、ただの「光」だったの。

  そして、同じ場所に自分もいたの。



私: え? ママも?


ママ: うん。 自分が「上」にもいたし、

  この世界にもいる。

  同時存在してるんだなあって思った。


  この時は、「正しいものなどない」って言われても、

  ピンとこなかったんだよね・・・・。


  今ならわかるんだけどね。

  この3次元では、

  人は皆、それぞれの「概念」で生きているにすぎないって。


  自分の概念ですらね、

  自分が「赤」とか「黄色」とか

  思い思いの色を付けているにすぎなくて、

  どの「色」が正しい、っていうのはないんだよね。


  だから、人は人、他人は他人、

  比べる必要なんてないし、

  そもそも比べようがないって。


  でもね、

  「自分を信じればいい」

  「自分を好きになれ」と言われてもね、

  そのときは、「方法論」が見つからなかった。


  頭では「そうか」とわかってもね、

  「どうすれば自分を信じられるようになるの?」

  「どうすれば自分を好きになれるの?」ってね。


  その方法論をずっとずっと

  何十年も探し続けてもがいてたのに、

  「解放」を知ったら、

  「え?こんな簡単な方法?」って

  拍子抜けするぐらい・・・。(笑)


  考えてみれば当たり前のことなのにね。

  悪臭がするなら、

  その「元」になっている残飯とかを除去すればいい。


  すごくシンプルな原理なのに、

  気が付かなくて、

  どんな消臭剤がいいんだろう?って

  探し続けていたんだよね。



私: だから、ほら、ママ、「春巻」と同じなんだよ。(笑)


  空気を入れないように巻けば破裂しないって

  答えに辿りついちゃえば、

  「なんだ、そうか」って思うけど、

  その答えに辿り着くまでの道のりが

  試行錯誤で大変なんでしょう?


ママ: そうだね、その通り。(笑)

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色即是空空即是色(24)

ママ: 実はそれこそが自分の書いてきたシナリオ。

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でも、そんな筋書のことなんてすっかり忘れて

  生きているわけだから、

  苦しくなると、その場で答えが知りたくなる。


  セッションでも、たまに、

  「なんで息子はこんなに私を苦しめるんでしょう?

  シナリオはどうなっていますか?」とか、


  「私がこの人生でやりたいことは何なのか、

  リーディングして教えて下さい」とか

  言う人がいるんだけど、


  犯人探しの途中で、もう疲れたからといって

  ストーリをすっ飛ばして

  「犯人は実はこの人!」なんて

  ネタバレはしてくれない。(笑)


  自分が書いてきた筋書通りに進んでいくんだよ。


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  だからこそ、


  ついに犯人を捜しあてた時の達成感、充実感は

  半端ない。(笑)


そして、ママはおじいさんとの対話のメモを見ながら

こう言った。


ママ: このころは本当に苦しくて苦しくて

  毎日生きているのがやっとだったけど、


  過ぎてしまえば、こうやって、

  「こんなこともあったなあ」って思えるんだね。


  それに、苦しかったけど、

  いろんな人たちに助けられてきたんだなあって。


  自分は真っ暗なトンネルの中で手探り状態だったから

  周りの人たちのサポートに気が付く余裕がなかった。


  この先まだまだトンネルは続くんだろうか、

  永遠に出口なんて来ないんじゃないだろうかって、

  毎日毎日頭の中はそのことでいっぱいだったから。


  でも、絶望的になって立ち止まり、

  もう1歩も進めなくなったときには、

  誰かがそっと足元を光で照らしてくれた。


  それを頼りにほんの少しだけ前進できて・・・。


  それもちゃんと筋書でそんなふうに作ってある。



  「えっと、ここで立ち止まって、

  うずくまって動けなくなることにしよう。

  そうしたら、たまたま○○ちゃんが現れて、

  声をかけてくれる」ってね。(笑)


  自分のシナリオだからね、

  自分が困らないように、

  ちゃんと要所要所で布石を打ってある。


  あ!


  そういえば・・・・・

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色即是空空即是色(25)

ママ: エフちゃん、私ね、20代のころからかな、

  何となく「信念」みたく思ってることがあってね、


  「私はどんな困った状況になっても、

  必ず助け人が現れる」
ってね。


  なんの根拠もないのに。

  これって、

  自分が(シナリオに)助け人を配置してあることを

  おぼろげながら覚えていたのかな?(笑)


私: 量子力学的に言うと、

  疑いもせずにそう思っていると、

  それを引き寄せるんでしょう?


ママ: うん。疑いもぜすに、そう思ってる。(笑)

  だからかなあ・・・

  実際に助け人が登場するエピソードが

  いくつかあるんだけど、


私: わ~っ、それ聞きたい!


ママ: 聞きたい? そっか、

  じゃあ、まずはこの章のまとめね、

  スピではいろんな人が思い思いのことを言うけど、

  鵜呑みにして

  惑わされないでねってこと、

  覚えていてね。


私: は~い!
 
  わかったから、早くそのエピソードとやらを

  聞かせてよ!


ママ: OK!

  むかしむかし・・・・・


私: ええっ?

  そんな古い話?
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ママ: 古い話だよ~(笑)


 第39章~ヒッピーになりそこねた

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