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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第3章(3)~最初のヒプノ体験-2

見えたのはこれだけ。
 

ママは正直、「ヒプノってこんなもの?」って思ったんだって。


ストーリーもなかったし。
意味も全くわからなかったし。
悩み解決にも直結しなかったし。


何となく「見えた」のは、木と女の子とおじいさん、そして光だけ。


でも本当に「見えた」のかどうか信じがたい。
「アレは私が自分で考えたものですか?」
とママはセラピストに聞いた。


「だとしても、あなたの中から出てきたものですよね?」


うん、言われてみれば確かにそうだけど・・・。
自分で思い描いたわけでもないけど・・・。


だけど、アレは何だったんだろう?
意味、わかんないし・・・。


何だか腑に落ちないまま、ママは帰路についた。


そして、ひと月もしないうちに、ヒプノのことなんてすっかり忘れてしまった。


この時に見た「木」には、実はとても重要な意味があったこと、
そして、潜在意識は常にその人に必要な物を選んで見せるのだということを、ママはまだ知る由もなかった。 



ママが今生の目的と決めてきた「ヒプノセラピスト」への道は
このとき既にスタートしていたのだ。

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