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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

神様のお使い(3)

そのとき、そばで聞いていたみつるお兄ちゃんが、
「ママ、大丈夫だよ!」と言った。

みつる:だって、ユーリさんだって、ヒプノをやってるうちに
   だんだんいろんな力がついてきた、って言ってたよ。

ママ:え? ほんと?

みつるお兄ちゃんは、ユーリさんに会ったことがある。

ユーリさんはママが尊敬しているヒプノセラピストさんである。
中性的で、なんというか、かなり不思議な人。
淡々と生きている(ように見える)。

真理への探究心はすごいものがある。
心理学への造詣も深く、クライアントさんひとりひとりに適切
な話をしてくれる。
それも、静かに、語るように。

ユーリさんもまた、「普通の人」ではない。

だからこそ、ママはヒプノは、そういう、「普通じゃない人」が
やるものだと思っていた。

ママは、お兄ちゃんの言葉に少し救われたけど、でも、やっ
ぱり、そういう力って、生まれつきのような気がした。

それでも、ヒプノを学ぶことは楽しくて楽しくて、ママは、
はやる気持ちを抑えきれず、嬉々として、教室に通い続けた。

そしたら。

「あれ?」って思うことが、少しずつ起き始めたのだ。

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