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聖なる樹のヒプノセラピー物語      

神様のお使い(10)

こんな不思議なこともあった。

ある日、ママは古本屋さんで1冊の本に目が留まった。

内容はこんな感じ。
1人の女性がたまたまレイキに出会ったのがきっかけで
精神世界のことを勉強するようになっていく。
ヒプノもやるようになるのだが、彼女は次第にチャクラに手を
当てるだけで、その人の過去世が見えるようになっていく。

そして、世界を股にかけて、不思議な出来事が次々に
起きるようになっていく。

「出来事」というのも、あまりにもスケールが大きすぎて、
「事実は小説よりも奇なり」とはいうけれど、本当にこんな
ことあり得るの?っていうくらい、すごい内容なのだ。

ママは一気に本を読み上げて、どうしても著者に会いたく
なった。

会いたくて、会いたくて、その気持ちが止められない。

その著者は、幸い、ママと同じ東京に在住しているし、レイキ
を教えているようだった。
ママはレイキを教わる必要はなかったんだけど、会うために、
申込みをした。

私:それで、どうだったの?

ママ:うん。なぜ会いたい気持ちが止められなかったのか、
   わかったの。
   その人ね、過去世でお父さんだったの。

私:ママのお父さん?

ママ:うん。レイキヒーリングを教わっている間に、この人と
   どんな関係があったのかなあって、ぼんやり考えてみ
   たら、インディアンの部族が見えてきたの。
   その人がお父さんで、ママは息子だった。

  2回目のワークを申し込んだときも、同じように見てみた
  んだけど、同じものが見えた。ママは10代の息子で、
  その人はお父さん。

私:だから、懐かしくて会いたくなったのかな?

ママ:そうかもね・・・。
   いま、同じ日本に生まれて、親子で同じような仕事を
   してるんだなあって、感慨深かった・・・・。

もちろん、その人にはそんな話はしないし、魂も再会した
ことで満足したのか、それっきりになったんだけど。

「お父さん、頑張って。私も頑張るからね、って、そんな気
持ちかな」
ママはそう言って、にっこり笑った。

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