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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第12章~潜在意識(3)

そして、ママは思い出したように、
「ああ、そういえばね、退行の時って、誘導の言葉に気をつけないといけないの」と言った。


「美帆さんと幼児期退行の練習をしてた時にね、幼稚園くらいの場面を見てたんだけど、 美帆さんが”もっと小さい時に戻ってください。今よりもっと前の・・・・”と言った途端にね、 雲の上にいたの!」


ママは赤ちゃんで白いふわふわした雲の上で楽しそうにぴょんぴょん飛び跳ねてたんだって。


周りには幾つかの雲があって、、何人かの赤ちゃんが同じように飛び跳ねてている。



「みんなワクワクしてるの。下界を見下ろして、”これからどんな楽しいことが始まるんだろう”って」


ママが雲の上で飛び跳ねてます、って言ったら、美帆さんはあわてて先生を呼びに行った。


「今生に戻しなさい」とアドバイスを受けて、
「今生のあなたが小さかった頃に場面を移します」と美帆さんが言うと、 ママは今度は1歳になっていた。


部屋で寝かされている。


「今、どんな気分ですか?」と聞かれて、ママはこう答えたんだって。


「こっち(の世界)に来てみたら、つまらないです」


「だって、本当にそう思ったの、
生まれる前はワクワクしてたのに、
あれ?こっちの世界って、つまんない」って。


美帆さんが、「今よりもっと前」といった言葉に潜在意識は反応して、 「今生より前」に行ってしまったらしい。


「今生のあなたが小さかった頃、とか言葉は慎重に使う必要がありそう」


潜在意識には判断したり、選択したりする能力はないから。

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