
とにかくそういうわけで、Eさんが”何となく一緒と思った”のなら、 何かそれなりの理由があるのかも・・・・、とママは考えたのだ。
それでママは、その夜、ノリちゃんに電話をしてみた。
ノリちゃんと言うのは、ママの古くからの友人で、超直感人間。
ママがとても尊敬している人。
ノリちゃんは、ママの話を聞くなり、
「あなたも行かなきゃ駄目よ!」と言った。
「えっ?なんで?」
「なんでかわからないけど、行かなきゃ駄目!」
いつもノリちゃんの言葉は、ママにはずっしり響く。
「わかった」
かくして、二人は1か月後、新幹線の車中に居た。
ママは車窓から見える景色を眺めながら、2週間ほど前のEさんとの会話を思い出していた。
Eさんはこう言った。
「おばあちゃんが、”自分から、ヒモはどこ?って探すようになったら駄目” だって言ってた」
「え? どういう意味かなあ?」
「自分で一生懸命(問題を解こうと)頑張っていたら、あるとき、
”あ、こんな所にヒモがある”って気が付いて引っ張ってみる。
そしたら、そこに答えがあった、って言うのはいいんだけど、
(先に何もしないで)ヒモはどこ?ヒモはどこ?って、
ヒモだけ探すようになるのは駄目だって」
ママは、何故そんなことを言われたのかわからなかった。
すると、Eさんがそんなママの気持ちを見透かしたかのように、
「この間、マサコさんが
”おばあちゃん、私達が青森に行くことになるって、わかってたんだから 先に教えてくれればよかったのにね!” って、言ったでしょ?」
「ああ・・・・でもあれは冗談のつもりで・・・・」
「冗談のつもりでも、口から出るって事は、心の中で思ってるって
ことだから同じなんだって」
ママはそんな風にたしなめられた。
有頂天になっていた自分が恥ずかしかった。
それでママは、その夜、ノリちゃんに電話をしてみた。
ノリちゃんと言うのは、ママの古くからの友人で、超直感人間。
ママがとても尊敬している人。
ノリちゃんは、ママの話を聞くなり、
「あなたも行かなきゃ駄目よ!」と言った。
「えっ?なんで?」
「なんでかわからないけど、行かなきゃ駄目!」
いつもノリちゃんの言葉は、ママにはずっしり響く。
「わかった」
かくして、二人は1か月後、新幹線の車中に居た。
ママは車窓から見える景色を眺めながら、2週間ほど前のEさんとの会話を思い出していた。
Eさんはこう言った。
「おばあちゃんが、”自分から、ヒモはどこ?って探すようになったら駄目” だって言ってた」
「え? どういう意味かなあ?」
「自分で一生懸命(問題を解こうと)頑張っていたら、あるとき、
”あ、こんな所にヒモがある”って気が付いて引っ張ってみる。
そしたら、そこに答えがあった、って言うのはいいんだけど、
(先に何もしないで)ヒモはどこ?ヒモはどこ?って、
ヒモだけ探すようになるのは駄目だって」
ママは、何故そんなことを言われたのかわからなかった。
すると、Eさんがそんなママの気持ちを見透かしたかのように、
「この間、マサコさんが
”おばあちゃん、私達が青森に行くことになるって、わかってたんだから 先に教えてくれればよかったのにね!” って、言ったでしょ?」
「ああ・・・・でもあれは冗談のつもりで・・・・」
「冗談のつもりでも、口から出るって事は、心の中で思ってるって
ことだから同じなんだって」
ママはそんな風にたしなめられた。
有頂天になっていた自分が恥ずかしかった。

