聖なる樹のヒプノセラピー物語      

魂の交信(11)

私:それって・・・・・。過去世?

ママ:うん。こういうときは、だいたい過去世からきてるよね。

お母さんは、自分とマチ子さんはかつて恋人同士だったの
だと言った。
「愛してたのに」・・・:とすすり泣きするお母さんを見て、
ママは、これは何か深いわけがありそうだと思った。

こうして親子で生まれ変わり、再会していても、お母さんは
当時の気持ちを引きずったままのようだ。

ママは、「その気持ちを解放したいですか?」って聞いて
みる。

お母さん:(泣きながら)解放して欲しい・・・・・。

今はマチ子さんのセッションを行っている最中だけど、ママ
は、お母さんの過去世を見にいくことにした。

その解放すべき過去世へと誘導すると・・・・。

いきなり、お母さんが、
「私は殺される・・・・!」と言った。

ママ:誰に?

お母さん:彼に。

「彼」というのは、過去世のマチ子さんらしい。

ママ;どうして?

お母さん:お家の問題があって・・・。
    私には毒を盛る使命がある。

場所は中国。
お母さんは城に仕える侍女。
彼は殿様の護衛役のひとり。

実は、お母さんは、殿様に毒を盛る刺客として城に送り込
まれていた。
そして、その秘密を隠したまま、彼と恋に落ちてしまった。

しかし、その情報が漏れて、護衛たちの知るところとなり、
彼女を始末することになったとき、彼は悩み苦しみながらも、
他の人の手にかけられるぐらいなら・・・・と、自らの手で
お母さんを殺してしまったのだ。

ママは泣き続けるお母さんに聞いた。
「どうなりたかった?」って。

お母さん:一緒になりたかった。でも、ふたりで逃げても
    きっと追手に捕まって殺されるから・・・。

ママの脳裏に「書き換え」が閃いた。

お母さんもそれを希望し、ふたりが城を出るところから
新しい場面が展開した。

お母さん:城を出ました・・・・。
   月明かりが足元を照らしています。

ママは、光の存在が二人に手を貸してくれるので、城の誰
にも気づかれることなく逃げおおせることができるから、
大丈夫だよ、って言った。

お母さん:(安心したように)はい・・。

やがて、ふたりは山を越え、人里離れた地まで逃げ切った。
そして、その地で幸せに暮らした。

そこまでの書き換えが終わると、お母さんははらはらと涙を
流し、何度も何度も「ありがとう」と呟いた。

私:わ~、良かったね。感動的。

ママ:すごいのはね、1か月後にマチ子さんからお母さんの
   変化を聞いたの。
   マチ子さんが実家に行って、帰るときになったらね、
   いつものように玄関まで送ってきたお母さんが、
   「じゃあね」だけ言って、くるりと背を向け、居間に戻っ
   て行っちゃたんだって。
   マチ子さんが拍子抜けして、居間に見に行ったら、
   お母さんが涙を浮かべて、一生懸命(マチ子さんに
   対する)自分の気持ちを抑えてる感じだったって。

その後もお母さんは少しずつ変化を遂げて、だんだんマチ
コさんに執着しなくなったし、うつの症状も軽くなってきたの
だとか。

「今では、私の顔を見るたびに、誰かいい人いないの?」っ
てうるさくなっちゃった」ってマチ子さんはぼやいている。
(笑)

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