聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第21章~時空を超えた再会(24)

小さいときの感情、って、そんなに残り続けるものなの?

「たとえばさ、子供の頃、みんなでリカちゃん人形で遊んでいたと
するでしょう?
でも、自分だけは親が”そんなもの必要ありません”って、買って
くれなかったとするじゃない?
集まって遊ぶたびに、自分だけ持ってないのが悲しくて、
”私も欲しい”って思いながら、でも、我慢するしかないわけ。

で、高校生になってバイトできるようになって、自分の欲しいものを
買えるようになった。リカちゃん人形を買う。

それで、その子の気持ちが満たされるかな?」

いや・・・・。だって、高校生になってから手に入ったって・・・・。

「でしょう? 高校生になってから手に入れても、小さかった頃、
みんなで遊ぶ、その時に欲しかった気持ちは満たされないのよ。
だから小さかった頃に戻って、その時点での気持ちを癒してあげ
るわけ」

たとえば、親に対してもそうなの、ってママは言った。

「ある人がね、小さい頃、お母さんが出かけるときに、妹は連れて
行ったのに、自分のことは、”お姉ちゃんだからお留守番できるよね
?”って置いて行かれたんだって」

ほんの数時間のことだったらしい。
妹は赤ちゃんで手がかかるので、お母さんにしたら、お姉ちゃんだ
けでもお留守番していてくれたら助かると思ってのことだろう。

でも、彼女は、ひとりでお留守番するのが心細くて、寂しくてたまら
なかった。
「お姉ちゃんだから・・・、できるよね?」って言われて我慢したけど。

セッションでその場面に戻った時、彼女に、「どうしたい?」って
聞いたら、
「私も連れて行って!」って泣きながら言った。

そう。
あのとき、彼女は我慢したけど、本当はこう言いたかったんだ。
その「我慢した気持ち」を吐き出すだけで、心が楽になる。

そして、ヒプノでは、何でもできるから、その時に戻ってお母さんが、
「気が付かなくてごめんね」って抱きしめてくれたりすると、
小さかった時の彼女の心がとっても癒される。

そうすると?

「うん、人によって違うんだけど、たとえば、いつも心の奥でもやもや
と満たされない気持ちがあったのが、いつのまにかなくなって、
なんだか元気が出たりとか、変化がおきるんだよね」

PageTop