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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第19章~占いと未来(31)

それで? ミミさんは何か言ってくれた?

「うん。ねえ、エフちゃん、面白いなあと思うんだけど、いつも
すっごく忙しくしているミミさんなのに、そういうときに限って
すんなり電話に出たりするんだよね~」

仕事中で電話に出られないとか、メールを送っても忙しくて
返事を忘れてたなんてこともしょっちゅうあるミミさんなのに、
ここぞという用事のときには、必ず連絡が取れる。

「それがいつも不思議でさ~。まるで、誰かが上から見てて、
大した用事じゃないときには繋がないんだけど、
本当に緊急のときには繋いでくれてる、みたいな」

ママは、「でもさ、本当にそんな気がするんだよね~」と言った。

それで? ミミさんは何て?

「ああ、そうそう、えっとね、あーちゃんは精神年齢がとても高いんだと
思うよ、って。
でもほら、(他の)子供にはあーちゃんの気持ちが伝わらないでしょう?
まだ幼いから。

だから、優しくすれば、いつか佳奈ちゃんが優しくなる、っっていう
あーちゃんの考えも、今は難しいって」

でね、あーちゃんには、こう言えばいいよ、って。

「もっと大きくなって、何か助けてあげられることがあったら、
その時に助けてあげればいいんだよ。でも今は(あーちゃんは
子どもなんだから、困ったことがあったら、先生とか大人の人に
助けてもらおうね」って。

ママは、それをゆうさんに伝えた。

佳奈ちゃんが怖いんだったら、傍に行かなくてもいいんだよ、という
ミミさんの言葉を伝えた時、あーちゃんは、
「佳奈ちゃんがかわいそう」と言って、ワッと泣いたのだとか。

でも、その後に、「もっと大きくなって、できることがあったら助けてあげる」
と言ったのだそう。

「そして、あーちゃんは次の日からは落ち着いてきたって」

良かったねえ! さすが、ミミさんだね。

「うん。ゆうさんが、ありがとう、本当にどうしていいのかわからなかった、
すごい助かった、って」


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