聖なる樹のヒプノセラピー物語      

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第2章(2)-2 弟と出会ったわけ

その日から
ママは毎日、夕方になると家の前に立ち、海を眺める。
 

水平線の向こうに、大きな大きな濃いオレンジ色の夕陽が
ゆっくりと沈んでいくのをじっと見つめながら、
山へ行った弟はどうしているだろうと想いを馳せるのだ。


夕陽が沈むにつれ、
空は濃紺とオレンジの帯が入り混じった美しい様相を見せる。


そしてオレンジの最後の淵がすっと水平線に潜った瞬間、
あたり一面、すべてが闇に飲み込まれる。


一瞬の内に訪れる闇。
まるで、突然世界から一切の色が消えたかのような、
真っ暗な空間。

その厳かな瞬間、
ママは抗えない自然の力に畏敬の念すら感じると言った。


セッション後もその光景はくっきりと脳裏に焼きついていると
話すと、一緒にお茶をしていたS先生がぶるっと身震いした。
「鳥肌が立つ」って。


そう、何故か、真実に触れる時、よく鳥肌が立つ。


ママはその後、大人になり、村の若者と結婚し、
60代で子どもや孫に看取られながら人生を終える。


「思い残すことはありますか?」とセラピストに聞かれ、
「私は平凡で幸せな人生だった。
唯一気がかりなのは弟のこと。
山へ行った弟はあれからどうなったのだろう。
私は今こうして死んで行くが、弟はそのことすらも知らない」
と涙ぐむママ。


「弟に会いたい」


息を引き取り、肉体を離れた時、上のほうから弟が迎えに
来てくれた。
それで、ママは弟が先に亡くなっていたことを知るのだ。


人生がうまくできてるというのは、こういうわけだ。


まず、ママはAさんのセッションを行い、
Aさんの口から彼の人生を語ってもらう。
その後、ママが同じ過去世を見ることで
心残りだった弟がAさんに生まれ変わっていることを知る。

 
つまり、あの過去世での「弟に会いたい」という想いは
1,000年以上もの時を経て、この教室でAさんと出会うことで叶う。

そして、
山へ行った弟が、その後どのような人生を送ったのかは、
Aさんのセッションを通じ、彼自身の口から語られることで
知ることができたのだ。



さて、この話には後日談がある。
数ヵ月後、ママがセッションでハイヤーセルフにこう聞いた。
「最近、とても疲れている。エネルギーを充電するには
どうしたらいいですか?」って。

その答えは、

「山へ行きなさい。
かつてあなたの弟が山の神様に仕えた。
だからあなたは(姉として)山から恩恵を受けることが出来る」

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