聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第21章~時空を超えた再会(39)

さて、次のレッスンも過去世退行である。

この時も、Tさんはすんなりと過去世を見ることができた。
というか、もう明らかに変化を遂げていて、過去世に関わらず、
ヒプノで見たいものは何でも見れるようになっていたんだと思う。

この時は日本で暮らす男性の過去世だった。

大きな日本家屋。長い廊下。 障子。
畳の部屋に、ちゃぶ台。

夕飯の場面では、焼き魚に、ごはん、お味噌汁。

家族は、両親と弟。

自分の部屋には机。
勉強が大好きで楽しいと言った。

そして、20歳の場面。
正座をして、お父さんと話をしている。
お父さんはとても寂しそうな顔をしている。

どんな話をしているの?とママが聞いた。

「かたい話・・・。戦争の話です」と、Tさんが答えた。
そして、こう付け加えた。
「出征するんです・・・。 (行くのが)こわい・・・」

25歳では、軍隊に入って、野外訓練を受けている場面が見えた。
まだ戦争には行ってない、と言った。

30歳の場面へ誘導すると、何も見えなかった。

「こういう時は、たいてい亡くなっているの」と、ママは言った。

年齢を戻してみる。

27、8歳だろうか。
「海の上にいます。 乗っている船が敵に爆撃されています。
みんな、死んでいってる・・・。
逃げたいけど、傷だらけで・・・、もう、駄目です・・・」

「家族に会いたい・・・・。家に帰りたい・・・」

そして、息を引き取った。

思い残したことがあったのか聞いてみると、
「結局、(この人生では)何もできないまま終わってしまった。
もっと勉強をしたかった。家族とも、もっとずっと一緒に過ごしたかっ
た」と言った。

彼の命が散ったのは、1920年代、太平洋の海の上である。
苗字は「佐藤」、名前は、上に「まさ」が付く名なのだという。

その時の弟は、今生の妹さんに生まれ変わっている。

今度生まれ変わったら、どんな人生にしたい?ってママは聞いた。

「戦争がなくて、もっと自由で、自分のやりたいこと、進みたい方向
に進んでいけるような人生」

ハイヤーセルフはこう言った。
人を恨んだりしてはいけないよ、って。

人を恨む?どういう意味だろう?ってママは思った。

PageTop