聖なる樹のヒプノセラピー物語      

第21章~時空を超えた再会(46)

いよいよ、最後のレッスンの日。

感動的な結末が待ちうけているけど、この時のママはそんなこと
を知る由もない。

Tさんがヒプノで何でも見えるようになったので、嬉しくて嬉しくて、
そのことにばかり心を奪われていた。

今日は最後だから、何をやりたい?ってTさんに聞いてみる。

二人で相談して、Tさんと仕事で関わっているAさんとの過去世を
見に行くことにした。

TさんとAさんとは仕事上の付き合いなのに、まるで家族、いや家族
以上の絆を感じさせる不思議な関係である。

そして、実は、ママはこのAさんのことが最初から気になっていた。
今生のTさんの人生に何か深い関わりがあるような気がして・・・。

過去世へと誘導すると、若い男性が現れた。
金髪、青い目。
1800年代のイギリス。
新聞記者として働いている20代後半の若者。
(Tさんの過去世)

その過去世での重要な場面へと進める。
仕事で失敗して上司に叱られている場面が出てきた。

さらに場面を進めると、
Tさんが川のそばに座っている。
かなり落ち込んでいる様子。
いつも失敗して上司に叱られてばかりで、自分はこの仕事に向い
ていないのでは? 辞めた方がいいのでは?と思い悩んでいるの
だという。

Aさんと関わりのある場面へと誘導してみると・・・。
「彼は、同僚です。自分を慰めてくれてます。
辞めようと思っていることを相談すると、もう少しだけ頑張ってみた
ら、と言ってくれています」

30歳を過ぎたころには、仕事が少しずつ楽しくなってきた。
続けてこられたのは、Aさんの存在があったから。
Aさんはいつも自分を支えてくれている。
Tさんにとって、一番信頼のできる同僚なのだという。

そして、数年後には、後輩や部下に仕事を教えているTさんの姿が
あった。ばりばりと仕事をこなしていた。

ママが、「以前、この仕事には向いていないのでは?と悩んだことを
どう思う?」って聞いてみる。

「向き不向きではなくて、今やるべきことを一生懸命やればいい」
という答えが返ってきた。

その人生の最後の場面は、60歳を過ぎたTさんが病気で亡くなる
ところだった。
Aさんがそばで看取ってくれている。

「何か言いたいことはありますか?」とママが声をかけると、
Tさんは、Aさんに「ありがとう」と言った。
「彼は、何て?」
「大丈夫だよ、って言ってます」

魂が肉体を離れたとき、Tさんが、
「Aさんは、私のことを、自分と同じように、すごく大事に思ってくれて
いました」と言った。
(魂になると、相手の意識を読み取ることができる)

中間世に行ったTさんに、
「今度生まれ変わったら、どんな人生にしたいですか?」と聞いて
みる。
「つらくても、一生懸命生きる人生」

過去世のTさんに、
「あなたの生まれ変わりである、今のTさんに何かアドバイスが
ありますか?」と聞くと・・・。

「何事も投げ出さないで、納得のいくまで、最後までやりなさい。
全部、必要なことだから」

ママは、ハイヤーセルフに聞いてみた。
「TさんとAさんは、なぜ今生で一緒に仕事をしているの?」

すると・・・。

「約束をしたから。また、生まれ変わっても、一緒に仕事をしようね、
って」

約束してたんだ・・・。
そっか、とママは納得していた。

「エフちゃん、聞いた話なんだけどね、約束はとても有効らしいの。
魂に刻まれるから」

ハイヤーセルフは、Tさんの今生の人生の最終地点は、「真理を
学ぶこと」だと教えてくれた。
そして、今回ヒプノを学んだのは、まさに今が一番いいタイミング
だったからなのだと。

ママは、気になっていたことを聞いてみる。
「なぜ、私と、だったんですか?」

ドキドキしながら、Tさんの答えを待った。

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