
ちなみに、あーちゃんはその後も佳奈ちゃんとは遊んでいるが、
「自分のことも大事にしようね」というアドバイスで、
気持ちのバランスがとれたのか、動揺することは(今のところは)
なくなったんだって。
心の優しい子って、ややもすると、自分の気持ちを押し殺してでも
相手のために尽くそうとするところがある。
ミミさんもいつだったか、セッションでガイドに言われたんだけど、
「与えることだけが愛」と勘違いしてしまうって。
そのときは、「突き放すのも愛」だと悟りなさい、って言われたんだけど。
あーちゃんの場合は、佳奈ちゃんの、お友達を叩いたりする行動が、
彼女自身の性格ではなく、他の原因からそうなってしまうことを
本能で(というか魂レベルで)わかっているだけに、優しくしなくちゃ、と
思ってしまう。
そして、他の子なら叩き返すのに、あーちゃんは決してそういうことを
しないから、佳奈ちゃんにとっても好ましい存在である。
保育園に行きたくないわけでもない。
佳奈ちゃんと遊びたくないわけでもない。
佳奈ちゃんを嫌いなわけでもない。
でも、あーちゃんの小さい心は傷つき、おびえ、悲しくなってしまう。
大人になってからでいいんだよ、今は子どもなんだから、
周りに助けてもらおうね。
子どもって、生まれてからいろんな現実に直面していくわけだけど、
その都度、こうやって、誰かに助言を受けたり、対処方法を教えて
もらったりしながら成長していく。
何よりも大切なのは、傍にいる親がいつでも話を聞いてくれて、
一緒に考えてくれる、そして自分はいつも守られていて、安心できる
砦があるんだと思えること。
―だと、思うんだ、とママは言った。
「そうそう、ゆうさんがあーちゃんと話をした翌々日くらいにね、
保育園にお迎えに行ったら、なぜか佳奈ちゃんがやってきて、
ゆうさんに、ぎゅ~って(抱きしめて)して、って言ったんだって」
ゆうさんはびっくりしたけど、ぎゅーってしてあげた。
それを見ていたあーちゃんが、後で、
「佳奈ちゃんは大人の人に、ぎゅ~ってして欲しかった
んだよね」と言った。
ママはふと、佳奈ちゃんはもしかしたら、お母さんに抱きしめて
もらうことがないのかも、と思った。
「自分のことも大事にしようね」というアドバイスで、
気持ちのバランスがとれたのか、動揺することは(今のところは)
なくなったんだって。
心の優しい子って、ややもすると、自分の気持ちを押し殺してでも
相手のために尽くそうとするところがある。
ミミさんもいつだったか、セッションでガイドに言われたんだけど、
「与えることだけが愛」と勘違いしてしまうって。
そのときは、「突き放すのも愛」だと悟りなさい、って言われたんだけど。
あーちゃんの場合は、佳奈ちゃんの、お友達を叩いたりする行動が、
彼女自身の性格ではなく、他の原因からそうなってしまうことを
本能で(というか魂レベルで)わかっているだけに、優しくしなくちゃ、と
思ってしまう。
そして、他の子なら叩き返すのに、あーちゃんは決してそういうことを
しないから、佳奈ちゃんにとっても好ましい存在である。
保育園に行きたくないわけでもない。
佳奈ちゃんと遊びたくないわけでもない。
佳奈ちゃんを嫌いなわけでもない。
でも、あーちゃんの小さい心は傷つき、おびえ、悲しくなってしまう。
大人になってからでいいんだよ、今は子どもなんだから、
周りに助けてもらおうね。
子どもって、生まれてからいろんな現実に直面していくわけだけど、
その都度、こうやって、誰かに助言を受けたり、対処方法を教えて
もらったりしながら成長していく。
何よりも大切なのは、傍にいる親がいつでも話を聞いてくれて、
一緒に考えてくれる、そして自分はいつも守られていて、安心できる
砦があるんだと思えること。
―だと、思うんだ、とママは言った。
「そうそう、ゆうさんがあーちゃんと話をした翌々日くらいにね、
保育園にお迎えに行ったら、なぜか佳奈ちゃんがやってきて、
ゆうさんに、ぎゅ~って(抱きしめて)して、って言ったんだって」
ゆうさんはびっくりしたけど、ぎゅーってしてあげた。
それを見ていたあーちゃんが、後で、
「佳奈ちゃんは大人の人に、ぎゅ~ってして欲しかった
んだよね」と言った。
ママはふと、佳奈ちゃんはもしかしたら、お母さんに抱きしめて
もらうことがないのかも、と思った。

