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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第10章~植物と話す(13)

引越ししてすぐのこと。


ある日、お風呂に入ってぼんやりしていたら、
ママは何だか自分が木になっているイメージがしたんだって。


太い幹。沢山の枝が伸び、葉っぱがついている。
「あれ?私、木?」
自分が「木」だという意識がある。


その頃、通勤で山の手線に乗ると、原宿駅付近でママはいつもそわそわするようになった。
「何だか明治神宮から呼ばれているような気がして・・・・」


それが2週間も続くので、ママは明治神宮へ行ってみた。


鳥居をくぐり本殿敷地内に入ると、御社殿手前に大きな木がある。
そして、その木は絵馬を掛ける板でぐるりと囲まれている。


ママはこの木を見た途端、胸の奥がぎゅっと熱くなった。


参拝のあと、再び木のそばに戻ってきてしばらく見上げていたら、
突然、響くような声が。
「忘れないで。あなたは私たちの仲間だった」


「・・・・・・・・」


私、木だったの?


ママ、それって何を意味するのかな?


「さあ・・・・?」


いつか知るべき時に答えは来るのかもしれない。


 第11章~コーチング

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