聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第16章~ペットと繋がる(20)

そう、ママの勘は大当たりだった。

1週間後には、美帆さんにお願いして、
「動揺したことに関わる過去世」へ誘導してもらったのだ。

見えた場面は、それほど古くはない時代だと思う。

ママは、サファリルックに身を包んだ金髪の女性。

動物保護に関わる仕事をしているようだ。

「その人生の子供の頃へ」と、誘導してもらうと、
地面に座り、膝小僧を抱えて泣いている5、6歳の女の子(ママ)が出てきた。

森に近い場所のようだ。

アフリカとかかもしれない。

狐に似た白い動物がひらりと現れ、女の子に、
「どうしたの?」と優しく聞いた。

美帆さんが、
「あなたは、動物と話せるんですか?」と聞いてくれた。

その瞬間、ママは感情が込み上げてきて、涙が頬を伝った。

(この頃は話せた・・・・。話せたのに・・・・・)

過去世の見え方には個人差がある。

ママの場合はいつも客観的に見ている感じなのだとか。

登場している本人の意識になることは、まずない。

つまり、本人になりきって、本人の目で森や動物を見たり、
体を動かすということはない。

こちら側からスクリーンを眺めているような感覚である。

でも、不思議なことに、本人の感情だけは、我が事のように感じ取れる。

そして、それを客観的に見ている「現在のママ」も同時存在する。

「この頃は、話せたのに」と思って、悲しくなっているのは、今のママ。


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