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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第5章(4)~原因不明の症状-1

「たとえばさ、これは先生に聞いた話なんだけど、
ある20代の女の人が、ある時から会社に行けなくなったんだって」

朝起きるとパニックみたいになって、しばらくすると治まるんだけど、当然、会社には遅刻する。 


それが毎日続くので、本人も困って病院に行くんだけど、
あちこちの病院でいろいろと検査をしてもいっこうに原因がわからない。

「どこにも悪いところがないんだって」

それで、どうしたの?

「わらにもすがる思いで、ヒプノセラピーをうけに来たの」

そして、幼児期退行をやってみたら、
5歳か6歳の頃の出来事を見たのだ。

それは、食事で好き嫌いの多かった彼女が、
ある夕飯の時に叱られて、お父さんから物置小屋に閉じ込められる場面。

真っ暗な中で小さかった彼女の恐怖は頂点に達する。
「開けて! 開けて! こわいようっ!」と泣き叫びながら、
ドアをドンドン!と死に物狂いで叩く彼女。

もちろん、お父さんは外で待っていて、すぐにドアを開け、
今度からちゃんと好き嫌いしないで食べなさい、と反省を促す。

本人は小さかったので、この出来事は全く覚えていないそう。

「なぜ、退行でこの場面が出てきたか、わかる?」

ううん? わからない。

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