
それを聞いてママはショックを受けた。
ママ、つまり、コーチングに向くテーマと向かないテーマがあるってこと?
「うん。そういうことだよね。
コーチングは目標達成のために自分の行動に変化を起こしていく、そのためのサポートなんだけど、 ママの練習台になってくれた人たちは、”心の問題”とかさ、方向性が違ったんだね、きっと」
もちろんそれにも意味があったのだ。
顕在意識での解決ではなく、潜在意識下での解決に行き着くために。
でもその時点では、ママはそんな人生のシナリオは知る由もなかった。
コーチング自体はとても良いツールだと思う、とママは言った。
「だってね、コーチが的確な質問をしてくれると、ちゃんと自分で考えて、答えが出てくるんだもの」
例えば、5分間のショートコーチングを練習した時のこと。
コーチ: 5分間でどんな目標について話したいですか?
クライアント: (職場での)時間管理について。
コーチ: 具体的には?
クライアント: 定時に帰りたいのですが、いつも残業になってしまって。
コーチ: 5分という短い時間ですが、何についてはっきりさせたいですか?
クライアント: ひとつひとつの作業には無駄はないと思うのですが・・・・
何が駄目なのか、気付くきっかけになれば・・。
コーチ: 時間管理が出来ている状態を100とすると、今はどれ位?
クライアント: そうですね・・・。70くらいかな。
コーチ: 70からいきなり100は無理ですが、75に上げるとしたら何が出来ますか?
クライアント: 前日に翌日の仕事を計画するのですが、サポート業が多いので、予定 外の仕事が入ってくるんですよね・・・。
コーチ: 予定外の仕事ですね。それが妨げになっている?
クライアント: 困っている人を見るとつい放っておけなくて。
コーチ: 他には?
クライアント: メールが多いので対応に時間を取られます。
コーチ: もう1つ挙げるとしたら?
クライアント: 遅くなりがちな日はミーティングが多いです。
コーチ: 今、三つ挙げていただきましたが、それ以外にはありますか?
クライアント: 自分の生産性とか、業務プロセスの見直しとか・・・・。
コーチ: ここまでで、何か見直しのきっかけはありますか?
クライアント: はい、(答えながら気付いたのですが)仕事に優先順位をつけようと思いました。
コーチ: では、その為に明日から出来ることは?
クライアント: 予定外の仕事に対応できるように、先回りしてなるべく情報を掴んでおくことかな。
コーチ: ここまで話してみていかがですか?
クライアント: そうですね、残業になってしまう理由や問題点がはっきりしました。 明日からは事前に情報収集するよう頑張ってみます。
コーチ: では、また来週聞かせてください。
「こんな感じなの。すごいでしょ?」
職場でも5分で行える。
「でも、コーチングに向かないテーマで悩んでいる人はどうやって救えばいいの?」
ママはそのことばかりを考えるようになってしまった。
ママ、つまり、コーチングに向くテーマと向かないテーマがあるってこと?
「うん。そういうことだよね。
コーチングは目標達成のために自分の行動に変化を起こしていく、そのためのサポートなんだけど、 ママの練習台になってくれた人たちは、”心の問題”とかさ、方向性が違ったんだね、きっと」
もちろんそれにも意味があったのだ。
顕在意識での解決ではなく、潜在意識下での解決に行き着くために。
でもその時点では、ママはそんな人生のシナリオは知る由もなかった。
コーチング自体はとても良いツールだと思う、とママは言った。
「だってね、コーチが的確な質問をしてくれると、ちゃんと自分で考えて、答えが出てくるんだもの」
例えば、5分間のショートコーチングを練習した時のこと。
コーチ: 5分間でどんな目標について話したいですか?
クライアント: (職場での)時間管理について。
コーチ: 具体的には?
クライアント: 定時に帰りたいのですが、いつも残業になってしまって。
コーチ: 5分という短い時間ですが、何についてはっきりさせたいですか?
クライアント: ひとつひとつの作業には無駄はないと思うのですが・・・・
何が駄目なのか、気付くきっかけになれば・・。
コーチ: 時間管理が出来ている状態を100とすると、今はどれ位?
クライアント: そうですね・・・。70くらいかな。
コーチ: 70からいきなり100は無理ですが、75に上げるとしたら何が出来ますか?
クライアント: 前日に翌日の仕事を計画するのですが、サポート業が多いので、予定 外の仕事が入ってくるんですよね・・・。
コーチ: 予定外の仕事ですね。それが妨げになっている?
クライアント: 困っている人を見るとつい放っておけなくて。
コーチ: 他には?
クライアント: メールが多いので対応に時間を取られます。
コーチ: もう1つ挙げるとしたら?
クライアント: 遅くなりがちな日はミーティングが多いです。
コーチ: 今、三つ挙げていただきましたが、それ以外にはありますか?
クライアント: 自分の生産性とか、業務プロセスの見直しとか・・・・。
コーチ: ここまでで、何か見直しのきっかけはありますか?
クライアント: はい、(答えながら気付いたのですが)仕事に優先順位をつけようと思いました。
コーチ: では、その為に明日から出来ることは?
クライアント: 予定外の仕事に対応できるように、先回りしてなるべく情報を掴んでおくことかな。
コーチ: ここまで話してみていかがですか?
クライアント: そうですね、残業になってしまう理由や問題点がはっきりしました。 明日からは事前に情報収集するよう頑張ってみます。
コーチ: では、また来週聞かせてください。
「こんな感じなの。すごいでしょ?」
職場でも5分で行える。
「でも、コーチングに向かないテーマで悩んでいる人はどうやって救えばいいの?」
ママはそのことばかりを考えるようになってしまった。

