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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第12章~潜在意識(12)

もちろん、1回目にすんなり出てくることもある。

ママの友達Wさんの場合にはそうだった。

妻子ある男性を好きになってしまって、その気持ちを抑えきれず、ヒプノで見ることを希望したのだった。

初対面の時から何故か惹かれてしまったという。

ああ、ママ、「何故か」って言う時は過去世とかが影響してる時が多いんだよね?

「うん。そうなの」

友達は何故彼を好きになってしまったのかを知りたいと言ったが、正直、ママには ヒプノで出てくるかどうかわからなかった。

でも、いつでもその人の潜在意識を信じるしかない。

必要なら必ず出てくる。
今が見るタイミングでないならば、他に必要なことが起こるはず。

とにかく信じてセッションを始める。

と、意外にもその「彼」はすんなりと出てきた。

そこは日本の古い時代。

Wさんは12歳くらいの女の子。身寄りがない。
大人の彼はWさんの面倒をみながら一緒に暮らしていた。

別に夫婦や恋人でもない。

「重要な場面へ」と誘導すると、17歳になったWさんが
病気で家の中に寝かされている場面へ飛んだ。

そして、「亡くなる寸前の場面へ」と言うと、
突然Wさんが激しく泣き出したのだった。

「置いていかないで! 行かないで!」と言いながら。

ママは不思議に思ったんだって。

自分が先に死ぬのだから、置いていかれるのは彼のほうなのに。

でも、ヒプノの時には疑問に思っても聞かない。
セラピストが自分の疑問を解くためにあれこれ質問するのは良くないからだ。

もちろん、話しの流れが全く見えず誘導に支障をきたすのなら別だが、そうでない限りはあえて質問はしない。

クライアントさんがその過去世を再体験し、その時のフリーズされた感情を解放したり、 気付きを得ることが出来ればOKなので。

中間世でママは聞いた。
「今生、彼と再会したわけは?」って。

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