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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第10章~植物と話す(7)

ある日、ママがヒプノの教室から帰ってくると、テーブルの上に1冊の本が置いてあった。

『植物の力』 (内野 久美子著)


みつるお兄ちゃんが、
「これ、すごいよ。読んでるだけで癒される感じ」と言った。
お兄ちゃんが図書館で何気なく目に付いて借りてきたのだとか。


内容は潜在意識に関するもの。
人は植物の力によって生かされているのだということ、
植物の力は、「場」を通して私たち人間の無意識(注:潜在意識)に作用しているのだということなどを 著書の生活の中での体験も交えながら語っているのだが、
その語り口が優しく柔らかで、写真も美しく、本当に1冊読み終わる頃には 心がほんわかしてくる。


そして、こんなことも書かれていた。


「人間にとって植物は無意識を体験できる場を与えてくれます。
私たちは日頃、意識が主役と思い、無意識の行動を軽くみてしまっていますが、 追い詰められたり、大きな決断をした時は、いつも無意識が働き、次の道を示してくれることの方が多いのです」


確かに著者の体験を読んでいると、植物との関わりが深く、 一般的には「偶然」「シンクロ」「運が良い」といわれるようなことがごく自然な流れで次々と起きていて、 それはきっとこの著者にそういう力があるからだろうとママは思っていた。


だけど!
ママにもそんな事が起きた。


ガジュマルたちとコミュニケーションをとり始めてから半年後のこと。


ママは引越し先を探していた。


不動産屋に行く前、住宅地の中の小さな公園のベンチに座っていたママは、
「ああ、そうだ、植物にお願いをしてみよう」と思ったんだって。


「それはね、氏神様のことを思いついたからなの」

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