
さて、ヒプノの教室での2回目の授業は、(現世の)子供のころへの「退行」だった。
小さい頃のことは忘れてしまっている人が多いが、
記憶にものぼらない子供時代の出来事が
今現在の自分に影響を与えていることは結構ある。
例えば、ある男性は会社で新しい企画など、
何かにチャレンジすることに対して
いつも引いてしまう自分がいるという。
上司から「やってみないか?」と声をかけられても
「自分には無理です」と辞退してしまう。
「無理かどうか、やってみないとわからないじゃないか」
「チャレンジすることに意義があるんだよ」と言われても
かたくなに拒んでしまう。
彼の場合は、退行で小学校3年生の頃へ戻っていった。
自宅でリコーダーの練習をしている。
と、母親が「へたくそね~。お兄ちゃんはもっと上手だったわよ」と言うのだ。
また、別の場面では通知表を見ながら、
母親が「お兄ちゃんはもっと成績が良かった」と言っている。
彼は常に、
「お兄ちゃんは優秀だけど、あなたは駄目ね」
という言葉を浴びながら育ってきたのだ。
そして、彼の心の中に、
「自分は出来ないんだ。自分は駄目なんだ」
という思い込みが住み着いてしまったらしい。
ふ~ん、それで? それでどうなるの?
理由がわかったら、治るの?
「退行で、原因となる場面を見るだけで治る人もいる」
とママ言った。
彼の場合は原因がわかったことで、「気づき」が生まれ、
心が変わったんだって。
すごい!
「うん。でも、トラウマはそれだけではとれないこともある」
じゃあ、どうするの?
「それなんだよね・・・・」とママはため息をついた。
小さい頃のことは忘れてしまっている人が多いが、
記憶にものぼらない子供時代の出来事が
今現在の自分に影響を与えていることは結構ある。
例えば、ある男性は会社で新しい企画など、
何かにチャレンジすることに対して
いつも引いてしまう自分がいるという。
上司から「やってみないか?」と声をかけられても
「自分には無理です」と辞退してしまう。
「無理かどうか、やってみないとわからないじゃないか」
「チャレンジすることに意義があるんだよ」と言われても
かたくなに拒んでしまう。
彼の場合は、退行で小学校3年生の頃へ戻っていった。
自宅でリコーダーの練習をしている。
と、母親が「へたくそね~。お兄ちゃんはもっと上手だったわよ」と言うのだ。
また、別の場面では通知表を見ながら、
母親が「お兄ちゃんはもっと成績が良かった」と言っている。
彼は常に、
「お兄ちゃんは優秀だけど、あなたは駄目ね」
という言葉を浴びながら育ってきたのだ。
そして、彼の心の中に、
「自分は出来ないんだ。自分は駄目なんだ」
という思い込みが住み着いてしまったらしい。
ふ~ん、それで? それでどうなるの?
理由がわかったら、治るの?
「退行で、原因となる場面を見るだけで治る人もいる」
とママ言った。
彼の場合は原因がわかったことで、「気づき」が生まれ、
心が変わったんだって。
すごい!
「うん。でも、トラウマはそれだけではとれないこともある」
じゃあ、どうするの?
「それなんだよね・・・・」とママはため息をついた。

