聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第13章~高次の存在(5)

前回か、前々回のT.Iさんのセッションのとき。

不思議なことが起きたのだ。

それは幼児期退行を行っていたときのこと。

幼稚園児のT.Iさんが台所で正座させられ、母親から延々と叱られ続けている場面だった。

T.Iさんには何の非もなかった。

母親はただ彼女のことが気に入らないという理由から日常的に叱ったり罵倒したりしていた。
毎日、毎日・・・・・・。

「今、どんな気持ちですか?」とママが聞くと、
T.Iさんは淡々と
「またかと思ってる」と答えた。

まだ4歳か5歳の小さな子供が幼稚園から帰るなり台所の板の間に正座をさせられ、くどくどと叱られ、しかもそれを「またか」と思って我慢している。

その胸中を思うと不憫で仕方がない。

「大人になったあなたがそばに行ってあげましょう」とママは言った。

幼児期退行でよく使われる手段である。

大人の自分が子どもの自分を癒しに行くのだ。

潜在意識下では小さい自分のそばに大人の自分が寄り添う、こんなことも可能である。
T.Iさんに、「その子はどんな表情をしていますか?」と聞いてみる。

大抵は、「悲しそうな表情をしています」とか、「(私を見て)嬉しそうです」とか答えるのだが・・・・。

T.Iさんは、
「あっ、この子、死んでる!」と言った。

ママはびっくりした。

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