聖なる樹のヒプノセラピー物語      

魂の交信(13)

修道士が、自分の生まれ変わりであるマチ子さんに影響
を与えているのは、これだけではなかった。

ママ:その日のセッションの最初に、マチ子さんが、なぜ
  (今生) ヒプノセラピーとか、ヒーリングの 勉強をしてい
  るのか知りたい、って言ってたでしょう?

私:それも修道士が関係してたの?

ママ:そうなの!
   過去世で、存分に布教活動ができなかったでしょう?
   「自分はやり残してる」という気持ちを引きずってたの。
   だから、今生ではヒーリングとかをすることでみんなの
   役に立って欲しい、って。

そして、やがて「絵」に繋げて行って欲しいと言った。
マチ子さんは美大で絵を勉強していたのだけれど、修道士
は、「いろんな色を使って、いろんな絵を描いて、そうする
ことで人を癒して欲しい」と言った。

「自然と、絵を描く方向に行くようになる。人が癒されるよう
な絵を描いて欲しい」と。

マチ子さんがほかに気になっていた、「自分に自信がない」
「何かを思いついても行動に移せない」の原因は、幼児期
にあった。
幼児期退行をやった後に、ママはハイヤーセルフにこんな
ことを聞いてみた。

ママ:マチ子さんが「石の教室」に参加したのは何故ですか?

ハイヤーセルフ:あなたと会うため。

ママ:(え?ふたりが出会うため?)

ハイヤーセルフは、石の勉強も必要だと言った。石はいろ
んなエネルギーを与えてくれるし、心の充電もしてくれる。
石は大地の恵みだから、人はもっと石を活用した方がいい。

ママは、なぜ自分たちが(敢えて)あの石の先生のところに
行ったのかを聞いてみた。

ハイヤーセルフ:彼女は石のことをよ~く知っている。
    だから、彼女に教われば間違いない。彼女は石を
    とても愛している。何代も何代も、彼女はいつも石と
    一緒にいる。だから石のことは良く知っている。

うん、うん、本当にその通りだと頷きながら、ママは昔読ん
だ本のことを思い出していた。

もう20年以上も前のことである。
『サンリオの奇跡』という本だ。

㈱サンリオといえば、言わずと知れた「ハローキティ」などの
キャラクターグッズで有名な会社である。
その社長の辻信太郎氏を中心として、創業から昭和55年
頃までの急成長ぶりが描かれた本なんだけど、途中で
不思議な話しが出てくる。

それは、創業メンバー3人のうち、専務の荻須照之さんと
社長との、初めての出会いの場面。
当時、荻須さんは商社マンを経て、グリーティングカードの
ビジネスを日本で展開しようとしていたが、カードの習慣が
ない日本では定着せず、苦戦していた。

そんなある日、会ったこともない占い師の女性からいきなり
電話がかかってきて、
「明日の午後1時半に、銀座の○○という喫茶店へ来て下
さい。ぜひ会わせたい人がいますから」と言われる。

一方、社長にも同じ女性から電話がかかってきて、
「あなたのために役に立つ人をご紹介しましょう」と言い、
荻須さんに告げたのと同じ日時と場所を指定する。

当日、喫茶店にはその女性(夏の暑い日なのに、手首も
足首も隠れるほど袖と裾の長い真っ黒なドレスを着ていた)が
来ていて、ふたりを引き合わせると、では、あたくしはこれで、
と、帰って行ってしまう。この女性とはそれっきりになる。

ママにはこの部分がとても印象的だった。
ビジネス書なのに、こんな非現実的なことが出てくるところが。
それに、もちろん事実なのだと思うけど、そんなこと、現実
に有り得るの?って。

今だったら、わかる。
この占い師の人が媒体となって、ふたりを引き合わせる役
目をしていたんだろうな、って。

そして、きっと多くの人が、こんな風に目に見えない糸に導
かれながら、「出会い」を経験しているのだと思う。

マチ子さんとママの出会いとて例外ではなかった。





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