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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第18章~時間の概念(31)

美帆さんの場合は、右の道を行ったときには、人に対して固く心を閉ざし、 むなしい、生きていたくない、と自殺してしまう人生だった。

そして、書き換えると決めた時、左の道にスポットライトが当たった。

すると、そこには、「まず自分から人を受け入れてみよう」と一歩を踏み出す美帆さんの姿があった。

あんなに人を信じられないと言っていた彼女が、今度は「人を近くに感じられて嬉しい」という。


彼女は、思い切って人々に笑顔を向けてみる。

と、彼らも笑顔を返してくれた。

「そっかあ!」と美帆さんが言った。

「(今までは)自分が笑顔を向けなかったから、笑顔をもらえなかったんだ・・・。そっか・・・・!」


「実はね、この ”笑顔” が、美帆さんの重要なキーワードなの」と、ママは言った。

美帆さんのセッションをする度に、ハイヤーセルフが、「笑顔でいなさい」と言うんだって。

「いろんな悩みに対してアドバイスを求めるんだけど、最後には必ず、”笑顔”と言われるの」

「古代ギリシャの時も、美帆さんはおそらく笑顔のない人生を送ったんじゃないかなあ・・・・」

重い病気の人が、お笑いのビデオを見て笑っているうちに、いつのまにか病気が治ったという話をきくことがある。

精神科医のパッチ・アダムスは、笑いが体や心の治療に有効であるというセオリーのもと、ユニークな治療をおこなっている。
( 映画『パッチ・アダムス』で紹介されている)

「エフちゃんだって、くら~い顔をしている人よりも、笑顔でにこにこしてる人を見ると、気分がいいでしょ?」

(そりゃあ、そうだ。ママが怒ってるよりも、笑っててくれた方がいい!)

「きっと、笑顔って特別な力があるんだと思う。
だから、悲しくても、つらくても、むなしくても、鏡に向かって、作り笑いするだけでいいから、 笑顔を作ってみる」

そうすると?

「うん、きっとね、自分の波動が変わるんだと思うよ。
波動が変わると、引き寄せるものが変わってくるでしょう?
そうすると、人生が変わっていくんじゃないかな」

ハイヤーセルフは、笑顔=光、と言ったんだって。

「光を放つ、ってすごいことだよね」

「にこにこしてる人と一緒にいて、居心地がいいのは、その人が光を放っていて、
こちらはその光を(波動として)受け取れるから・・・・あ、きっと、そうなんだね!」
ママは、自分で言って、自分で納得していた。  (笑)

美帆さんの場合は特に、自分で心がけて笑顔でいることが重要な鍵らしい。

ともすると、「笑顔」を忘れがちだから。

さて、話をセッションに戻すと・・・。

美帆さんは、しばらくの沈黙の後、神様の存在を感じる、と言った。

「本当には信じてなかった・・・神殿に居たけど・・・でも・・・・今は(存在が)わかる・・・」

自身が神殿で働いていたにも関わらず、神様の存在を信じてはいなかったのだという。

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