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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第2章(2)-1 弟と出会ったわけ

1カ月後。
 

教室の後、いつものように皆でお茶をしていた時のこと。


ママはまた興奮していた。
その日の「過去世退行」で、ママはAさんと同じ過去世を
見てしまったからだ。


南の島の砂浜を、8歳くらいの女の子(これがママ)が母親と歩いている。
1枚の白い布の服を腰紐で縛ったような服装。


砂浜の傍に小さな集落がある。
その中の一軒の住居。
小屋といった方が適切かもしれない。
草でふいた屋根。
お父さんと弟も一緒に住んでいるような感覚はあるが、
顔ははっきりとは見えない。


家の前で火をおこし、魚を焼いて食べている。


視える光景が、以前、Aさんのセッションをやった時に
彼の口から語られたそれと酷似している。


ある日、弟は家を出て行った。
夜が明ける前、村人がまだ寝静まっている時を
見計らって。
山へ行ったのだ。

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