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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第3章(1)~過去世

「じゃあさあ、その”過去世”っていうのはどんな風に見えるの?
本当に、そんなの、見えるの?」
 

「うん。でも、何となく、だよ」


ママは結構ぼんやりとしか見えないと言った。


ぼんやりしたものが、、ふっと見えるのだそう。


「でもね、見え方は人によって全然違うみたい」


ママはぼんやりだけど、TさんはまるでYouTubeでも見ているかのように 映像がくっきり見えると言った。
 

「しかも、動画なんだって!

例えば、江戸時代の街並みだとすると、そこを自分が主役になって 歩いていたりするんだって!」


ところが、「今、どんな気持ちですか?」と聞かれると、わからないらしい。
で、歩いてる自分の顔を見ると、にこにこしているので、
「嬉しいみたいです」と答えたりするらしい。
しかも、音はなくて、まるで無声映画を見ているようだと言っていた。


人によっていろいろ違うらしい。


ママの場合は映像のようには見えないんだけど、
気持ちとかは全部感じ取れるんだって。


だから、ハワイの過去世で、毎日夕陽を見つめながら弟のことを偲ぶ時は本当に胸が切なくて仕方がなかったし、 
亡くなる時も悲しみが込み上げてきて、涙が止まらなかったと言った。


ぼんやりした静止画がふっ、ふっ、と浮かんでくる感じなんだけど、感情だけはもうそのときのまま 、
つまり自分が、その過去世の人物に戻って感情を味わっている感覚なんだって。


ママが通っている教室では、さすがにヒプノを勉強しようと思った人達が集まっているだけあって、映像で見える人の方が多いのだそう。 

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