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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第12章~潜在意識(9)

その父親は今生のあなたが知っている人ですか?」とセラピストが聞いた。

ママは意識を集中する。

「えっ?まさか、ウソでしょ?」ってママは思ったんだって。

1年間もの間、いや、ママが最初にセラピーを受けに行ったときから数えれば実に4年以上もの間、 決して登場することはなかった人だった。

ママがずっと知りたかった人間関係の、まさにその相手だった。

ううん、きっと違う、思い違いだ、とママはその映像を打ち消そうとしたが、 やっぱり感じるのはその相手だった。

そして、高次の存在はこう言ったのだ。

「ソウルメイトはこのように何度も一緒に生まれ変わっては出会い、立場を入れ替わりながら、互いに魂を磨きあう。
この時はあなたがその人の娘として生まれ、幼くして光に帰るという筋書により、彼は 大切な人を失う悲しみを経験した」

半狂乱になって泣き叫ぶ父親の姿が再び浮かんだ。

「もう、許しなさい」
そんなメッセージが聞こえたような気がした。

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