聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第18章~時間の概念(29)

さて、次は、美帆さんの過去世の書き換えの話。

ママは、
「この時は、ばっちりだった」と言った。

書き換えたのは、あの、古代ギリシャの過去世。

崖から飛び降りたときの?

「うん、そう」


美帆さんは、最初のヒプノの教室のときから、繰り返し繰り返し、
この過去世が出てきた。

今生の美帆さんにかなり影響を及ぼしているようだ。

ママが、この過去世をクリアした方がいいのでは?と思ったのは、 美帆さんの原因不明の体の痛みからだった。

秋に教室を修了して、その年の暮れの忘年会。

美帆さんが突然、腰の痛みを訴えた。

みんなはぎっくり腰だと思った。

その痛みは首や肩にも広がり、病院へ行っても原因はわからず、 日常生活にも支障をきたし、そのうち手足の関節までおかしくなっていった。

ママ、過去世が体に影響したりするの?

「うん、そういう話もよく聞くよ」

首や肩の痛みの原因がわかる過去世へ」と誘導すると、美帆さんは やはりあの古代ギリシャの過去世へ行った。

そこは、現在のトルコ共和国のエフェソスという都市。

そこで、「アルテミス」という女神に仕えていたのだという。

アルテミス神殿は、今ではその跡地に柱を1本残すのみとなっているが、 美帆さんは、その神殿の全貌をヒプノで見たという。

ここに、こんな風に階段があって・・・とか・・・。

へえ!すごいね!

ヒプノでそんなところまで見えちゃうんだ・・!

「うん、美帆さんはよく見える方だね。
その過去世では、人生に”むなしさ”を感じて、27歳の若さで崖から飛び降りてしまうの。

崖から飛び降りた時に、岩壁にしたたかに打ちつけられ 首の骨が折れてしまう。

じゃあ、首や肩の痛みの原因というのは・・・・。

「おそらく、岩壁に叩きつけられた時の、打撲の痛みなんじゃないかなと思うんだけどね・・・」とママは言った。

ああ、そういえば、ミミさんのセッションをやってた時に、「美帆さんの首を探して」って 、突然泣き出したことがあったんだよね。

「そうそう、あの時のセッションは強烈だったなあ・・・」

急いで交代して、美帆さんのセッションをやったとき。

催眠下の美帆さんと、傍でセッションを見守っていたミミさんが、まるで同時にタイムスリップして 古代ギリシャへ行ってしまったかのようだった。

当時、美帆さんの幼馴染だったミミさんは、たまたま美帆さんが飛び降りるのを目撃して、 泣きながら首を探したのだった。

でも、その時は首は見つからなかった。

何としても見つけなくちゃ、というミミさんの思いは、2,000年以上もの時を経て、堰を切ったように溢れ出したのだろう。

そして、そのセッションで見つかったんだよね。

「うん」

「首はみつかった。

だけど、美帆さんは、過去世での”むなしい”という気持ちを、今の人生に引きずってしまってるみたいなの」

だから、今生でも何かあるたびに、「むなしさ」がぴょこんと顔を出し、人生を生きづらくさせてしまう。

ネガティブな思考に引きずられがちな人に対して、「もっと、ポジティブに考えればいい」とか、「明るく生きればいい」とか、 そういう風に言う人もいるけど、自分の顕在意識だけで自分を変えるって難しいよね」と、ママは言った。

「だって、過去世からの影響だった場合は、今の自分がどんなにもがいても、解決の場所が 潜在意識の中にあるんだもの」


「彼女の基本のネガティブはこの過去世から来ている」ってハイヤーセルフは言ってた。

そして、仲間との勉強会を始めた時は、この過去世をクリアするのに7回かかると言われた。

そんなに?

「でもね、エフちゃん、ほら、
いつかも言ったけど、セッションをする度に、(本人の中で)浄化が進むでしょ?
その進み方次第で、回数が減っていったりするみたいよ」

実際、美帆さんの場合も、4回目であっけなくクリアしてしまった。

ママが、「榊先生の教室で過去世の書き換えを習ったから、試してみようよ!と 行ったセッションで。

まるで、ママが書き換えを勉強するのを待っていたかのようなタイミングだった。

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