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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第12章~潜在意識(2)

胎児期退行になってしまったんだって。


お母さんの子宮の中で、C子さんは母親の感情をまともに受けてしまう。


お母さんは2度の流産の後にC子さんを授かったという経緯もあって、
「また、流産したらどうしよう」
「ちゃんと育つかしら」と毎日心配ばかり。


そんなお母さんの「心配性」がそのままC子さんに影響を与えていたのだ。


これにはC子さんもびっくり。


いくら顕在意識でポジティブな思考になろうと努力しても
赤ちゃんの時から植え付けられた「心配性」にひきずられてしまうので なかなか思うようにはいかないわけだ。


こんな風に「何故だか自分を変えられない」原因が、
自分でも記憶にない頃の潜在意識下にある場合、
ヒプノはとても有効だとママは言った。


赤ちゃんのときに影響を受けているなんて驚きだね、ママ。


「そうだね、教室で胎児期退行の練習をした時も、
お母さんのお腹の中でちゃんと周りの声を聞いてたり、
お母さんが何かで悲しくて泣いたりすると、子宮がぎゅって収縮して、自分も悲しくなるから泣かないで、って 思ってたりしてるのがわかって、本当にびっくりしたの」


「それに」とママは続けた。


「例えば男の子だといいな」なんて母親や父親が思ったりすると、
もしお腹の中の赤ちゃんが女の子だった場合、 とても悲しんでたりするの。


大人になってから、「あ~あ、私も男に生まれたかったなあ」なんていう女性の中には
胎児期にそんな声を聞いていたのが原因となっている人もいるんだって。

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