聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第16章~ペットと繋がる(14)

残念ながら、ママはうちのワンちゃんとは、まだテレパシーで話したことがない。

ワンちゃんは自分の意志を目で訴えてくる。

最初に気付いたのはワンちゃんが6ヶ月の子犬のとき。

その日は熱帯夜で寝苦しい夜だった。

いつもなら冷房をかけて快適にしているのだが、あいにくママは悪寒でゾクゾクしていたため、 冷房を切っていた。

ワンちゃんはあっちこっち場所を変えては寝転んでいたが、 暑さに耐えられなくなったのか、ママのベッドへやってきた。

そして、何か言いたげにママをじっと見つめる。

「なあに?どうしたの?」

すると、ワンちゃんはエアコンの方をちらっと見て、、再び視線をママに戻したのだ。

「え?・・・・・なあに?」

ワンちゃんは再度、エアコン、ママと順に視線を移してみせる。

「・・・・・・」

(まさか!)

ママはまさかと思いながらも、「暑いの?」と言って立ち上がり、エアコンのスイッチを入れた。

すると・・・。

ピッ!とリモコンの音がしてエアコンが稼働しはじめたのを見届けると、 ワンちゃんはいつもの自分の定位置へ行って、ごろんと横になった。

(うそ!)

きっと偶然よね、とママは思った。


PageTop