聖なる樹のヒプノセラピー物語      

神様のお使い(23)

Hiroさんの過去世を見に行ったときのこと。

立ち上がりは、7歳くらいの女の子だった。
金髪に青い目。

彼女は大人になって、看護師になった。
そして、27、8才のとき、事件が起きる。

ひとりの患者に、間違った薬を渡してしまったのだ。
それが命取りになってしまう。
申し訳ないと泣いている彼女。
「(ベッドで寝ている)患者が、私を見ている・・・。
(無言だけれど、その目は)私を許してくれている。
でも、もう助からない。死んじゃう・・・。帰ってこない」

ママが、「今、どうしたいですか?」と聞くと、
彼女は、「私が代わりに死にたい」と言った。

次の場面では、彼女は、亡くなった患者のお墓の前にいた。

まるで魂の抜け殻のようになって、その場に座り込んだ
まま、ずっと動かない。

中間世で、その患者を呼んでみると、
「何も恨んでないよ。早く立ち直って欲しい」と言った。

そして、ハイヤーセルフは、
「人は失敗するもの。それがあたりまえ。」と言う。

でも、彼女はその言葉を聞いても立ち直れなかった。

ママが、「亡くなった患者は今生に生まれ変わっています
か?」と聞くと、
Hiroさんが泣きながら、「(今の)母です」と答えた。

Hiroさんは自分を責めすぎて、魂が深い傷を負ってしまった。

ママはこのとき、過去世の書き換えをやってみた。

その患者に正しい薬を渡す場面から書き換えた。
患者は病気が治って退院し、彼女は定年まで病院で
働き続け、最後は大きな花束をもらって病院を去った。
とても幸せで、最高の人生だったと言った。

私:ふうん? じゃあ、良かったね?

ママはため息をついた。

ママ:それがそうじゃないのよね。
  覚醒後に、Hiroさんが、無言のまま、両手で顔を覆って
  しまって・・・・。
  様子が変なの。

Hiroさんはそのとき、こう言った。
「目が・・・。目が焼き付いて・・・頭から離れない」って。

患者が間違えた薬を服用し、死を待つばかりの場面。
彼女が薬を間違えたことを恨んだり、責めたりしていない。
おだやかに、むしろいたわるような目で彼女を見つめてい
たのだという。
自分を許してくれていることは、その目から十分に伝わって
きた。
それでも彼女はその「目」が脳裏に焼き付いてしまった。
「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」

ママは茫然とした。
過去世の書き換えをしても、ハッピーな人生に書き換えても、
彼女の脳裏からその「目」が消えることはなかった。

何もできなかった。

ママ:「目には魂が宿る」って言うでしょう?

セッションで過去世を見ていても、その場面に登場した人の
「目」を見ると、「あ、今のお父さんだ」という具合に分かった
りする。

どんなに輪廻転生を繰り返しても、きっと、「目」に宿るもの
は不変なのだと思う。

そして、Hiroさんのケースも、美帆さんのケースも、共に
癒しがうまくいかないのは、この「目」故なのだった。

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