
ユーリさんの家からの帰り道、電車の中でママはず~っと放心状態だった。
「あれは何だったんだろう?」
頭の中がぼ~っとしていた。
本当に生まれ変わりなんてあるの?
でも湖に沈んでいく女の子も、お兄ちゃんもカラーではっきり見えたし、声もはっきり聞こえた。
その日、ママはお風呂に入っている時にあることを思いついた。
そうだ!ユーリさんがやってくれたみたいに、自分で自分のこと、誘導してみよう!
目をつぶり、階段をゆっくりと降りていくイメージをする。
ドアがある(とイメージする)。
あれれ?
階段を降りていくのは何だか、ヨーロッパの大きなお屋敷に住んでいる主(あるじ)みたい。
手には枝つき燭台を持っている。
ゆっくり木のドアを開けると・・・
その部屋はユーリさんのセッションルーム!
ではなくて、殆どそっくりの部屋。
入り口を入り、左側の机の上にそっと蜀台を置く。
中央の丸いテーブル、そして椅子。
その椅子に座っていた、在りし日の息子の姿(5歳くらい)を思い出し、悲しみに暮れる父親。
息子の隣には、ミニチュアダックスに似た茶色い犬の姿も・・・。
なんとその犬は今、我が家にいるワンちゃん!
息子はみつるお兄ちゃん、そして父親はママだ。
部屋には暖炉もある。
ママがユーリさんの部屋を見て、「この部屋、知ってる」と思ったのは、この遠い過去世の記憶だったのかな。
ママは、深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた。
そしてもう一度目をつぶった。
階段を降りていく・・・、階段を・・・・(と再びイメージ)。
さっきとは違うドアが見えた(ような気がした)。
ドアを開けると一面のお花畑。
そのお花畑の中の小道を歩いている女の子の後ろ姿。
18、19歳くらい?
手にはパンや果物が入ったかごを持っている。
そして、長い毛がふさふさした大きな白い犬が、女の子の後ろからついていく。
これも今のワンちゃんだ。
海辺の小さくて粗末な小屋へ入っていく。
20歳くらいの男の子が病気で寝ている。
どうやら恋人らしい。
ここまでしか見えなかったけど、
ママにはこの男の子がまもなく亡くなったのが何となくわかった。
女の子はママ、そして男の子はみつるお兄ちゃん。
ママは頭がとても混乱したみたい。
第4章~輪廻転生
「あれは何だったんだろう?」
頭の中がぼ~っとしていた。
本当に生まれ変わりなんてあるの?
でも湖に沈んでいく女の子も、お兄ちゃんもカラーではっきり見えたし、声もはっきり聞こえた。
その日、ママはお風呂に入っている時にあることを思いついた。
そうだ!ユーリさんがやってくれたみたいに、自分で自分のこと、誘導してみよう!
目をつぶり、階段をゆっくりと降りていくイメージをする。
ドアがある(とイメージする)。
あれれ?
階段を降りていくのは何だか、ヨーロッパの大きなお屋敷に住んでいる主(あるじ)みたい。
手には枝つき燭台を持っている。
ゆっくり木のドアを開けると・・・
その部屋はユーリさんのセッションルーム!
ではなくて、殆どそっくりの部屋。
入り口を入り、左側の机の上にそっと蜀台を置く。
中央の丸いテーブル、そして椅子。
その椅子に座っていた、在りし日の息子の姿(5歳くらい)を思い出し、悲しみに暮れる父親。
息子の隣には、ミニチュアダックスに似た茶色い犬の姿も・・・。
なんとその犬は今、我が家にいるワンちゃん!
息子はみつるお兄ちゃん、そして父親はママだ。
部屋には暖炉もある。
ママがユーリさんの部屋を見て、「この部屋、知ってる」と思ったのは、この遠い過去世の記憶だったのかな。
ママは、深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた。
そしてもう一度目をつぶった。
階段を降りていく・・・、階段を・・・・(と再びイメージ)。
さっきとは違うドアが見えた(ような気がした)。
ドアを開けると一面のお花畑。
そのお花畑の中の小道を歩いている女の子の後ろ姿。
18、19歳くらい?
手にはパンや果物が入ったかごを持っている。
そして、長い毛がふさふさした大きな白い犬が、女の子の後ろからついていく。
これも今のワンちゃんだ。
海辺の小さくて粗末な小屋へ入っていく。
20歳くらいの男の子が病気で寝ている。
どうやら恋人らしい。
ここまでしか見えなかったけど、
ママにはこの男の子がまもなく亡くなったのが何となくわかった。
女の子はママ、そして男の子はみつるお兄ちゃん。
ママは頭がとても混乱したみたい。


