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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第10章~植物と話す(10)

「ほんとだよ、エフちゃん!
本当に”よく来たね”って言ったんだよ」


ママはその日一日中、興奮しながら「信じられない」を連発していた。


でも、その「信じられない」ことは頻繁に起こるようになった。


まずは、引越してきた日。
ママが「これから宜しくね」と挨拶をすると、「ここを出発の地にしなさい」と返事が返って きたのだ。


ママは沙羅の木が見える3階の部屋をセッションルームとして使うことに決めた。


その部屋に置くために、みつるお兄ちゃんが近くのホームセンターでガジュマルの木を買ってきた。


翌日、たまたまママが同じお店に行き、観葉植物売場の前を通った時のこと。
「ああ、ここで買ったのね」と足を止めて、ガジュマルを見ていたら、 「昨日仲間がひとり、そっちに行っただろ」と言う声が・・・・・。


突然のことに、ママはきょろきょろと周りを見回した。
誰もいない・・。
ママは思わずくすっと笑ってしまった。


こんなことが続き、やがて「信じられないこと」は、ママの中で「ごく普通のこと」になっていった。


ママは姫沙羅の木を「しゃらちゃん」と名付けた。


しゃらちゃんはすぐにママにとってかけがえのない存在となった。


セッションのときはいつでもママを見守り、アドバイスをくれる。
「気負わないでやりなさい」
「それでいいよ」
「インナーチャイルド(をやりなさい)」
「もっとゆっくり、クライアントさんのペースで」等等・・・・・。


セッション以外でも、ママが問いかけると、大抵はメッセージをくれる。


「○○さんにこういうことが起きたのは何故ですか?」
しゃら:「警告」
というように単語がぽん!とふってくる場合もあるし、 長いメッセージの場合もある。


ねえ、ママ、それってすごいよね?


「うん!でもね、エフちゃん、誰でも植物と話せるんだよ」


どうやって?

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