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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第20章~ヒプノの世界(1)

「今回のゆうさんの話、たまたま、ママが相談を受けて、
たまたまミミさんに聞いて、それで何とかなったけど、
人間ってさ、誰でもこんな風になってるんだと思うんだ」

こんな風、って?

「みんな、みんな、助け合って生きてる、ってこと」

みんな、「お互い様」っていうのかなあ・・・。

ちょっとずつ助けたり、助けられたり、
いろんな人同士でそういうことをやってるみたい。

面白いのはね、自分でも知らずに、そういう役割を担ってたりする。

だからさ、誰かのひとことに心が救われることってあるでしょう?

そういうときも、その言った人は、ちゃんとその場でそういう風に
言うようにあらかじめ決まってるんだけど、本人は知らずに
言ってたりするんだよね。

もちろん、自分の発した一言が、その人の心を救ったなんてことに
ちっとも気づかない。

ほんとに、通りすがりに、ふっと言葉をかけて人助けをしてたりね。

お互いにそういうことをやってるみたい。
なんかさ、人生ってうまくできてるよね。

目に見えない存在もあらゆるところで助けてくれている。

たまたま読んだ本や、たまたま見ていたTVドラマの中のセリフに
助けられたとか。
電車の中の吊り広告のコピーを見て、ハッとしたとか。
答えやヒントはありとあらゆるところに散りばめられている。

そして、そういうところに目を向けさせたり、
本を手に取らせたりしてるのは、きっと目に見えない存在。

「うん。つまり、人間って、誰しもひとりじゃないってこと。
いろんな人に、というか、いろんな存在に守られてるみたい」

普段、そんなことを意識せずに暮らしてるから気づかないだけでさ。

ママはヒプノの勉強を始めて2年目ぐらいから、それをとても感じるように
なったんだって。

「だってね、セッションの時に、聞いてみるの。
今日、○○さんをここに連れてきたのは誰ですか?」って。

そうすると、たいてい、その人のガイドというか、ハイヤーセルフというか、
そういう守ってくれている存在なのだという。

「そうそう、あのRさんの時は、圧巻だった!」

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