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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第20章~ヒプノの世界(6)

さて、太尾さんはとても素朴な感じの人だった。

アメリカ在住が何十年にも及ぶので、日本語はあまり流暢ではない
と言っていたが、朴とつとした話し方がまた魅力的だった。

そして、講演会での話は、ママを感動させるに余りある内容だった。

「ねえ、エフちゃん、すごいよ!」

太尾さんは宇宙に存在する命は、石でも、植物でも動物でも、
人間でも、すべて対等なのだと言った。

そして、植物や動物などの存在はすべて真理を知っていて、人間だ
けが知らない(忘れている)のだと。

動物は、自分たちが輪廻転生することも知っているので、人間のよ
うに、「死」への恐怖心もないのだそう。
また次の肉体を持って生まれてくることもわかっているから。

参加していた人が、
「再び同じ飼い主の元に戻ってくるんですか?」と質問をした。

ママは、当然、戻ることを知っていた。
ヒプノで何十回も過去世を見たが、ほとんどの人生で今のワンちゃ
んが一緒だったから。

「必ず戻ってきます」
太尾さんは、きっぱりとそう言った。

うん、うん。
ママは、とっても嬉しかった。

ただし、同じ動物の種類ではなかったり、性格も違ったりするのだ
そう。
飼い主に必要な形で戻ってくるのだとか。
しかし、魂は同じなので、どこか共通性があるのだという。

太尾さんが4~5歳の頃に飼っていた犬の魂も、何度も生まれ変わっ
てきているのだとか。

そして、太尾さんが次に言った言葉にママは衝撃を受けた。

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