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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

魂の交信(44)

聞けば、以前、年下の男性に告白をして、つらい思いをした
ことがあるのだという。
そのときの心の傷が未だに癒せていないのだとか。

マチ子: そのことは今まで誰にも言ったことがなかったの。

その男性は仕事で知り合った人で、もう後姿をみただけでも
胸がきゅんとなって、はやる気持ちを抑えきれなかったのだと
いう。
しかも、彼には婚約者がいて、彼女も知っている人だった。
にも関わらず、マチ子さんはどうしても「告白」をしたかったの
だとか。

ママ:それって・・・・・。何か、過去世とか、関係してそうだね。

マチ子: うん、それは知ってるの。
  ほら、修道士だった過去世があったでしょう?
  あの時に思いを寄せてた女性がいて、それが彼なの。 
  当時は聖職の身だったから、恋愛はご法度だし、
  ましてや告白すらできなかった。

ああ、そっかあ。
その当時、とても心残りだったのだろう。
その感情を今生に持ち越していたんだ。

でも、「あれ?」って、ママは不思議に思った。

「今生、告白できたのに、なんで感情が解放されてないの
かな? 」

それどころか、ますますつらい立場に置かれてる。

なにせ、婚約者はマチ子さんの知っている人である。
彼女からしたら、「わたしという婚約者がいることを知ってるの
に、彼に告白するなんて!」と腹立たしく思ったことだろう。
現に、彼とも、彼女とも、その後、気まずくなってしまったのだ
という。

そのとき、ふと、ママは何かを感じた。
「ねえ、もしかして、ほかにもその人との過去生があるんじゃ
ない?」

マチ子: えっ? そうなのかなあ?

ママ: 見に行ってみようよ。

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