聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第16章~ペットと繋がる(7)

T.Iさんの飼っていたワンちゃんも、そんな存在のひとり(一匹?)だった。

どんなにつらいことがあっても、決して口にせず、いつも笑顔を絶やさないT.Iさんにとって、 唯一、ワンちゃんだけが心の拠り所だった。

T.Iさんは毎晩ワンちゃんにその日の出来事を聞いてもらっていた。

T.Iさんが悲しい時も、苦しい時も、ワンちゃんはつぶらな瞳で 、まるで、うんうん、とうなづくような仕草をしながら話を聞いていたという。

十数年間ずっと、T.Iさんにとってワンちゃんはまさに心の支えだったのだ。

だから、ワンちゃんがT.Iさんの腕の中で光に帰っていった時、 彼女は一晩中泣き続けていた。

その6ヵ月後、ママがT.Iさんにヒプノのセッションを行ったとき、 彼女はこんな希望を出した。

「ワンちゃんに会いたいの」


それで、過去世を見た後、魂が中間世に行ったところで 、ワンちゃんに会いに行ってみた。


T.Iさんが中間世で光の存在に会った時、ママは、
「ワンちゃんが今どうしているのか、少しだけ姿を見せて
あげて頂けませんか?」と頼んでみた。

と、すぐに、T.Iさんが、弾んだ声で、
「あっ、ぴょんぴょん跳ねてる!すごい、すごい!」と言った。

(ワンちゃんは白い小型犬だった)

T.Iさんは映像で視える人なので、ワンちゃんの姿がはっきり見えているらしい。


「すっごく元気!・・・・そんなにぴょんぴょん跳ねたら
うさぎさんになっちゃうよ!」と言った。

ママが「言いたいことがあったら伝えて下さい」と言うと、
T.Iさんは「ありがとね・・・、ありがとね・・・」と言った。

そして、涙がつぅ~とT.Iさんの頬をつたって落ちた。


「ワンちゃんからもT.Iさんに楽しかった思い出などを話してあげて下さい」と ママが言うと、Iさんはしばらく聞き入っていたが、
「多すぎて話しきれないって」と言って、また涙を流した。

ママも胸が一杯になった。

セッション後、T.Iさんは(会えて)本当に嬉しかったと言ってくれた。

こんなとき、ママはヒプノセラピストをやっていて良かったとつくづく思う。


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