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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第6章(7)~サブパーソナリティ -7

「結局、人の心って、そういう”恐れ”や”心配”の事象を引き寄せてしまうから」


「だから、自分の中にそういう”恐れ”がなくなると、その事象そのものを 引き寄せなくなるの」


ママはいつもそのことをハイヤーセルフに諭される。


何かに対してアドバイスを求めると、
「恐れるな。恐れはすべてを駄目にする」ってね。

頭ではわかっていても、人間ってやっぱりマイナスの方に流されやすいから すぐ、余計な心配をしたり、悪い方向に考えてしまったりしやすい。


そして、その心配がまた、そういう現実を引き寄せてしまうのだ。


さて、話をSさんに戻すと、
Sさんは、インナーチャイルドは癒されたが、他にも問題があった。

新しいお母さんになかなか「お母さん」と呼べなかったことを
父親から厳しく叱られ続けたことだ。


Sさんは新しいお母さんが嫌いだったわけではない。

でも、幼い心に残っている実母への想い。
それなのに、継母を同じように「おかあさん」と呼びなさいと強要されたことへの戸惑い。
そして、優しい継母に対する罪悪感。


幼い心は沢山の感情でいっぱいいっぱい・・・・。
どうしていいのかわからないのに・・・。
今にも胸が張り裂けそうなのに・・・・。
誰にもそれを言えない。
誰にも受け止めてもらえない。
それどころか「もっと、お母さんになじみなさい!」と暴力的にすらなる父親。


Sさんは心を閉ざした。

心はいつも叫んでいた。
「お母さん、なぜ、死んじゃったの!」って。
生きてさえいてくれたら、こんな想いはしなくて済んだのに・・・。


大人になったSさんは、表面上は誰とでも仲良く、協調してやっていける。

でも、心の奥は閉ざしたまま。
子供の頃に誰にも(自分の気持ちを)助けてもらえなかった「怒りと」「悲しみ」が、 フリーズされている。


そして、何か引き金になることが起きると、たちまちその感情が顔を出す。


Sさんからその話を聞いて、ママは考えた。
「バースビジョンをやってみたらどうかな」って。

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