聖なる樹のヒプノセラピー物語      

神様のお使い(8)


私: そういえば、ママ、「タロットカード事件」があったじゃ
   ない?

ママ:そうそう!

勉強会を始めてちょうど1年後。
最後の勉強会の日。

ママは買ったばかりのタロットカードを持っていた。

一週間前、何気なく立ち寄った古本屋さんで目に付いて
買ったものだった。
「あ、タロットカードがある。しかも、新品」と思って、すぐさま
レジに持って行ったのだ。

だけど、不思議なことに、家に帰ってから、カードが入って
いる袋を開けることもなかった。
ママが、透明な袋越しに見えている、一番上のカードを指さ
して、「このカードの絵、ちょっと漫画チックだよね」と言って、
お兄ちゃんも、手に取って「ほんとだ」と言ったのに、
なぜか、誰も袋を破いて他のカードを見ようとはしなかった。

ママは、勉強会の時に、ミミさんに使い方を教わろうと思って、
そのままにしておいた。
(ミミさんは占い師で、タロットカードも扱っている)

当日、
「ねえねえ、このカード、買ったんだけど」とみんなに見せ
ると・・・・。

部屋の空気が一瞬にして凍りついたかのように、し~んと
なった!

「え? なに? なに?」と、うろたえるママ。

皆が異口同音にこう言った。
「どうしたの? そのカード!」

それは、(なんで、そんな不気味なカード持ってるの?)と
言う風に聞こえた。

カードの以前の持ち主の、すさまじい悲しみがカードから
ひしひしと感じられるのだという。

ママは、ぞっとした。

Hiroさんが一生懸命、浄化してくれた。

ミミさんが、「マサコさん、そのカードを見た時、何も考えずに
すぐ買ったでしょ?」と言った。

そう言われれば、そうだった。
「あ、タロットカードだ」と思って、手に取って、即刻、レジに
行った。

私: つまり、「買わされた」ってこと?

ママ:らしい。

以前の持ち主は、何らかの事情があって、そのカードを
一度も使うことなく、手放してしまった。
大きな悲しみを抱えていたようだ。

カードは、人に使われてこそ価値があるので、売られて
しまったカードもまた悲しい思いをしてしまったのだろう。

みんなで浄化して、(波動が)きれいになったカードを、ママは
翌日、別の古本屋さんに持って行った。
レジでお店の人に渡すとき、心の中で、
「今度は大事に使ってくれる人の手に渡りますように」と
祈った。

そして、お店を出て、歩き始めると。

「ありがとう」っていう声が聞こえた。
ママは驚いて、思わず、空を見上げた。

そっか。
そういうことだったんだ。

私:ママに助けを求めたんだね?

ミミさんからは、
「あんまり、何でもかんでも助けてあげたいって思ってると
いろんなものを引き寄せるから、気を付けてね」って、釘を
さされてしまった。

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