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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

ヒッピーになりそこねた(28)

ママ: HOSTAL(オスタル)の主人に

  言われたんだけどね、

  もし盗んでいる現場を目撃しても、

  言っちゃだめだって。

  日本みたいに、「どろぼ~!」なんて

  叫んだらだめなの。


私: どうして?


ママ: 凶器を持ってるから、

  騒いだら刺されちゃうって。


  それとね、

     いつも50ペセタ(お金の単位はペセタ)

  紙幣を持ち歩きなさいって。


  もし強盗にあったら、

  それを差し出せば、命だけは助かるから、って。


  あのころは1ペセタが2円ぐらいだったと思うから、

  約1,000円だね。

  大卒の初任給が6万円ぐらいだったと思う。


私: もし紙幣を持っていなかったら?


ママ: 「お金がない」って言うと、

  刺されるかもしれないから、

  必ず1枚は持ち歩いて、

  「金出せ」って言われたら

  差し出すように、って。


私: そうなんだ~!


ママ: 一度ね、シエスタ(お昼休み)に

  街を歩いてたらね、

  観光客らしい中年の女性が

  お店のウインドウを覗きこんでいたの。

  ショルダーバッグが背中側に回っていて。


  そしたら、目つきの悪い二人組が

  目ざとく見つけて、

  ひとりが通りに立って見張り役、

  もうひとりがそおっと女性の背後から近づいて行って、

  スッとお財布を盗んだの。

  ほんの一瞬の出来事だった。


私: ええ? ママはどうしたの?


ママ: すぐに駆け寄って、

  「お財布を盗まれましたよ!」って

  言ったんだけど、その時はね、

  「マネー!」っていう単語が出てこなくて、

  「ディネロ! ディネロ!」ってスペイン語で

  叫んでた。


  だから、その人、

  たぶんアメリカ人だったんだと思うけど、

  「?」って顔で。


  脳みそは、

  (何だっけ?英語でお金って何だっけ?)って

  フル回転するんだけど、

  もうスペイン語しか出てこなくて。

  すごくもどかしかった。


 お知らせがあります!(*^_^*)


 

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