聖なる樹のヒプノセラピー物語      

マインドブロックバスター(85)


ママ: これ、わたしの(もの)!

みんながママの冗談に笑った。

でも、ママは真剣だった。

 
ママ: これ、わたしの(もの)! わたしの!

って、馬鹿みたいに繰り返していた。


みんなの顔から笑いが消えた。

ママの態度は明らかに冗談の域を超えていたから。

いい大人が他人の物を「わたしの!」なんて言い続けて。


赤面しそうなほど恥ずかしいんだけど、
何かが、この指輪は 自分のものだと知っている。

どうしても、外して返す気になれない。

っていうか、はずせない。

だって、自分のものだから。

もう、ママはどうすればいいのかわからなかった。


その状況を救ってくれたのは、Sさんの言葉だった。

Sさんはニコニコしながら、
「譲りましょうか?」って言ってくれたのだ。


ママ: ほんと? ほんとに?(助かった!)

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