聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第20章~ヒプノの世界(22)

早速、誘導を始める。

「いつも人と比べて自信がないって言ってたけど、人と比べるように
なったのはいつぐらいから?」

物心ついてから、と友達が答えた。

「では、その場面へ行って下さい」と、ママが言った。

すると、「あ、保育園の場面だ・・・」と友達が呟いた。

友達は視覚派なのか、映像で良く見えるらしい。

保育園の頃はすごく痩せていたんだって。

保育園から帰ってくる時間帯に、隣の家のおばさんがいつも庭に
出ている。
そして、彼女の姿を見かけると、必ず、こう声をかける。
「あんた、本当に痩せてるわねえ。ほかの子はそんなに痩せてない
よ。あんたのお母さんは食べ過ぎなのにねえ」」

お母さんは太ってたのかな?と、ママは思った。

隣のおばさんは毎日毎日、彼女の顔を見るたびに、
痩せすぎてる、他の子と違う、と言い続けたらしい。

友達はそれが嫌で嫌でたまらなかったようだ。

私は普通にしてるのに、何がいけないの?
心の中でそう叫びながら、家の中に駆け込んでいた。

そして、他の子と比べて、あんたは違う、というのを、どうやらこの
時期に刷り込まれてしまったらしい。

大人の何気ない言葉が、小さい子供の心を傷つけ、トラウマの
種を植え付けてしまう。

このときフリーズした彼女の感情を解放してから、ママは、
「自分に自信のあるサブパーソナリティ」を呼び出してみた。

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