聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第19章~占いと未来(30)

ある夏の日、あーちゃんは保育園のビニールプールで水遊びをした。

そのとき、蝶々がひらひらと飛んできて、
「楽しそうだね。でも、私には水をかけないでね」って、言ったんだって。

ゆうさんは、今ではもうそんな話にも慣れっこになってきた。

だから、否定することもなく、普通に、「そう、良かったね」って
聞いてあげられる。

でも、少し困ったことも起き始めた。

「最近、あーちゃんを保育園に送って行くと、自転車から降りるときに
目に涙を浮かべてるの」

それが1週間以上も続き、心配になったゆうさんは先生への連絡ノートに
そのことを書いたんだって。

で、先生があーちゃんと二人だけの時に、「何かあったの?」って
聞いてくれた。

「そしたら、ほら、佳奈ちゃんって、すぐに叩く子がいたでしょう?
その子が、いきなりつねってきたり、大声で威嚇したりするのが
怖いって言ったんだって」

そして、自分だけではなくて、佳奈ちゃんが他のお友達を
叩いたり、つねったりしているのを見るだけでも、悲しくなって
しまうのだという。


それでも、佳奈ちゃんは本当はいい子だから、
佳奈ちゃんのことを好きなのだという。

「どうしたらいいんだろう?」とゆうさんは悩んでいた。

佳奈ちゃんのそういう態度を嫌だと思う子は、佳奈ちゃんを
避けて一緒に遊ばないようにしているらしいが、あーちゃんには
それはできないし、別に遊びたくないわけではない。

ただ、怖いだけなのだ。

だけど、普通の子供よりも純粋なゆえに感じる心も人一倍強いし、
「愛」を知っているので、邪険な態度をとることもしない。

ママはミミさんに相談してみるね、と言った。

ミミさんも小さい頃からあーちゃんと同じように霊的能力があったし、
今は女の子を育てているので、何かアドバイスをくれそうな気がした。

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