聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第20章~ヒプノの世界(24)

友達が小学生の時の場面へ戻って行った。
父親と車に乗っている。

父親が彼女の顔をからかうようなことを言った。
その言葉に彼女は深く傷つき、
「死にたい、車を今すぐ降りたい!」とまで思っている。

実際には、小さい子供が走る車から飛び降りることなどできるはず
もなく、彼女はただひたすらその場を耐えるしかなかった。

友達の感情はその場へタイムスリップしている。
彼女は泣き出した。

ママは、お父さんはどんな気持ちで娘にそんな言葉を言ったのだろ
う?と考えていた。
普段、友達から聞いている限り、父娘関係がさほど険悪だとは思
えない。

以前、セッションをやった時にやはりお父さんが登場したことがある。

彼女が子供の頃、髪型を変えたいと思っても、その度にお父さんが
「(髪を)切ったらダメだ!」と反対する場面。
「切ったら似合わない」といつも言われて、悲しくて、お父さんなんて
嫌い、と言っていた。

その場面でお父さんがなぜそんなことを言ったのか、気持ちを感じ
とってもらった。

お父さんは、
「困ったなあ。女の子はどう扱えばいいのかわからない」と思ってい
た。
娘とコミュニケーションを取りたいのだけれど、どんな会話をすれば
いいのかわからない。(自分では)からかってみたつもりだが、うまく
いかない。
困惑している父親の気持ちを読み取った友達は、
「えっ? そうだったの?」と驚いていたっけ。

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