fc2ブログ
 

聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第11章~コーチング(3)

「人からアドバイスを貰うのではなくて、自分で答えを出していくっていう方法がいいな、と思ったの。
コーチはその答えを引き出すためのサポートをするだけなの。
みんな、答えって自分の中に持ってるんだよね」


ママがそういう考えに至ったのには理由があるんだって。


「まだ、エフちゃんが生まれるずっと前のことなの」


住んでいる地域で、親が10代の我が子を殺すという事件があった。
家庭内暴力が原因だったが、親はずっとカウンセリングを受けていた。
そして、アドバイスに従っていたが、子供の暴力は次第にエスカレートし、ついには悲しい結末を迎えてしまった。


ママはその時、同じ人間同士で、人が人にアドバイスをするということをすごく考えさせられたんだって。


もちろん人が何を言おうと、決断し、行動するのは本人自身だけれど。


人はそれぞれ状況も、環境も、人格も千差万別なのに、その人に的確なアドバイスって どこからどうやって導き出すのだろう・・・・。


それは、ママがこの事件以前からず~っと考えていたことでもある。


「だって、自分も、誰かに何かを相談した時に、アドバイスをもらって、”あっ、そうか!”と 思う時もあれば、言われたことがピンとこないときもあるしね」


だから、コーチングに出会ったとき、
「自分の中に答えがある」、そして「その答えを導き出すお手伝いをする」って 聞いて、「これだ!」と思ったんだって。


しかも、ママは10年前にも一度コーチングを勉強しようと思ったことがあった。


その時はたまたまテレビに、コーチングを(アメリカから)日本に導入した会社の人が出演していて、内容を聞いた時にママは「ああ、きっとこれはこれから日本で必ず必要になるだろう」と 思ったんだって。


そして一応資料は取り寄せたものの、いろんな事情で勉強するまでには至らなかった。

今回再び巡りあうことで、「やっぱり縁があった」とママは思ったみたいなんだけど、実はこれこそがヒプノへと繋がるための道筋になるのだから、人生って面白い。

PageTop