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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第13章~高次の存在(9)

ママはヒプノを1年近く勉強してきて、疑問に思い始めたことがあったのでそれを聞いてみることにした。

T.Iさんのセッションなのに、今や、すっかりママとそのおじいさんの対話になっていた。

ママ: 「私はどうしてもわからないことがあるんですが、どうして人間は過去の記憶を忘れて生まれてくるのに、ヒプノセラピーという セッションを通して気づきを得ることができるのですか?
どうして再び忘れてきた過去につなげること、それが必要なんですか?」

「それはね・・・みんな・・・記憶は・・ひとつなんです」

ママ: 「はい、でも修行するために、記憶を消して生まれてきますよね?
それでも人間はその記憶を辿ることで気づきを得たり、前に進んだりすることができます。
 なぜ、せっかく記憶を消してきたのに、その記憶を掘り起こすことでセラピーが成立するのか、そこがいつも私は疑問なんです」

「それはね・・・・記憶を呼び戻す・・・必要がある人と・・・・必要じゃない人がいて・・・・記憶を必要とする人はね・・・・ 必ず・・・記憶を必要とする時がくるんです」

「だから・・・記憶に囚われないで生活する人もいれば、・・・・記憶を呼び戻して、またひとつ私たちに近づく人も いるということです」

ママ: 「記憶を呼び戻す必要がある人と、必要としない人がいて?」

「そうです」

ママ: 「必要とする人は必ずそういう時が訪れて?」

「はい」

ママ:「そしてまたそのことによってひとつあなた達に近づくということですか?」

「そうです」

人はもともと光の存在であるらしい。
だから、こういった潜在意識に目向けることや真理を追求することにより、 本来の人間の本質に気付いていくこと、 それがおじいさんのいう所の「記憶を呼び戻す」ということなのかもしれない。

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