聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第18章~時間の概念(30)

セッションで美帆さんは再び古代ギリシャの過去世へ行き、そして、崖から身を投げた。

魂が肉体を離れ、中間世へ行くと、彼女は、その人生を振り返ってこう言った。

「生き甲斐を見出して・・・・もっと楽しみたかった・・・・」

ママは、
「あなたが望むなら、そうすることもできますよ?」と聞いてみる。

美帆さんは、即座に「やりたい」と答えた。

その人生をやり直すのに、一番適切な場面へと誘導すると・・・・。

神殿の前、たくさんの人のなかに彼女は居た。
24歳だった。

人々に囲まれ、悩みや相談事を聞いているようだ。
でも、あまり身が入らないという。

人の中に入っていくのも、入ってこられるもの苦手だという。

実は、彼女はこの人生で、7歳の時に父親を殺されている。
そこにはあまりにも理不尽な事情が横たわっていたらしく、彼女はそのせいで、極度の人間不信に陥ってしまった。

人は人を裏切る・・・・
大人なんて信用できない・・・・

美帆さんはセッション中、そんな風に言っていた。

母親はショックのあまり、すっかり生きる気力をなくし、廃人のようになってしまう。

そんな状況を見かねて、彼女を引き取り面倒を見てくれたのが、神殿で働いている「先生」だった。

大人になった彼女はその先生の仕事を手伝うようになるが、彼女の心 に巣食った「人間不信」から、人と関わることに意義を見出せず、生きていることすらむなしく感じてしまうのだった。


この場面から書き換えを始める。

「あなたの望むように」と誘導する。

ママ、それって、自分の頭で考えて書き換えるの?

「ううん、あのね、エフちゃん、不思議なんだけどね、書き換えようと意思を持つとね、
ちゃんとそれなりに話が(勝手に)展開していくような感じなの」

ごく、自然に。

「もともと一つの人生にたくさんの選択肢があるのだとしたら、今までとは違う人生に フォーカスするような感覚なのかな。
だから、別にストーリーを新たに作り出さなくても、 分かれ道(書き換えの場面)で、さっきは右の道を行ったから、今度は左に行ってみよう、と 思うだけで、いつの間にか左の道の風景が開けていく感じなの」

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